望月諒子のレビュー一覧

  • フェルメールの憂鬱(新潮文庫)

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    フェルメールに興味があって、読んでみた。

    スイスに住む富豪のロシア人の屋根裏でフェルメールの新作が見つかったということと、ベルギーの田舎の教会からブリューゲルが盗まれたという話を軸に、怪しげな宗教や絵画取引の話が複雑に絡み合っていく話。

    話を拡げに拡げた結果、登場人物が多く、舞台も語り手もいろいろ変わるので、ストーリーを追うのが難しかった。有名画家の作品が天文学的値段で取引されるということ、誰の作品か特定するのがすごく難しいということ、贋作が非常に多く見破るのも難しいということはわかった。

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    2025年11月29日
  • 蟻の棲み家(新潮文庫)

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    なんだかあんまり入り込めなかったな。
    最後の種明かしまで、何もわからない状態だったからか。
    どんでん返しか。
    末男の心情が最後の種明かしまで、あまり無かったからか。うーん、面白くなくはない。

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    2025年10月12日
  • 蟻の棲み家(新潮文庫)

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    2025.10.07

    葉真中顕の「Blue」を思い出すミステリ小説だった。シングルマザー、貧困、半グレ的な。
    そしてとても途中はやるせない。そしてひたすら暗い…。
    誰にも愛されない自分勝手な女と、生まれたばかりで難病の赤ちゃんの命の重さは同じなのか?…考えさせられる。
    久しぶりにテーマが重めなミステリーをしっかり読んだ。骨太、という言葉がピッタリだった。

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    2025年10月13日
  • 蟻の棲み家(新潮文庫)

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    淡々と進む感じの中、登場人物の相関図が若干ややこしい=読み辛いと感想を書く方が多いのかな?と思いました。

    人は人によって磨かれる(創られる)というフレーズと親ガチャというフレーズが頭をよぎった一冊。

    当人にしか分からない宇宙(無理して使うな)が一人ひとりに存在する。

    当たり前の事しか書けない私は、差し詰め小宇宙。

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    2025年09月21日
  • 蟻の棲み家(新潮文庫)

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    ネタバレ

    若い女性二人が殺された事件を追うフリーの事件記者・木部美智子。貧困ゆえに犯罪を繰り返してきた男が、医者の家庭に生まれながらちょいワルに過ごす医大生を殺人犯にしてしまうという話。貧困、崩壊した家庭が、筆者らしいタッチでドロドロと描かれる。木部さんの推理力が凄すぎ。

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    2025年09月06日
  • 蟻の棲み家(新潮文庫)

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    ネタバレ

    初めての作家さん。

    こういう文体を読むのは初めてかも?
    淡々と事実や状況が並べられていて、読みにくいと感じる人もいそう。
    でもわかりにくい感じはしませんでした。

    事件自体はわりと複雑と言うか、登場人物が多い。
    巻頭に登場人物一覧があるので助かります。
    それを見返しながら本編を読みました。

    視点が変わるのが複雑化している要因かと思いますが
    最後にすべて繋がるのですっきりします。
    蟻の棲み家に関しては、犯人の意外性がなかったかな?
    この人?って思ってた人が、途中犯人じゃないっぽくて、え?
    ってなりつつ、やっぱり最後には犯人だったって言う。
    共犯者のほうにびっくりしたお話でした。

    「相手が自

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    2025年07月04日
  • 腐葉土(木部美智子シリーズ)

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    関東大震災と東京大空襲を経験し、戦後の混乱を女手一つで成り上がったという殺された資産家の一生とその家族、関係者の行き方が描かれています。
    人生とは?正義とは?人生の成功とは?考えさせられます。
    ストーリーはとても面白かったのですが、個人的には少し文書が読みにくかったです。

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    2025年04月20日
  • 最後の記憶 〈新装版〉

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    人格を遺伝させる脳髄液、ブリオン。
    患者から感染した脳神経外科医が、自分の命を犠牲にして次世代への感染を防ぐ。

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    2025年02月16日
  • フェルメールの憂鬱(新潮文庫)

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    絵画の世界って怖い。
    贋作か本物か、価値、価格、所有する名誉。
    奪い合い、騙し合い、ちょっとややこしかったけど、美術界のあれこれ、おもしろかったです。

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    2024年12月19日
  • 【新装版】呪い人形(木部美智子シリーズ)

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    嘱託殺人を疑われた医者が転勤後の病院でも同じことが起こり真相を調べる話。呪いのメールに人形、出てくる人間全員が怪しくどこに終着するのか分からない不安とまぁ振り回される。望月さんの小説は誰に感情移入するかによって重さが全然違う。このやるせない感情をどうすれば。

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    2024年11月26日
  • 大絵画展(新潮文庫)

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    ネタバレ

    話の内容が好みではなかった。
    画廊や画家、アートの裏社会が題材になっている。

    お金に困っている金持ちの息子、銀座で働いていたが銀座から逃げてきたスナックのオーナー。どちらも詐欺に引っ掛かり、お金が必要となった。
    ある人物と知り合い、銀行の倉庫にある絵画を盗む計画を立てる。
    そこにはバブル期に異常な値段で購入され、会社の担保となった絵画たちがある。

    絵画の値段のあげ方、画商でのやり取り(若手つぶし)など
    社会の裏の話も多く、こんなことあるんだろうか・・という目線で読んでしまった。

    最後の種あかしは読んでいて楽しかった。
    画商の日野が仲間だったというのが驚きだった。

    表紙にもなっているゴッ

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    2024年10月21日
  • 神の手(木部美智子シリーズ)

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    BSテレ東 吉岡里帆主演
    森村誠一氏絶賛!! 大型新人デビュー作!
    「破壊的な才能の登場に瞠目するばかりである」(森村誠一氏)。電子出版で圧倒的支持を受けた大型新人のデビュー作を文庫化。失踪した作家志望の女性をめぐる不可解な事件の数々とは。(解説・大森 望)

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    2024年09月28日
  • 蟻の棲み家(新潮文庫)

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    探偵役が女性フリーライターの物語。
    警察顔負けの捜査力、いや取材力で事件の真相を明らかにしていきます。

    しかし、正直読みにくかった。
    盛り上がる感じでもなく、ハラハラドキドキがあるわけでもなく、貧困家庭の闇、社会の暗部を見せつけられて、げんなり。さらに犯人のくずっぷりが嫌になっちゃいます。

    東京中野区で次々と発見された女性の射殺体。
    蒲田の食品工場の恐喝事件を追っていたフリーライターの木部美智子は、恐喝事件との関連性を突き詰めていきます。
    恐喝事件は、さらに、第三の殺人をほのめかす脅迫まで発展。

    この事件に絡む登場人物たちが辛い。
    被害者の女性たちの生き方、貧困さ。
    企業恐喝に絡む者たち

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    2024年09月22日
  • 【新装版】呪い人形(木部美智子シリーズ)

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    ネタバレ

    話は面白かったけど、登場人物が誰が誰かすぐに分からなくなって何度も詰まるのと、今一オチがしっくりこなくて星3かなと。

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    2024年09月22日
  • フェルメールの憂鬱(新潮文庫)

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    フェルメールの絵をめぐる詐欺師達の騙し合いの話。大絵画展シリーズやけど読んでなくても全然楽しめる。絵画の価値とか世界の混沌さに巻き込まれる。敵対関係とかわちゃわちゃしてしまって個人的には前作の方が好みだったかな。

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    2024年09月15日
  • 腐葉土(木部美智子シリーズ)

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    ネタバレ

    主題としたいところは共感できるし問題意識を持てるけど、読んでるとすごい疲れるし目が滑ってしまう……
    動機とトリックは面白かった

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    2024年09月10日
  • フェルメールの憂鬱(新潮文庫)

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    美術ミステリーが原田マハさんの作品から好きなのではと思って読んでみた。
    面白かったけど登場する作品が多すぎて、もっと知識あれば楽しめたのかなと思う。

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    2024年07月29日
  • 大絵画展(新潮文庫)

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    「フェルメールの憂鬱」を先に読み
    シリーズものだったことを知り読んでみました。面白かったですが登場人物が多く、複雑で巻頭の登場人物一覧がありがたかった。
    もう一度「フェルメールの憂鬱」を読みたくなった。

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    2024年05月28日
  • 哄(わら)う北斎

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    マリアが地球の裏側から飛んでくるほどの、北斎についての陸人のオタク講義最高でした

    イアンが言う北斎はブリューゲルみたいだなというエピソードをどこだか遡れなくなってしまった

    クリムトのあの絵、あの少女の表情、、正直なんかゾッとする、、と思うのはマリアがクリムトのあの少女を嫌いなのと同じ理由なんだろうか

    有馬陸人、朝倉明輔、樋口摩耶はほぼほぼ同世代というか日本古美術界からしたら若手も若手…
    「よろしおま」に含まれた全てが回収されたってことになるのかな。ラストで。

    北斎のアレの肉筆画…!!フィクションの醍醐味で倉庫での邂逅には鳥肌立ちました

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    2024年05月28日
  • 蟻の棲み家(新潮文庫)

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    生まれた環境で人のその後の人生が決まってしまうのはどうにかならないものなのか
    自分では抜け出せないと思う
    どうしたらこの本に出てくるような子どもを減らせるのか

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    2024年05月27日