望月諒子のレビュー一覧

  • 踊る男

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    横柄な態度のうえ根拠のない慢心した自信過剰の男、その男の稚拙な恋愛感情。
    こんな奴が勤めていた会社にいたので、この小説の井守拓実に既視感があり、自己愛男の歪みが強く伝わってきた。
    面白かった。

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    2026年03月13日
  • フェルメールの憂鬱(新潮文庫)

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    光と闇のミステリー
    『フェルメールの憂鬱』を読んで
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    美術史   ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
    事件の真相 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
    展開の妙味 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
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    1.はじめに
    名画をめぐる望月諒子さんの傑作ミステリーです。

    読み終えた今、美術館で見るフェルメールの輝きが、少し違った色に見えてきそうです。
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    2.「30点未満」という魔力
    物語の軸となるのは、フェルメールの真作が「30点に満たない(20数点である)」
    というあまりの希少性です。

    この圧倒的な少なさが、資産価値となり、そして、人間たちの欲望を狂わせます。

    作品が純

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    2026年01月15日
  • 野火の夜(新潮文庫)

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    望月諒子『野火の夜 木部美智子シリーズ』新潮社文庫。

    フリーライターの木部美智子が活躍するシリーズの第3弾。裏表紙の紹介文に『シリーズ最高傑作』という惹句があり、迷わず購入。気が付けばこのシリーズは前2作も読んでいた。

    世の中の腐敗構造を背景にした社会派ミステリー。『シリーズ最高傑作』という惹句に違わず、非常に面白かった。

    まさか現代で起きた事件が25年前に起きた事件につながり、さらには終戦間際の満州で起きた出来事とつながっていくとは思わなかった。

    第一次産業に頼るしか無い地方で、産業の衰退と共に新たな事業を創設し、一時は隆盛を極めたが、再び衰退し、結局は原発マネーに頼るしか無いという

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    2025年10月03日
  • 腐葉土(木部美智子シリーズ)

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    始めからずっと面白かったが、途中から加速度的に増す感じ。散りばめられた事件やピースがパチリとはまってゆく。随所に出てくる関東大震災と空襲の話は今まで読んだ事のない程の描写だが、リアリティのある凄惨さだった。特に炎から逃れようと学校のプールに飛び込んだ人々が、足の着く前方へと人を蹴散らし踏みつける様は目に浮かぶよう。身近なところでそんな出会うか?と思う箇所もあるが、それをにも目を瞑れる一作

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    2025年06月05日
  • 大絵画展(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最初のオークション場面で血が騒ぎ、興奮して一気読み。話の切り替わりが多いのだが、どれも面白いし、繋がって解決した時の爽快感はたまらなかった。

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    2025年01月03日
  • 腐葉土(木部美智子シリーズ)

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    後半の読む手が止まらなかった。のめり込むようにして読んだ。登場するいろんな事件やらできごとが、どのように絡んでくるのか全然読めないままラストまでいった。大変おもしろかった。読み応えあり。笹本弥生視点の戦時中や震災のときの惨い状況の描写がリアルだった。

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    2024年03月20日
  • 神の手(木部美智子シリーズ)

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    ネタバレ

    ものすごいものを読んだと思った。オカルトか?と思うような節があるも、あの二人が手を組めばできると予想しつつ、来生恭子と幼児誘拐事件がどう絡むのか、はたまた絡まないのか、どう転ぶのか全然わからない小説だった。読み応えがあった。

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    2024年02月19日
  • 最後の記憶 〈新装版〉

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    ネタバレ

    飽きずに最後まで読めた!

    主人公の脳だけの話ではないんだけど、
    人ってやっぱり自分から見えてる面だけでは判断できないなあ、、と思った。

    多面性があるのが人間だけど、本質はあるから素直にお話をすることが大事なんだと思った。
    きっともっと早く素直にお話ができていたら寒椿の向こうに人を見ることもなかっただろうに。

    自分も人のことを一面だけ見て嫌な人とか意地悪な人とか思わずに素直に「悲しい言い方だけど本当に傷つけたくて言ってる?」とか聞けるようになりたい。

    色々プライドとか恥ずかしさとかあって聞きづらいと思うけど。

    それはそうと、みんなは楽しいからって活動しすぎて宿主を壊すのは寄生ズとしては

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    2024年01月04日
  • 大絵画展(新潮文庫)

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    母から借金を重ねる群馬の地主の長男。元銀座のクラブのトップホステス。今は東京の片隅でスナックを経営しているがホステス時代の借金に怯えて暮らす。2人がゴッホの医師ガシェの肖像の強奪計画に参加することになる。
    何重にも張られた仕掛けが最後まで続く。
    美術品の存在意義まで語られる。
    面白い。

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    2023年12月03日
  • 腐葉土(木部美智子シリーズ)

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    タイトルがすごい!

    どうしてこんなタイトルをつけたか、
    読み終わって、とても納得。

    久々に、本格的なミステリーを堪能した。

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    2023年07月03日
  • 腐葉土(木部美智子シリーズ)

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    先日、「蟻の棲み家」を読んだ後に望月諒子さんの本が家にあったはずだと本棚を見て探し出した一冊。
    読んだはずなのに全く記憶になく、再読する。

    木部美智子が登場するシリーズだった。

    この作品は、高級老人ホームで資産家の笹本弥生が殺害されたことから始まった。
    誰が殺したのか?が気になるところだが、それよりもこの老女が戦後をどうやって生き延びてきたのかを知ると凄味が増す。
    さらに孫である健文が関わる大学生の考古学研究室での詐欺事件も自殺者が出るほど濃い顛末。
    会田良夫の足跡の不確かなことを徹底的に調べ、さらにはさらには…と疑問に思うこと全てを木部美智子が、そして今回は東都新聞の亜川がいっしょに探っ

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    2023年01月05日
  • 腐葉土(木部美智子シリーズ)

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    ネタバレ

    面白かった!!!!

    人の因果とそれに追随して起こる感情の多面性、人間の過去、
    そして演技性人格障害の得体の知れなさを描くのがとても上手い。
    これだけ人間の心情描写に長けている人はいないと思う。ミステリという点から見ても、そういった部分での違和感を作るのが上手い。

    説明の為の描写が繰り返される点も見られたが、自分には丁度良かった。

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    2020年12月17日
  • 腐葉土(木部美智子シリーズ)

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    どの作家であれ、文庫書き下ろしなるものはそこそこで、そこそこ以上はほぼないなぁと思っています。しかしこれは大当たり。どうしてこれがまずは単行本で刊行されなかったのだともったいなくなる。なんて、よほどのことがない限り、文庫化されてからしか本を買わない私が言うのもなんですが(^^;。

    関東大震災と東京大空襲のなか、闇市で成り上がった女性が、高級老人ホームで殺害される。その老女と不仲を噂されていた孫が唯一の法定相続人であるはずが、ホーム職員の男性がもう一人の孫だと名乗り出る。

    まるで著者が見たかのように綴られる震災と空襲当時の凄まじい光景。家族を失い、奉公先も失って、たった一人で生きなければなら

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    2018年04月11日
  • 腐葉土(木部美智子シリーズ)

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    作中の「親を汚い物を見るように見るんじゃないよ!」は「こんなに愛してほしいのに、どうして!」に思えて。

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    2015年11月30日
  • 腐葉土(木部美智子シリーズ)

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    いやー 読みごたえありました
    その満足度に星5ツです

    まず弥生ばあさんの生きざまを知るための関東大震災と東京大空襲の描写がスゴイ。これだけの中を生きてきたんだから、これだけのばあさんになったと納得させらせる。
    そしてミステリーとしても、いくつかの事件が上手く絡み合って、それでいて最後にはちゃんとまとまってる。
    登場人物が多くて途中で「これ誰だっけ?」になったけど、そこはスルーしましょう。

    もし映像化するなら、弥生ばあさんを演じられるのは 樹木希林さん ですよね

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    2015年08月31日
  • 腐葉土(木部美智子シリーズ)

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    読みごたえがある作品で、何だかんだで続けて2度読み。
    かなり重たい内容で、凄まじい人生と、複雑な人間関係と、人の想いと。決して楽しい作品ではないが、2度読みたいと思わせられた内容だった。

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    2014年03月24日
  • 踊る男

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    ネタバレ

    シリーズの前作に続き、ほぼノンフィクションのルポでは?と思えるほどのリアリティ。

    プロローグの本人視点がたまらない。

    エピローグでの、
    どんなに嫌われてもそれがわからないという生き残り術、
    とか、
    自分が惨めな存在だと自覚するのが怖いから爆発する、
    とか、分析が的確すぎます。

    ほんとこういう人います。
    でもそういう人はこの本を読んでも他人事だと思ってしまいそうですけれど。

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    2026年04月13日
  • 踊る男

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    相変わらず書きっぷりが硬派で、シリーズで一番面白かった
    後で分かるが、なんと言ってもタイトルが良い
    というか、怖い

    脇の甘いモンスターなんて言い回し、いいなぁ

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    2026年03月18日
  • 踊る男

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    木部美智子が事件を追うシリーズ。

    アルバイト先をストーカー騒ぎの末に辞めた井守拓実は、それ以前にも厄介事を犯して仕事は長続きしていなかった。

    トー横で少女を暴行、Xの中傷投稿、連続暴行事件…これらに共通項を見出した木部が、警察より早く井守へと辿り着く。

    伊部の自宅へも大胆に入り込む木部の行動力に驚かされるが、堂々と対峙するのも相当な勇気がいるのではと思う。

    伊部の不可解な行動を木部は、復讐心よりゆがんだ恋愛感情と解釈するが、こだわりの強い幼稚な我儘男であり、不気味でとんでもないサイコパスだった。






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    2026年03月13日
  • 踊る男

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    木部美智子シリーズ第7弾。

    トー横で売春をしていた14歳の暴行事件、Xの中傷投稿、連続暴行事件。一見無関係な事件に共通項を見出していく木部美智子。
    全てが状況証拠。推論はできるが確証はない。理解不能な動機で次々と犯罪を続ける男に木部美智子がとった行動は…。

    今回も面白かった。
    フットワーク、洞察力、柔軟な考え方、他者への優しさなど木部美智子の魅力を挙げるとキリがないが、今回も最後はなかなか危ない橋を渡ったな〜と。脇を固める中川くんや秋月刑事もいいし、このシリーズは絶対に見逃せない。

    友情や義理人情などという人間関係を排除し、コスパを重視した現代社会。合理化して階層化した社会で切り捨てられ

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    2026年03月11日