望月諒子のレビュー一覧
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購入済み
長い!割には面白くない!!
2024年9月読了。
前から気になっていた作家さんだったので購入即読み。
小説家や出版業界をテーマにしたミステリーと云うのは、無さそうで質は結構多く、その中で比べれば「中の下」ぐらい…。
盗作疑惑、失踪した謎の作家、本人しか知らない様なことを知っている赤の他人……等、その類のミステリーではよく扱われるので、途中「ホラー方向へ向かうのかな」とも思わせたが、大体序盤に想像した通りの結末。
矢鱈と時制に拘り、『○○年○月○日△時△分…』の記述が多く、その度に「さっき書いてあったのは何年だっけ?」と一々前に戻ってチェックして読んだが、その年月日自体はそれほど『衝撃のトリック』に繋がると云う訳でも無く、その後シリーズ化して主人公と成るライターさんも、その前に出てくる編集者と同じ様に謎を辿ったりして、行動が重複する部分や中弛みする部分が多く、正直途中で読むのを止めようかと思った程、展開が遅過ぎる。
又、これだけの登場人物でケリの付く話なら、前半はほぼ《叙述トリック》に近い展開で、そういう話にしたいなら、尚の事、後から出てくる探偵役との対比をクッキリさせて方が良かったと思う。何だか、探偵役がひたすら「事件の進行に」くッついていくばかりで、推理の冴えもあまりハッキリしなかったのも弱い。
この手の《作中作》や出版業界、人の生死観をテーマとしたミステリでは、篠田節子さんの『聖域』がベストだと思っているので、興味のある方はお薦めしたい。読む者を《引き摺り込む》力に溢れており、これぐらいの《圧倒的な力》が欲しい。