【感想・ネタバレ】神の手(木部美智子シリーズ)のレビュー

あらすじ

小説誌の編集長、三村幸造のもとに医師を名乗る男から電話がはいった。高岡真紀という女性を知っているか、と。同時に、過去に彼が封印した来生恭子の小説が真紀の名前で送りつけられた。待ち合わせた真紀は、果たして見たこともない女性だった。それなのに恭子と同じようなしぐさで、10年前に恭子が話したことと全く同じことを話す。彼女はいったい誰なのか? 目的は? 本格ミステリー長編。

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ネタバレ

ものすごいものを読んだと思った。オカルトか?と思うような節があるも、あの二人が手を組めばできると予想しつつ、来生恭子と幼児誘拐事件がどう絡むのか、はたまた絡まないのか、どう転ぶのか全然わからない小説だった。読み応えがあった。

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2024年02月19日

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外科医の白川は若い癌患者の最後の手段として安楽死を選んだ。若い患者は心臓が強く癌が全身に廻ってツラい状況にあったとしても死ねず苦しい期間が長くなる。日本で安楽死が認められる日は来るのか?

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2025年05月30日

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1500枚という途方もない枚数の小説は読んでみたいが途中で飽きそう。ストーリーは長めでちょっと先は読めてしまった。だが、「緑の猿」は想像してしまっただけに気持ち悪く、自分の部屋の隅に座っていないか視線を巡らせてしまった。才能は上手く咲くことが出来なければ良いように使われてしまうというのは、やっぱり悔しい物だと思う。

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2009年10月15日

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BSテレ東 吉岡里帆主演
森村誠一氏絶賛!! 大型新人デビュー作!
「破壊的な才能の登場に瞠目するばかりである」(森村誠一氏)。電子出版で圧倒的支持を受けた大型新人のデビュー作を文庫化。失踪した作家志望の女性をめぐる不可解な事件の数々とは。(解説・大森 望)

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2024年09月28日

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『殺人者』が面白かったので、筆者・望月諒子さんのデビュー作を読んでみた。幼児誘拐事件を追うルポライター・木部美智子が友人のフリージャーナリスト・高岡真紀から話題の小説が盗作である可能性を知る。さらに盗作の裏に、オリジナル作者・来生恭子殺害があるかも?最後100ページぐらいは、あっという間に読破したが、それまではちょっと読みにくかった。

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2023年12月16日

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フリーライター木部美智子シリーズの一作目。
読み友さんからおススメされたシリーズもの。

電子出版で大ヒット、話題を呼んだ大型新人のデビュー作・待望の文庫化!とのことで期待高まるも、かなり読みにくかった…(^◇^;)

なんだろう?文学的っぽい感じ?の視点や描写、考察なんかがちょいちょい挟まれて書かれてるからかな〜?

やっと面白く読み進められたのは3/4程も過ぎた辺りから。
なかなかに根気を強いられましたが、おススメされたシリーズなので頑張りましたw

筋立ては面白いと思えたし、シリーズ2作目は連続猟奇殺人事件らしいので、続けていってみたいと思います!w

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2023年08月26日

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犯人は薄々わかっている。中盤あたりで。
登場人物にもイマイチ入り込めない。
処女作ということで、次に期待したい。
木部美智子を主人公にしたシリーズがあるが、この作品ではこの主人公の人となりが余り立っていなかったような気がするのだが。

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2023年05月29日

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ネタバレ

構成的にも、なかなか面白い作品だった。
「読みづらい」と言うレビューをちょこちょこ見かけたが、恐らく同じ段落の中で主語が変わるところあり、「彼」や「彼女」が登場人物の誰を指すのかか分かりにくなってしまっているのではないか。
また、今回メインになっていることと木部が追っていた事件がたまたまリンクしただけで、もしもこの事件を木部が追っていなければ気が付かなかったと思われる。偶然の産物。まぁ、その辺りが小説的というか映画的ではある。
少し古い作品であり、春からのドラマがそれをどう現代に合わせるのか、楽しみである。

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2023年03月21日

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ネタバレ

TVドラマ化されると知って原作も探して読んで見た。この著者のデビュー作との事であるが、読みにくい小説であった、時系列も分かりにくいし、今誰が喋っているのかも分かりにくい、辻褄が合わない事や放ったらかしの事もある、これは余程しっかりした脚本家でないとドラマにならないかも知れない、だが上手くいけば極上ミステリーになるかもしれない。だがこの作家の次作を読むかと言えば遠慮しときますというレベル。結局ある編集者が作家志望の女性を陵辱したという話でその女性が精神に異常を来たし殺人事件を起こしたと言うありきたりな小説。

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2023年03月09日

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ネタバレ

小説という「怪物」に呑み込まれてしまった一人の女性と、その燃えたぎるような情熱と夢に魅せられてしまった二人の男性の話 だったと思います

この作品が木部美智子シリーズの第一作であると同時にデビュー作と知って納得
文章から火傷しそうなほどの「熱」が伝わってくる作品でした

「小説を書くとは心の中に怪物を一匹飼うこと。その存在により書き続け、そしてそれに喰い尽くされる。」
彼女は自らの怪物に喰い尽くされてしまったのかもしれない 次第に精神を病み 現実と妄想の境目がわからなくなっていく
深淵を覗いてみたい その結果 彼女は何を得て何を失ったのだろうか
たとえ「神の手」を持っていても情熱と夢だけでは小説家にはなれない 遅かれ早かれ彼女は自滅していただろう もしも何かを生み出す もしくは創り出すことが 心の中に怪物を飼うことなのだとしたら それを上手に飼いならすことこそが 「神の手」を持つ資格なのかもしれない
(やってみたかったという理由で 殺人の正当化はできないし 最後まで なぜ? という疑問が残る
なぜ 彼女は 見も知らぬ子どもを誘拐し 殺さなければならなかったのか? 怪物のせいだと? 神の手に唆されたとでも? 神はそんなにも残酷なのか?)

人は自己崩壊や狂気への憧れから逃れられない
それこそが「怪物」の正体かもしれない

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2023年01月23日

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望月諒子のデビュー作品にして、後のライフワーク的キャラクターとなるフリーライター木部美智子シリーズの一作目。
失踪した作家志望の来生恭子が物語のキー。彼女を担当していた文芸編集者誌の編集長、彼女の書いた小説を自分が書いたとと語る謎の女性、その主治医。そして別な事件を追うフリーライターの木部美智子。
サスペンスホラーの様相を呈した感もありながらのミステリー。
複数の登場人物の視点から語られるストーリーは絡まりまくって、どこに向かっているのか見通しが立たず、中々ストーリーに入り辛いし、荒削りな感はある。
ただ著者の作品の特徴は一度ギヤが入るとそのままラストまでのスピードが落ちないところはこの作品でも味わえた。

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2022年11月12日

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どの登場人物に感情移入して読めばいいんだ……?と混乱したが来生素子の人となりが判明するにつれ面白くなっていった。
文章力があるなという感想

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2021年04月02日

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かなり先まで読み進めてから、ようやくこの本はミステリであることを認識した。かように仕込みがややこしい。もう少しまとめられても良さそう。

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2014年01月15日

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なかなか読めなかった
どうしてかというと難しいけど
どこに焦点を持って行っていいのかわからなかったからかも

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2010年03月29日

購入済み

長い!割には面白くない!!

2024年9月読了。
前から気になっていた作家さんだったので購入即読み。

小説家や出版業界をテーマにしたミステリーと云うのは、無さそうで質は結構多く、その中で比べれば「中の下」ぐらい…。

盗作疑惑、失踪した謎の作家、本人しか知らない様なことを知っている赤の他人……等、その類のミステリーではよく扱われるので、途中「ホラー方向へ向かうのかな」とも思わせたが、大体序盤に想像した通りの結末。

矢鱈と時制に拘り、『○○年○月○日△時△分…』の記述が多く、その度に「さっき書いてあったのは何年だっけ?」と一々前に戻ってチェックして読んだが、その年月日自体はそれほど『衝撃のトリック』に繋がると云う訳でも無く、その後シリーズ化して主人公と成るライターさんも、その前に出てくる編集者と同じ様に謎を辿ったりして、行動が重複する部分や中弛みする部分が多く、正直途中で読むのを止めようかと思った程、展開が遅過ぎる。
又、これだけの登場人物でケリの付く話なら、前半はほぼ《叙述トリック》に近い展開で、そういう話にしたいなら、尚の事、後から出てくる探偵役との対比をクッキリさせて方が良かったと思う。何だか、探偵役がひたすら「事件の進行に」くッついていくばかりで、推理の冴えもあまりハッキリしなかったのも弱い。

この手の《作中作》や出版業界、人の生死観をテーマとしたミステリでは、篠田節子さんの『聖域』がベストだと思っているので、興味のある方はお薦めしたい。読む者を《引き摺り込む》力に溢れており、これぐらいの《圧倒的な力》が欲しい。

#切ない #ダーク #じれったい

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2024年09月11日

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