今尾恵介のレビュー一覧

  • 駅名学入門

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    地図や地名に造詣の深い著者による一冊で、鉄道駅の命名を通じて、歴史ある地名の継承、また消失にまで論を展開しています。

    全国津々浦々の駅の命名に関する傾向を紐解きつつ、自治体名や町名としては消失してしまったが、駅名として残り、その結果、地域の名称として現代に継承されているケース、また逆のケースなど、駅名が地域の名称に与える影響の大きさについて考察された内容となっています。

    また、高輪ゲートウェイをはじめとするカタカナ交じりの駅名や○○台、○○が丘といった憧れの高級住宅街的名称が、古くからある歴史的地名に優先してしまう現状について警鐘を鳴らしています。

    このあたりの図式は地名においても駅名に

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    2020年08月19日
  • 地名の楽しみ

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    寄稿文を一冊にまとめたものなので、章ごとに独立した感じなので、通読すると少し疲れるかも。旅行の時に線路が通っている近くの地名を見るのが好きという程度のライト層の自分には少々マニアックすぎる部分もあったが面白く読めた。

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    2020年08月08日
  • 地図帳の深読み

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    八郎潟は、海抜-3~-5m。
    カスピ海は―22~34m。皮が流れ込んでいる。流れ出す川はない。
    死海は地球の裂け目。-400m。
    北米大陸のデスヴァレーは-85m。

    福島県の飯豊山神社の参道は、細長く福島県が続いている。
    大阪市は松原市内の阿麻美許曽神社の参道をもつ。
    横浜市はほぼ相模国ではなく武蔵国。

    練馬区は新座市に飛び地、伊丹市は池田市に柱脚だけの飛び地がある。
    ロシアは、ポーランドとリトアニアの間に飛び地がある。

    上流は千曲川、下流は信濃川。
    有明海を4割干拓する計画があった。
    アラル海は半世紀で7割が消えた。かつては世界第4位の巨大湖。かつての港には海がある。

    ニースやカンヌ

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    2020年07月31日
  • 地名崩壊

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    久しぶりの新書。タイトルに興味をもち本屋で衝動買い。自分の知ってる地域の地名の由来などは読んでて面白かった。歴史的価値のある地名が消えてただの整理番号のような住居表示になってしまった事が残念って言う本だった。

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    2020年05月19日
  • 地図帳の深読み

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    帯には「地図帳(新詳高等地図)と一緒に読もう!」とある
    ああ、懐かしい…地図帳!
    あいにく私は捨ててしまった…
    家人が持っていたのを拝借することに
    (非常に為になるし、その時代の歴史がわかる!取っておけばよかったなぁ)

    地図を見る機会ありますか?
    車に乗ればカーナビ、道に迷ったらGoogle マップ…
    地図をみる機会が大幅に減った
    それでも旅行に行く前、一番よく見る
    旅行から帰ってから軌跡を辿るのも好きだ
    でもこれって完全に地図を平面に、ある1面からだけ見ていることになる
    楽しいけど、もったいない
    そんなことに気づかせてくれるのがこちらの書だ

    面白かったトピック

    ■川、分水嶺
    川の源流

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    2020年05月12日
  • 駅名学入門

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    駅名から、その場所の歴史や風土が伺い知れる。はずなのだが、「私企業」により運営されているがゆえ商業的思惑が介入する。かつては軍事的意向が反映されることもあった。
    単なるうんちく以上に考えさせられるものがある。

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    2020年04月19日
  • 地名崩壊

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    なるほど、と思ったのは地名はどの範囲に限定するかによって命名の視点が異なる、という話。例えば、鬱蒼たる松林の中では「松の木」のような地名は特徴にならないため、「一本松」といった地名は見渡す限りの原っぱに命名されることが多いとか、平らな台地にはクボの地名が多いとか。

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    2020年03月29日
  • 地名崩壊

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    地名には古来からの遺産的な要素があり、現代の価値観で軽々に帰るべきではないという論旨。

    この地名にはこういう由来がある、という実例が豊富に紹介されており、知識が深められて楽しかった。

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    2020年03月22日
  • 地名崩壊

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    ネタバレ

    確かに昭和平成令和で地名が大きく変わった。社会システムが農業系から初めて離れたのだから仕方ない、と個人的には思うのだが。

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    2020年03月19日
  • ゆかいな珍名踏切

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    どちらかというと世間では厄介もの扱いされている踏切にスポットを当てた一冊。今尾さんここにあり、という着眼点にあふれた一冊といえるでしょう。
    紹介されている踏切の名前のいずれもが滑稽なものではありますが、その一つひとつに向けられた著者のまなざしは、名前に隠された秘密や、その由来となった人や地域の歴史を紐解こうとする熱意に溢れています。
    現地を巡りつつ、その地域の人々にもお話しを聞き取るといったフィールドワークの甲斐もあって、たった一つの踏切名にもこんな過去が、というべきエピソードがたくさん紹介された内容に仕上がっています。

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    2020年03月05日
  • 地形図でたどる日本の風景

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    地図を題材に、その内容から道路、鉄道、自然地形などさまざまな”風景”の秘密を著者が解き明かしてくれています。
    今尾さんの著作は毎回、図版がもう少し大きく、カラーであったらなと思うのですが、そこは地図の現物を自ら確かめることで補うのがよいのかも、そのほうがより地図を楽しめるというものです。
    現在では地図といえばもっぱらGoogleで、しかも「見る」ための地図ではなく、単なる検索のためのツールと化していますが、本作は地図を「見る」ことの楽しさを改めて示してくれている一冊といえるでしょう。

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    2020年02月10日
  • ゆかいな珍名踏切

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    ラジオで作者が登場されていて、興味をもったので購入。

    踏切には名前が存在していて、普通だったら駅名と第○号がセットで表示されています。ただ、中にはコレってどういう由来で名前がついたの?というものが存在しています。
    「爆発踏切」「パーマ踏切」「異人館踏切」など「何でその名前がついたの?」と思う場所が多くあり、作者は実際に現地に行き、周辺の住民の証言や書物を頼りに由来を探っていきます。

    なかなか振り返ってみて、これはこうなんだと詳細には語れませんが、「ふーん、そうなんだ」と雰囲気で味わえるかと思います。「踏切にも歴史あり」で、知ることで、その背景としてどんなことが起きていたのか、ちょっとしたミ

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    2020年01月30日
  • 地図帳の深読み

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    見ていても「あれ?変だな?どうした?」ってことは多くてネタには困らないね~濃い緑を探せ!海面下の土地・福島県の盲腸・飯豊山神社の境内をめぐって・日本最多 七つの国にまたがる兵庫県・「馬から落馬」のような山河名 シェラネヴァダ山脈 メコン川・君は「ユーラン半島」を知っているか・市町村合併で消えゆく歴史的地名・函館とローマが同じ緯度?・日本で最も長く陸上を走る緯度など~本当に好きなんだね。それが仕事になって良かったじゃない

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    2020年01月28日
  • 地名崩壊

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    タイトルに惹かれて購入。

    普段、電車で通り過ぎる駅名やニュースで聞く地名など改めて由来について着目すると、「地名にも歴史あり」というのを実感しました。
    本書では、様々な地名・駅名を挙げて、分析をしています。比較的、関東の地名や駅名が多く載せられているので、関東の人には親しみがあるかと思います。
    こうして、由来について改めて見ると、「あーたしかに」と思ってしまった地名が続々とありました。
    合併されて消滅してしまった地名や新たな地名が誕生したりと何かのきっかけでないと、あまり意識しません。

    近年では、漢字とカタカナ、漢字とひらがなの組み合わせも目立ちます。なんとなく漢字のみだった硬いイメージか

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    2019年11月28日
  • 地名崩壊

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    <目次>
    第1章  地名の成り立ちと由来
    第2章  駅名と地名の関係
    第3章  キラキラ地名が生まれる事情
    第4章  土地の安全性が地名でわかるのか
    第5章  地名を崩壊させないために

    <内容>
    平成の市町村合併が終わり、多くの市町村が消えていった。また地名も激減している。地名そのものの危機とその状況を丁寧に書いたもの。
    「高輪ゲートウェイ」がきっかけのようだが、著者の言う通り、手遅れの可能性も…。どの時代の地名ならいいのか?というラインもないが、昔からそう呼ばれているわけと使用頻度が、地名を使うかどうかのラインではないか?誰もが「ああ」というものが地名だろう!

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    2019年11月26日
  • 日本全国 駅名めぐり

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    日本全国の駅をテーマ別に取り上げるという内容は
    今尾恵介氏にとっては得意中の得意な分野でしょう。

    特に旧地名を残した駅名を集める部分などは、今尾氏
    ならではの知識を活かした日本古来の地名の行く末を
    考えるべき重要なテーマと言えます。

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    2019年11月13日
  • 地図帳の深読み

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    地図帳、私も好きでした。がこの本に書かれているほど深くは読み込んでいなかったなと思わず実感してしまいました。自分の場合はもっぱらどこにどの都市があるといった位置情報に重きをおいて眺めていたのですが、本作ではそのほかにも機構、言語など全方位的に地図帳をタイトルとおり深読みし著者が持つ知見がおしみなく注ぎ込まれています。今尾さんの本でいつも思うのですが、地図の図版を挿入した構成であるためもっと大判で地図の図版も最大サイズにしたもので読みたかったなと思います。

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    2019年10月12日
  • カラー版 東京凸凹地形散歩

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    いやあ、読んでよかった。巻頭の地形史の部分だけでも、価値がある。こちらも東京FWをちゃんとやらねばな。

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    2018年12月30日
  • 写真で愉しむ 東京「水流」地形散歩

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    地形と水流と過去と現在と未来を写真で攻略する内容は個人的な感覚にフィット。
    ただ東京の土地勘がなさすぎて。

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    2018年12月10日
  • 写真で愉しむ 東京「水流」地形散歩

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    ネタバレ

    <目次>
    第1章  水の力、太古からの流れ~中野区弥生町
    第2章  地下に現れた「神殿」と「測量の人」~善福寺川
    第3章  幻の土手とののどかな風景~神田川を東中野付近から下流へ
    第4章  暗渠の魅力と洪水対策のグラウンド~妙正寺川①
    第5章  文豪の暮らしと「気の毒」が募る寺~妙正寺川②
    第6章  土地はどのようにして人を受け入れるのか~日暮里崖線
    第7章  発展する都市が目を背けた川~渋谷川
    第8章  崖から一路、コンクリへ~国分寺崖線
    第9章  人工河川の魅力~小名木川
    第10章  映画の聖地と縄文海進~四谷・鮫河橋谷
    第11章  湿った土地に集う人々~四谷・荒木町
    第12章  意識にの

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    2018年11月23日