望月諒子のレビュー一覧

  • 野火の夜(新潮文庫)

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    盗難されたらしい血のついた5千円札が多数見つかった。同じくしてジャーナリストが増水した川で死亡した。事故か?他殺か?5千円札の血は誰の血なのか?というお話。
    ジャーナリストの木部美智子のシリーズ。途中で戦後の満州引き揚げの場面が出てくるが、母が満州にいたこともあって興味深く読んだ。親子で出てくる登場人物などがいて、途中頭が混乱したが、最初のページに登場人物が整理して書いてあるのでわかりやすかった。

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    2026年03月03日
  • ハイパープラジア 脳内寄生者

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    特に期待値はなかったけれど、思いがけずに楽しめた。とても面白かった。脳内に巣くった寄生者がヤドカリのように次々と宿主を変えながら生き長らえていくという物語。あの名作「パラサイトイブ」を彷彿とさせるようなストーリーだが、ここではその寄生者の意志が単独ではなく、複数の人格が累積している状態にあるというのが変化球だった。だからといって未来が見えたりする理屈や根拠は全くなく、およそ現実味のないファンタジーではあるものの、感染から徐々に異常に気付き始める過程はとてもスリリングで、舞台となる大学病院内での確執はリアル感があり、読み物としてはとてもよくできていると思った。
    瞬間を写し出す遠近法は、長い時間軸

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    2026年02月25日
  • 腐葉土(木部美智子シリーズ)

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    二転三転する状況、終盤の展開はミステリーとしては面白い。けど圧巻は背景描写。戦時中の陰が突き刺さった。良い本でした。

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    2026年02月19日
  • 【新装版】呪い人形(木部美智子シリーズ)

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    不可解な死が続く中で、呪い人形というタイトルに引っ張られながら読むと最後にどんでん返しにあいました。
    面白かったので、他の作品も読んでみよう思います。

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    2026年01月07日
  • 野火の夜(新潮文庫)

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    血塗られた大量の五千円札が街中で見つかる。
    その後、それを弁護士事務所に持ち込んだ男が殺害される。
    元を辿れば愛媛の真珠の養殖で栄えた村にたどり着く。
    原発、貧富、田舎、満州開拓団、友情、どれもをまといながら事件は複雑に絡み合う。

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    2025年10月05日
  • 神の手(木部美智子シリーズ)

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    外科医の白川は若い癌患者の最後の手段として安楽死を選んだ。若い患者は心臓が強く癌が全身に廻ってツラい状況にあったとしても死ねず苦しい期間が長くなる。日本で安楽死が認められる日は来るのか?

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    2025年05月30日
  • 腐葉土(木部美智子シリーズ)

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    かなり長編であるため読むのに時間がかかりました。しかし、その内容量以上の面白さがありました。単にミステリーだけとって見ても濃密なストーリーと事件の全貌に驚愕します。その描き方も魅力的です。木部と亜川の2人の仕事だけでは割り切れないほどの事件の全貌を知りたいという活力は素晴らしいです。
    個人的にこの小説の最も良い点は笹本弥生の戦争による凄惨な体験をした描写の細さです。この経験を得ての彼女の生き方というものに考えさせられると同時に腐葉土というタイトルの奥深さが増します。

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    2025年01月17日
  • 腐葉土(木部美智子シリーズ)

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    文体が難しくページも多いため、読みやすい本ではありません。
    ただ、戦後の悲惨さやそれをのしあがる弥生の力強さ、登場人物の強い思いを感じることができました。
    題名が全てを物語っていると思います。

    「事件は、どんな事件でも、それを引き起こした人の人生の上でしか起こり得ない。」
    「人間がいまの自分を肯定するために、もしくはいまの自分に言い訳するために自分の過去を反復する時、ずいぶんしっかりした過去を作り上げていきます。」
    「僕らは僕らだけの正義にしがみついて空を飛んだ。」

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    2025年01月15日
  • 最後の記憶 〈新装版〉

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    臓器を移植して人格が変わっていくみたいなストーリーを読んだことがあるけれど、また違う視点で面白かった。
    このタイトルが、なるほど!素敵だなと思った。

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    2024年12月30日
  • 大絵画展(新潮文庫)

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    ネタバレ

    バブル期にイギリスのオークションで日本人に180億円で落札されたゴッホの『医師ガシェの肖像』・・・日本でのバブルが弾けると共に、この絵は銀行の担保物件となって誰の目に触れることもなく倉庫の中に眠っていた。
    時を同じくして、デザイナーの荘介とスナックオーナーの茜は、それぞれが多額の借金の挙句、投資詐欺事件に巻き込まれ、さらに膨大な借金を背負う。追い込まれた二人は絵画強奪を持ちかけられ……息つく暇ない騙し合いの末、最後に笑うのは・・・!?

    痛快な「コン・ゲーム」小説で、テンポのよい流れで、物語はどんどん進んで最後の最後で大どんでん返しがあり、読者をあっと言わせるのがミソ。
     ※「コン・ゲーム」と

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    2024年12月10日
  • 大絵画展(新潮文庫)

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    投資詐欺にあった者達が「医師ガシェの肖像」を盗む話。バラバラな登場人物がどんどん絡まっていきどうなってくのとハラハラするエンタメ的楽しさが大変良き。望月さんこういうのも書くんやって新鮮でめちゃくちゃワクワクした。絵画の価値とか存在意義とか奥深い。

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    2024年10月08日
  • 大絵画展(新潮文庫)

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    出だしは設定の理解に苦労しますが、絵画略奪のシーンからどんどん色々なものが繋がっていき、なるほど、こうなるのか!と伏線回収が凄まじかったです。一気に読んでしまう事をお勧め致します。

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    2024年09月11日
  • 腐葉土(木部美智子シリーズ)

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    ネタバレ

    関東大震災と東京大空襲を生き延び、戦後の闇市から身を立てた高利貸しの老婆が殺害された。疑いは彼女と揉めていた孫に向くが……というお話。

    本筋のミステリは非常に入り組んだ話で読み応えがあったが、肝になるある仕掛けや事件の真相は予想通りだった。
    熱量は高いが作者の筆が走りすぎているように感じる部分もあり、話が分かりにくかったり、かと思えば同じことを数ページ以内に繰り返したりしている部分があったりとややムラがある。
    勢いに乗ってガーッと書くタイプの人なのかな……?
    (なお登場人物名に誤字があり、「実は別人の話してるっていう叙述トリック……?」と無駄に気が散ってしまったが別にそんなことはなかった。)

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    2024年08月13日
  • 大絵画展(新潮文庫)

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    ゴッホの「医師ガシェの肖像」をめぐる美術ミステリ。名画の口絵があったので惹かれて購入。大どんでん返しとまでは言わないかな。話が急に変わって理解するのが難しかったのと、(名画ならではの歴史やその所有権などの)説明がちょっとくどかった。それでも名画を盗むための計画はすごい。続編もあるとの事。

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    2024年07月23日
  • フェルメールの憂鬱(新潮文庫)

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    もともとフェルメールが好きなので
    タイトルだけで 手に取りました。

    ページを進めていくと、
    フェルメールや、その時代を共にした画家たち、そしてその背景、
    知らなかったフェルメールに関する事柄が、たくさん詰まっていて
    資料?としての価値もありました。

    内容は、

    教会から盗まれた絵画を取り戻すため、
    フェルメールの絵画を強奪する、、なぜに??

    詐欺やマネーロンダリング、そして宗教、CIAなど、
    次から次に、絡みあい... 人と人も騙しあい、

    そのやり取りの巧妙なこと…。文章だけでもかなりの迫力。

    絵画の世界を思い知らされた感があった。

    次にフェルメールの絵画を見るときは、見方が変わる

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    2024年07月14日
  • 大絵画展(新潮文庫)

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    様々な思惑を持った人達の復讐劇であり、再生の物語。
    絵画を基にした錬金術は、圧巻でした。
    そして、その錬金術を利用する悪・・・。
    面白かったです。

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    2024年04月17日
  • 腐葉土(木部美智子シリーズ)

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    ネタバレ

    高級老人ホーム資産家殺害事件を追う話。
    フリーライター木部シリーズ2作目。
    資産家高齢女性弥生さんが殺され、ヘルパーに遺産相続すると遺書があり、そのヘルパーの過去は、とどんどん深みにハマっていき真相が気になる。資産家の女性の関東大震災、東京空襲の描写が凄くて悲惨さに息を飲む。その状況下で私ならやっていけたとは思えやん、弥生さんの強さに惹かれると共に何故この人が殺されたのかと理不尽さを呪う。そして読み進めるにつれ深沢弁護士がどんどん好きになるのに訪れる心を乱されるラスト。もうええやん、何で、という思いがエピローグで綻ぶ。最初っから伏線が張られててそこが繋がるのかと舌を巻く。このシリーズ重いけどハ

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    2024年03月10日
  • 大絵画展(新潮文庫)

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    ゴッホ、モネ、ルノワールなど世界的な名画135点が強奪された!被害総額は犯罪史上最高額の2000億円。息つく暇もない騙し合いの末、最後に笑ったのは⁈予測不可能な大どんでん返しが待つ傑作美術ミステリー。

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    2024年02月08日
  • 大絵画展(新潮文庫)

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    望月諒子さんの作品、初読。
    店頭に積み上がっていて、ジャケ買いならぬ帯買い。
    登場人物それぞれの背景もちゃんと読めて、画壇の暗さも垣間見えて、帯の通りの大どんでん返しに、びっくり!面白くてさくさく読めた。
    美術展見るのも好きなのでなおさら。
    アート界の闇は他の作品でもちらほら見かけるけど、やられて終わりではなく、ただの復讐劇でもなく。面白いとしか言えない。
    参考にしたであろう実際の事件についても知りたいし、続編もぜひ読んでみたい。

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    2023年12月23日
  • 大絵画展(新潮文庫)

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    書店で平積みにされていて、
    表紙を見て「!」となった一冊。
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    美術ミステリー史上
    もっとも鮮やかに描かれた
    大どんでん返し!

    ゴッホ、モネ、ルノワール……
    2000億円の名画を強奪せよ
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    詐欺に遭い、多額の借金を抱えた二人がいる。
    この詐欺を挽回するため、金を手に入れるため、
    絵画強奪に加担することになる……。

    もともと美術館とかアートが好きで興味はありましたが、
    原田マハさんの本で、さらに好きになり、
    前情報が少しある中で読めて良かったです。

    途中は、あれ誰、これ誰となり、
    冒頭の主要登

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    2023年12月16日