望月諒子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ初めての作家さん。
こういう文体を読むのは初めてかも?
淡々と事実や状況が並べられていて、読みにくいと感じる人もいそう。
でもわかりにくい感じはしませんでした。
事件自体はわりと複雑と言うか、登場人物が多い。
巻頭に登場人物一覧があるので助かります。
それを見返しながら本編を読みました。
視点が変わるのが複雑化している要因かと思いますが
最後にすべて繋がるのですっきりします。
蟻の棲み家に関しては、犯人の意外性がなかったかな?
この人?って思ってた人が、途中犯人じゃないっぽくて、え?
ってなりつつ、やっぱり最後には犯人だったって言う。
共犯者のほうにびっくりしたお話でした。
「相手が自 -
Posted by ブクログ
ネタバレ話の内容が好みではなかった。
画廊や画家、アートの裏社会が題材になっている。
お金に困っている金持ちの息子、銀座で働いていたが銀座から逃げてきたスナックのオーナー。どちらも詐欺に引っ掛かり、お金が必要となった。
ある人物と知り合い、銀行の倉庫にある絵画を盗む計画を立てる。
そこにはバブル期に異常な値段で購入され、会社の担保となった絵画たちがある。
絵画の値段のあげ方、画商でのやり取り(若手つぶし)など
社会の裏の話も多く、こんなことあるんだろうか・・という目線で読んでしまった。
最後の種あかしは読んでいて楽しかった。
画商の日野が仲間だったというのが驚きだった。
表紙にもなっているゴッ -
Posted by ブクログ
探偵役が女性フリーライターの物語。
警察顔負けの捜査力、いや取材力で事件の真相を明らかにしていきます。
しかし、正直読みにくかった。
盛り上がる感じでもなく、ハラハラドキドキがあるわけでもなく、貧困家庭の闇、社会の暗部を見せつけられて、げんなり。さらに犯人のくずっぷりが嫌になっちゃいます。
東京中野区で次々と発見された女性の射殺体。
蒲田の食品工場の恐喝事件を追っていたフリーライターの木部美智子は、恐喝事件との関連性を突き詰めていきます。
恐喝事件は、さらに、第三の殺人をほのめかす脅迫まで発展。
この事件に絡む登場人物たちが辛い。
被害者の女性たちの生き方、貧困さ。
企業恐喝に絡む者たち