秀香穂里のレビュー一覧
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攻め:吉葉貴志
受け:大河内尋
恵まれた環境で育ちアイドル顔と平均点以上の成績をキープする頭もある、三拍子揃った尋は退屈していた。将来の心配もないので大学4年でもまだぶらぶらしてい。今回の退屈しのぎのバイトは老舗一流料亭ビルの夜間警備の仕事。そつなくこなしてしまう尋は慣れた頃休憩時間にAVを見ながら自慰をしているところへ社長が入ってきて…。
社長がいきなり受けの自慰を手伝ってイかせる場面はエロかったけど、そもそも社長がなぜ夜中に警備員室に来たのかな?
尋が社長に惹かれていくのは初めて知った大人の仕事が出来る男の魅力だと思うけど、モテるであろう社長がなぜ受けを好きになるのか、ちょっと曖 -
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ネタバレ『他人同士』『大人同士』から続くこのシリーズ。恋愛をしつつも仕事に邁進する大人の男たちの姿がきちんと描かれていてとても好き。
男同士ならではの、意地やプライドのぶつかり合い、それでも相手を大切に思う気持ち。
小林と時田の仲を無意味に引っ掻き回した小林の元カレの勝手な不思議ちゃんぶりは許しがたいけど、それすら結果ふたりの絆を深めるいち要因になっただけ。
最後の結婚式に参列して、ふたりがふたりだけの誓いの言葉を交わすところがいい。
『祝婚歌』のくだりもとてもよかった。
このシリーズはこれで完結しちゃうのだろうか。暁と諒一のその後が知りたいな~。 -
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ネタバレ自分の父が生まれた島、また自分も幼い頃に過ごした島を守りたい、と斎は思っていた。
ところが、自分の勤める不動産会社が、今や誰も暮らすことのなくなってしまった島を丸ごと買い取り、リゾート開発をしようという話が持ち上がる。
斎は必死に反対をしたけれど、大幅に島の地形を変えてしまおうという強硬派が社で主導権を握り、その視察の一環として島を訪れることになった。
斎はこの視察の最中に何としてでも、島の地形を変えてしまうような開発だけは止めさせようとその一行に同行する。
そこに案内人として現れたのが、褐色の肌をした島の青年・高良。
実は斎と高良は、十八年前にこの視まで夏を共に過ごしたことのある -
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どうしても、3人称書きの部分に一人称が混じるのが気になってしょうがなかった…多分、文体の波長が合わないんだろうなぁ。冷静に粗筋を辿ると、初めから用意されていたヒントの上を貴志が歩き廻っている、と言う感じがして、左遷されてやさぐれてた所をがむしゃらに真相を追う、と言う新聞記者としての飢餓感で到達した、と言う感じがしなかったんだよなぁ。ネタはいつも他から提供されて、そこへのこのこ出て行って男に凌辱される、と…
自分を暴力的に凌辱した相手に愛情を抱いてしまう、と言う面で「虚偽」と言う感じが出ているのではなくて、一人の人間の分裂した人格を深く愛してしまう苦しみ・痛みの部分は後半凄く伝わるのだが、そう言 -
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ネタバレ大手建設会社の若きチーフ・デザイナー・緒方。
彼の次の仕事は、業界の第一線で活躍するアーティストを多数抱えたレコード会社の新社屋。
けれど、実はこの仕事、今大人気の新興のデザイン会社との合同の仕事であった。
大手の意地から、何としてでもイニシアチブを取りたい緒方たちだったが、相手の会社のデザイナーである堂島は、緒方の気持ちを知ってか知らずか、緒方との距離を近づけようとしてくる。
緒方は、己の才能を信じていたけれど、堂島のデザインを見て自分が打ちのめされたのを知った。
繊細でそれでいて大胆で――その確かな才能に見せられ、緒方の中で堂島がどんどん無視できない存在へとなっていく。
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初読み。作者の作風を掴めてないせいか、主人公の記者・貴志が、情報を求めて突き進む度に男の凌辱されてしまうのは、貴志が雄を惹き寄せるフェロモンを出しているからなんだろうけども、この事件に足を踏み入れるまでの、社会部でばりばり働いていた間の貴志にはそう言う事が全く起こらず、本人が一向に気付いてないのか、落ちぶれて初めてその手の魅力が垂れ流されてしまっているのか、その辺の下りが書かれてないのがちょっと気になる。殺された被害者がいると言う事は、その被害者の葬儀などが行われている筈で、まず、被害者を特定するのに動く方が先なんじゃないかな、とか、ちょっと気になる事が多い。BL的な「事件」が起きる状況を書く
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攻め:ポルノ作家・吉住啓
受け:大学生・原太一
新宿のはずれで築40年の共同アパートの管理人だった祖父が入院したため急遽代理で管理人をすることになった太一。
そのアパートは都心に近い、安いだけが取り柄の古くてトイレ・台所も共有、風呂無しで、住人も様々で太一は皆がどういう事情で店子となったのか不思議で?
タイトルの隣人というのは作品の話には違うかなと。管理人と店子の関係だから、隣人とは言わないような…。
ま、それはさておき。
共同アパートに住む人達の話にしたかった割には各人があまり掘り下げられてなかったような…。キャラ文庫らしい表面だけの内容かな。
受けの生い立ちはまあ練ってあったしその -
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ネタバレ『くちびるに銀の弾丸』の続きのお話。前作では女の子を日替わりで食い倒すわ、自分に好意を持つ水嶋の気持ちを面白がるわ、人でなし系だった澤村が、なんと素晴らしい嫁に変身します!水嶋のためにカレーを作って待ったり、体調を気遣ったり、仕事に没頭し過ぎる水嶋の気分転換させてあげたいと気をもんだり・・・。元カレが出現すれば、独占欲むき出しでちゃんと嫉妬もするしね~。なんか、とってもいい男になってました。もうこれからもずっと、二人でイチャコラしてたらいいよ。
『他人同士』シリーズや『大人同士』を読んだ時にも思ったんだけど、仕事に真摯に打ち込む男ってのが、きちんと書き込まれているところがいい。この作家さんは、 -
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ネタバレ好みの男が抱くはずが、酔って逆に抱かれた屈辱の夜――。
次こそは自分が抱きたい、と考えるものの、年下のカメラマン・暁と編集者の諒一は、はなんということはなく、元通りの普通の日常を送っていた。
あれ以来、肉体的な接触はなく、変わったことといえば、当初のお試しの三ヶ月が過ぎ、家賃の代わりに暁が食費を持つようになったくらい。
相変わらず、豹変した夜の記憶などないように、かいがいしく諒一の世話を焼いてくる。
諒一は、すっかりそんな生活にも慣れてしまい、甘やかし上手な暁を手放したくない自分に気が付きながらも、身体だけと割り切ろうとする想いが、今もどこかにあって、諒一は悩んでいた。
そんな矢