秀香穂里のレビュー一覧

  • 恋に堕ちた翻訳家

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    理知的な大人でありながら過去に捕らわれ恋に心を閉ざす高田に対して、行きつ戻りつ手探りでも、なんとか真っ直ぐに心を繋げようと頑張る永井がとても良かった。互いの違いを認めた上で寄り添っていく恋って素敵ですよね。トップモデルという煌びやかな世界に生きる永井の、恋心だけでなく仕事や生き方に真摯に向き合う姿勢も細やかに描写されているので物語に深みを感じます。スローペースな恋の進展ですが、終盤、心を開放していく高田とのやりとりに萌えも補給できました(笑)高田がデレ甘になっているその後をもっと読みたいのです~。

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    2011年03月07日
  • 堕ちゆく者の記録

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    あらすじに惹かれて。
    なんか不思議なBLだったなぁ、と。何度も読み返してもその時によってどうしてこうなるのか理解できたりできなかったり。本当に実験的な小説なんだなぁ、と思います。
    普通の監禁ものとは一線引いた別のものだと感じました。読んで悔いなし、すごく素敵だと思います。

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    2011年01月13日
  • 挑発の15秒

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    CMプランナー&ディレクターの保坂は営業から転身した経歴を持つものの、業界では賞を三冠続けて取るなど飛ぶ鳥を落とす勢い。そんな保坂が気になる同僚・風間は保坂と全く違う硬いCMが評判。タイプの違う風間といろいろ話したいと思っているのに、風間はいつも嫌味を言って神経を逆なでする。しかも何故か隣の部屋に越してきて。


    チャラい受けと武骨なノンケの組み合わせ。
    CMのコンペを通してのやり取りなどリーマン物らしくて良い。
    結局、突っかかってきたのも風間が実は保坂を好きだったからで。雰囲気に流されて身体を繋げてからもそれが何回にも及ぼうとも今までチャラい生き方したして来なかった保坂は自分の気持ちを見つめ

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    2010年11月07日
  • 黒い愛情

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    カウンセラーの伏見は学生時代からの友人から力づくで迫られているところを同じカウンセラーの加藤に助けてもらう。しかし加藤の自宅で無理矢理イかされ…。

    黒い愛情というのは、愛情が黒いのではなくて、二人の奥底に潜む闇が黒いんですね。お互いが抱えている闇(贖罪)が二人を結びつけたかのようだけれど、きっかけは何であれ、出会うべくして出会った相手。
    描写は激しかったけど最後は純愛でした。

    HシーンはSMという割りには普通。でも描写はエロかった。

    奈良先生のイラストがここでもエロいです(笑)

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    2010年11月05日
  • 3シェイク

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    マネージャーの岡崎はモデルの幸村を売りだす為に有名映画監督・佐野の作品に出してもらうべく画策する。
    佐野は幸村を映画に主演させる条件として岡崎の身体を要求。岡崎を自分の物にしたい幸村は怒り、岡崎も一旦は断るが…。


    私の初めての 秀香穂里作品。

    3人でしまくる状況設定を作るのは難しいと思うけど、その辺は上手に齟齬なく作ってあった。
    3人でのHでしか感じなくなるというのもすごいけど。
    Hシーンはエロい。
    攻めてる幸村も3人の方が感じてるのか、それは不明。

    奈良千春先生の絵がまたエロくて…(涎)

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    2010年11月03日
  • 聖域の限界

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    「淫乱な身体だな。それでも教師かよ」。高校教師、西澤誠司は、ホストクラブに通っている女子生徒を補導するため歌舞伎町を訪れる。しかし、ホストクラブのオーナーは、西澤の高校時代の同級生、瀬尾竜哉で、当時から瀬尾と不仲だった西澤は、瀬尾に学校の体裁を盾に取られ、無茶な身体の関係を強いられる。しがない教師の自分が、煌びやかで不自由のない人生を送っている瀬尾に、何故ここまで屈辱を味わわされなければならないのか…。憎みながらも身体中を支配され、瀬尾の抱える仄暗い闇に、心までも翻弄されてゆく西澤は…。

    ホストクラブオーナーX高校教師 元高校の同級生

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    2010年09月19日
  • 3シェイク

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    3ぴーモノは大好物であり、この結末も個人的に一番ツボなエンドなので楽しめました。作中に出てくる映画のシナリオが単なる小道具で終わらず、きちんとストーリーに絡めてあったので物語に深みが増しました。エロもたっぷりで満足です(笑)

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    2010年08月20日
  • 烈火の契り

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    ミステリアスでエロスな1冊。序盤にある少年同士の血の交わりが淫靡で妖しげな雰囲気があり、一気に引き込まれました。男同士の『つがい』という単語が萌えツボなので、これが出てきて一人滾っておりました。彩さんの絵が作品の雰囲気にぴったりで相乗効果が大きいです。みなさん書かれてますが、口絵カラーが素晴らしい!絵に魂が吸い込まれそうでした。。。

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    2010年08月20日
  • 堕ちゆく者の記録

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    難しかった。読み終えた今も頭ぐるぐる。秀さんが何を書きたかった本質はなんなのか理解したいと思いますが理解しきれず、自分でももどかしい。ただ、BLネタでよくある拉致監禁陵辱が、エンタテイメント的な演出目的よりも、もう少し文学よりなものに感じます。社会の枠組みという一種の檻の中で生きている人間が、究極に狭い檻に閉じ込められて生命を維持する最低限のものすら支配されてしまったらどうなるのか。行き着いた先があのエンドというのはとてもBL的ではありますが(笑)でもこの作品、好きです。色々考えさせてくれるから。

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    2010年08月16日
  • なぜ彼らは恋をしたか

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    秀さんのワーキングBL大好きです。『なぜ彼らは恋をしたか』というタイトル通り、恋が成立するまでの過程がガッツリ描写されてますね。故に甘いシーンは終盤までお預けですが、秀さんのお仕事描写がとても充実してるので楽しめました。ツン成分99%な緒方の、仕事は敏腕でも恋に不慣れなところが微笑ましい。でもぐるぐるはさほどなく、潔く自覚した後の行動の速さは拍手(笑)どこまでも主導権を握っていくんだろうな、緒方。でも堂島はそれが嬉しいだろうから、このカプはこれでいいんですよねwwwその後のふたりが読みたいです。

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    2010年08月12日
  • くるぶしに秘密の鎖 くちびるに銀の弾丸2

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    傲慢な俺様攻めが受け限定で甘くなっていくのが大好物なので、とても美味しくいただきました。ただ甘やかすのではなく、水嶋の性格を理解して、自分が何をどうすべきかを考えている澤村がとてもステキでした。水嶋の沸点の低さも知ってるだけに振り回されてもいますが(笑)俺様攻めが振り回されてるのも私のツボです。仕事の話、そしてゲームの世界というBL以外の部分にも心引かれるエピソードがあって、満足のいく1冊でした。

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    2010年08月03日
  • くちびるに銀の弾丸

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    性格悪い人物が主役の場合、心情描写を緻密にしないと不快感に繋がりやすいですが、その辺はしっかり押さえてじっくりと書かれていたので楽しめました。酷い攻め・澤村がどう転んでいくのかが楽しみで!『不誠実』という言葉に風穴開けられた時は爽快でした(笑)仕事の描写も詳細で満足の1冊でした。2も買わなくてはっ!

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    2010年07月24日
  • 他人同士3

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    暁がチュニジアに行って半年会えなくなるということがそんなに大問題か?という基本的な部分で違和感を持ったので、諒一のぐるぐるや周りが諒一にハッパかけてるのを冷めた視線で読んでました。読み終えてみれば、恋に対して臆病だった諒一自身が行動を起こすというBL的展開が、この作品のエンディングへ向けての大切なファクターだったのだとわかりましたが。番外編をいくつか入手してるのでこれから読みます♪

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    2010年07月11日
  • 他人同士2

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    諒一の過去が明らかに。もともとドライだったのが、初めて人を好きになり、若さと経験値の低さから玉砕してました。暁に対する気持ちが変化してき始めたばかりだというのに終盤の諒一の行動にイラっときますが、これも帯との過去が消化し切れてないからなのでしょうね。魔性のゲイ・帯に振り回されてる諒一がどう決着をつけていくのか、次巻がすごく楽しみ!

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    2010年07月10日
  • 堕ちゆく者の記録

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    読む人を選ぶ1冊だなあと。
    監禁モノのBLなんだけど、よくあるBLとしてのこのジャンルの
    萌えは一切期待しない方が良いかな。

    というのも、攻めは根本的に狂っております。
    受けに対しての思いや行動は、彼がひかれて止まない
    「幸福な過程にごく当たり前に育った人間の強さ」であり
    結果としては、彼に惚れてるんだとは信じたいが
    最後の最後まで、そこんところははっきり書かれない。

    受けの感情の流れを見ながら、ラストの彼の選択を読むと
    ああ、堕ちたなあ・・・2人でどこまでも堕ちるのだなあと
    ある意味ハッピーエンド、ある種のダークエンド。

    2人の未来は彼ら自身の中では幸せなんだと思うけど
    通常の目線で見

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    2010年04月08日
  • 血鎖の煉獄

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    秀さんの父子物と言う事で少なからぬ期待を抱きつつ購入。全般を通し父の悩みが行ったり来たりの状態であまり変わり映えしなかった事が少し冗長に感じられなくもなかった気がします。息子の心理があまり分からなかったのが残念。
    とは言え乳首攻めをはじめとする描写の濃さや文章が相変わらず自分好みなので満足。
    ラストはこう落としてきたか、と……年の差という不安があるからこそ抱く大人の狡さのようなものを感じました。

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    2010年02月09日
  • 隣人には秘密がある

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    ポルノ小説家×代理管理人大学生の設定だったので
    どんなエロエロ?秀さんのエロイ方??とワクワクしてたので
    ちょっと肩透かしくらいました。

    そんなに、エロ!エロ!な作品でなく
    ほのぼのストーリーの方の秀さんでした。BL版のメ●ン一刻?!

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    2010年02月08日
  • 血鎖の煉獄

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    近親相姦…か…
    秀さんならではの鋭い書き味で良かったのでは?
    あっさりパパが息子の欲望を受け入れてしまったのに疑問。
    もう少し葛藤シーンが欲しかった
    息子目線のお話もあるとより面白かったかも
    キャラ文庫さんの方ですが…堕ちゆく物の記録と同じような読後感に襲われました
    いい意味でも悪い意味でも。
    堕ちるところまで堕ちればいいよ、かな(笑)

    個人的には好きなお話です
    精神に語りかける…というか、読む人を選ぶお話。
    ライトな秀さんもダークな秀さんも好きな方におすすめ。
    奈良さんの絵は随分変わりましたが、お話の雰囲気に合っていて良かったです

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    2010年01月31日
  • 渇望の部屋

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    秀さんの描く働く男たちは本当に輝いていて勇ましくて好きです

    秀さん作を今年こそ過去作コンプしたいと思った1冊目。
    私自身が読んだ秀さん作では15冊目…まだまだか

    美人受けと美人攻め。どちらもいいなぁ
    割と好きな話でした
    早く新刊発売日が来てほしいw

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    2010年01月23日
  • 3シェイク

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    3Pモノ。
    高慢ちきな売出し中のワイルド俳優&世界的に高名の映画監督のW攻め
    ×芸能事務所敏腕マネージャー受け。受けは元モデルで、人気があった
    うちに裏方=マネージャーに転向、仕事もバリバリできる超美人ってわけ。

    初めは2人の攻めから、不本意に体を責められ続ける受けが
    ラストにはその2人の上に立ってる(精神的に)って流れが、非常に
    面白かったです。

    秀さんなのでエロはしっかり多め。チクビ責めとかお好きな方にも◎。

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    2010年01月12日