望月諒子のレビュー一覧

  • 【新装版】呪い人形(木部美智子シリーズ)

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    不可解な死が続く中で、呪い人形というタイトルに引っ張られながら読むと最後にどんでん返しにあいました。
    面白かったので、他の作品も読んでみよう思います。

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    2026年01月07日
  • 野火の夜(新潮文庫)

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    血塗られた大量の五千円札が街中で見つかる。
    その後、それを弁護士事務所に持ち込んだ男が殺害される。
    元を辿れば愛媛の真珠の養殖で栄えた村にたどり着く。
    原発、貧富、田舎、満州開拓団、友情、どれもをまといながら事件は複雑に絡み合う。

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    2025年10月05日
  • 蟻の棲み家(新潮文庫)

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    ネタバレ

    俺は視聴者の脳に酒を流し込んでいるんだ。犯人は、吉沢未男か長谷川翼のどちらかだ。どちらかが芝居を打っている。そして逃げ損ねた方は死刑なんだよ

    重くて暗くて、こういうのがノワールっていうらしい。社会派でサスペンス。翼が犯人だったらいいと願いつつも、荷が重すぎる。
    社会から、死んでようやく人権が与えられる、というのが刺さる。逃れられない環境の中で、自分たちが社会の底にいることも、歪に育っていることも気づかず生きている人の方が多数派なのか。それともぬかるみの中で陸地を探している人の方が多数派なのか。
    事件はフィクション感が強いけど、テーマとしているところはそこまでファンタジーものではないのが重たい

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    2025年06月28日
  • 神の手(木部美智子シリーズ)

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    外科医の白川は若い癌患者の最後の手段として安楽死を選んだ。若い患者は心臓が強く癌が全身に廻ってツラい状況にあったとしても死ねず苦しい期間が長くなる。日本で安楽死が認められる日は来るのか?

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    2025年05月30日
  • 蟻の棲み家(新潮文庫)

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    個人のディテールを積み上げて人物をより一層浮かび上がらせる 嫌いじゃない手法     
     自分も真面目に生きれば光は当たらなくても生きてはいけると思っている 足掻いても進まない纏わりつく沼のカケラにすら触れる感触が想像できないのかも知れない

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    2025年04月10日
  • 蟻の棲み家(新潮文庫)

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    初めて読んだ作者の小説だったので、
    調子が出るまで時間がかかったし、
    しばらく時系列がまとまらなくて苦労しました。
    結末は予想を裏切られ、ちょっと面白かった!

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    2025年02月10日
  • 腐葉土(木部美智子シリーズ)

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    かなり長編であるため読むのに時間がかかりました。しかし、その内容量以上の面白さがありました。単にミステリーだけとって見ても濃密なストーリーと事件の全貌に驚愕します。その描き方も魅力的です。木部と亜川の2人の仕事だけでは割り切れないほどの事件の全貌を知りたいという活力は素晴らしいです。
    個人的にこの小説の最も良い点は笹本弥生の戦争による凄惨な体験をした描写の細さです。この経験を得ての彼女の生き方というものに考えさせられると同時に腐葉土というタイトルの奥深さが増します。

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    2025年01月17日
  • 腐葉土(木部美智子シリーズ)

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    文体が難しくページも多いため、読みやすい本ではありません。
    ただ、戦後の悲惨さやそれをのしあがる弥生の力強さ、登場人物の強い思いを感じることができました。
    題名が全てを物語っていると思います。

    「事件は、どんな事件でも、それを引き起こした人の人生の上でしか起こり得ない。」
    「人間がいまの自分を肯定するために、もしくはいまの自分に言い訳するために自分の過去を反復する時、ずいぶんしっかりした過去を作り上げていきます。」
    「僕らは僕らだけの正義にしがみついて空を飛んだ。」

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    2025年01月15日
  • 蟻の棲み家(新潮文庫)

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    初読の作家さん。
    物語は、三章で構成される。
    二人の女性が、銃殺された状態で発見される事件が
    起こる。 
    フロンティアという雑誌記者が、食品会社へのクレームで恐喝され続けている事件を取材しているうちに、三人の人物が浮かび上がり、殺人事件とも関わっている可能性が出てくる。

    物語の始めは、展開が遅く読みづらいけど、事件が
    解明されるに従って、事件を起こした犯人達の背景が、リアルでのめり込んで読むことが出来た。
    どんでん返しもあって、印象に残る作品だった。

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    2025年01月09日
  • 最後の記憶 〈新装版〉

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    臓器を移植して人格が変わっていくみたいなストーリーを読んだことがあるけれど、また違う視点で面白かった。
    このタイトルが、なるほど!素敵だなと思った。

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    2024年12月30日
  • 蟻の棲み家(新潮文庫)

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    連続射殺事件。犯人一味は捕まるがどちらが主犯なのかというところが興味深い。そしてそれを追求するフリーライターの恐るべき嗅覚と実行力には驚いた。

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    2024年12月29日
  • 大絵画展(新潮文庫)

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    ネタバレ

    バブル期にイギリスのオークションで日本人に180億円で落札されたゴッホの『医師ガシェの肖像』・・・日本でのバブルが弾けると共に、この絵は銀行の担保物件となって誰の目に触れることもなく倉庫の中に眠っていた。
    時を同じくして、デザイナーの荘介とスナックオーナーの茜は、それぞれが多額の借金の挙句、投資詐欺事件に巻き込まれ、さらに膨大な借金を背負う。追い込まれた二人は絵画強奪を持ちかけられ……息つく暇ない騙し合いの末、最後に笑うのは・・・!?

    痛快な「コン・ゲーム」小説で、テンポのよい流れで、物語はどんどん進んで最後の最後で大どんでん返しがあり、読者をあっと言わせるのがミソ。
     ※「コン・ゲーム」と

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    2024年12月10日
  • 大絵画展(新潮文庫)

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    投資詐欺にあった者達が「医師ガシェの肖像」を盗む話。バラバラな登場人物がどんどん絡まっていきどうなってくのとハラハラするエンタメ的楽しさが大変良き。望月さんこういうのも書くんやって新鮮でめちゃくちゃワクワクした。絵画の価値とか存在意義とか奥深い。

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    2024年10月08日
  • 蟻の棲み家(新潮文庫)

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    シリーズものとは知らずに買ってしまいました。解説読んで知りました。最初から読んでみたかったですが、ひとつひとつ独立した作品みたいなので本作を読む上では特に影響なかったみたいです。
    私が思う“貧困”は“お金がないこと”だと思ってました。そう思っていたのは、私がある程度普通に幸せな人間だからなんでしょう。もちろん普通の基準は人それぞれですが。少なくとも生活に困るような、生きていく上で困るようなことは現状ありません。欲を覚えることはあっても、貧しさを感じることはない。
    でも他者からの愛情に満たされていない、それもまた“貧困”なんですね。
    たとえお金がなくても、お金のかからない別のもので気持ちが満たさ

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    2024年09月29日
  • 大絵画展(新潮文庫)

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    出だしは設定の理解に苦労しますが、絵画略奪のシーンからどんどん色々なものが繋がっていき、なるほど、こうなるのか!と伏線回収が凄まじかったです。一気に読んでしまう事をお勧め致します。

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    2024年09月11日
  • 腐葉土(木部美智子シリーズ)

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    ネタバレ

    関東大震災と東京大空襲を生き延び、戦後の闇市から身を立てた高利貸しの老婆が殺害された。疑いは彼女と揉めていた孫に向くが……というお話。

    本筋のミステリは非常に入り組んだ話で読み応えがあったが、肝になるある仕掛けや事件の真相は予想通りだった。
    熱量は高いが作者の筆が走りすぎているように感じる部分もあり、話が分かりにくかったり、かと思えば同じことを数ページ以内に繰り返したりしている部分があったりとややムラがある。
    勢いに乗ってガーッと書くタイプの人なのかな……?
    (なお登場人物名に誤字があり、「実は別人の話してるっていう叙述トリック……?」と無駄に気が散ってしまったが別にそんなことはなかった。)

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    2024年08月13日
  • 蟻の棲み家(新潮文庫)

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     社会派小説は好きだが、貧困と虐待の負の連鎖系は気が滅入るのはもちろん、読み過ぎたのか少し食傷気味に。帯の煽り文句も過剰。最近の帯はない方が良いものが多い。販促に必死なのはわかるが、結果読者への裏切りとなってしまう。こういうのはどんでん返しとは言わないのでは。小説としては決して悪くないのに帯のせいで台無し。階段を必死で登っても青空の下で過ごせるとは限らないという事実に無力感を覚える。亀一製菓への架電で末男が言ったセリフにハッとさせられた。読みにくい文章と帯がマイナス要因だったが、質の高いノワール小説だった。

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    2024年08月13日
  • 大絵画展(新潮文庫)

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    ゴッホの「医師ガシェの肖像」をめぐる美術ミステリ。名画の口絵があったので惹かれて購入。大どんでん返しとまでは言わないかな。話が急に変わって理解するのが難しかったのと、(名画ならではの歴史やその所有権などの)説明がちょっとくどかった。それでも名画を盗むための計画はすごい。続編もあるとの事。

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    2024年07月23日
  • フェルメールの憂鬱(新潮文庫)

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    もともとフェルメールが好きなので
    タイトルだけで 手に取りました。

    ページを進めていくと、
    フェルメールや、その時代を共にした画家たち、そしてその背景、
    知らなかったフェルメールに関する事柄が、たくさん詰まっていて
    資料?としての価値もありました。

    内容は、

    教会から盗まれた絵画を取り戻すため、
    フェルメールの絵画を強奪する、、なぜに??

    詐欺やマネーロンダリング、そして宗教、CIAなど、
    次から次に、絡みあい... 人と人も騙しあい、

    そのやり取りの巧妙なこと…。文章だけでもかなりの迫力。

    絵画の世界を思い知らされた感があった。

    次にフェルメールの絵画を見るときは、見方が変わる

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    2024年07月14日
  • 蟻の棲み家(新潮文庫)

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    単行本書き下ろしの意欲作。新潮の100冊で買ったのだったかな?
    プロローグはいいとして、その後の本編で記者視点と犯人側視点が章分けも無く入れ替わるのは正直読みづらかった。ミステリー的に、最後にどんでん返しを用意したいなら、最初から最後まで記者側視点の方がよかったと思う
    「貧困」についての「貧しいというのと貧困は違う。貧しいというのは金がないだけだ。しかし貧困というのはインフラがない土地のようなもの」(86頁)という表現は上手いと思った。
    また、「求めるものは……自分が生きていくのに安全な環境」(446頁)という指摘も末男側からの意識としてよく分かる。
    貧困について切り込んだ素晴らしい作品なだけ

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    2024年05月13日