望月諒子のレビュー一覧
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木部美智子シリーズ第7弾。
トー横で売春をしていた14歳の暴行事件、Xの中傷投稿、連続暴行事件。一見無関係な事件に共通項を見出していく木部美智子。
全てが状況証拠。推論はできるが確証はない。理解不能な動機で次々と犯罪を続ける男に木部美智子がとった行動は…。
今回も面白かった。
フットワーク、洞察力、柔軟な考え方、他者への優しさなど木部美智子の魅力を挙げるとキリがないが、今回も最後はなかなか危ない橋を渡ったな〜と。脇を固める中川くんや秋月刑事もいいし、このシリーズは絶対に見逃せない。
友情や義理人情などという人間関係を排除し、コスパを重視した現代社会。合理化して階層化した社会で切り捨てられ -
Posted by ブクログ
特に期待値はなかったけれど、思いがけずに楽しめた。とても面白かった。脳内に巣くった寄生者がヤドカリのように次々と宿主を変えながら生き長らえていくという物語。あの名作「パラサイトイブ」を彷彿とさせるようなストーリーだが、ここではその寄生者の意志が単独ではなく、複数の人格が累積している状態にあるというのが変化球だった。だからといって未来が見えたりする理屈や根拠は全くなく、およそ現実味のないファンタジーではあるものの、感染から徐々に異常に気付き始める過程はとてもスリリングで、舞台となる大学病院内での確執はリアル感があり、読み物としてはとてもよくできていると思った。
瞬間を写し出す遠近法は、長い時間軸 -
Posted by ブクログ
ネタバレ俺は視聴者の脳に酒を流し込んでいるんだ。犯人は、吉沢未男か長谷川翼のどちらかだ。どちらかが芝居を打っている。そして逃げ損ねた方は死刑なんだよ
重くて暗くて、こういうのがノワールっていうらしい。社会派でサスペンス。翼が犯人だったらいいと願いつつも、荷が重すぎる。
社会から、死んでようやく人権が与えられる、というのが刺さる。逃れられない環境の中で、自分たちが社会の底にいることも、歪に育っていることも気づかず生きている人の方が多数派なのか。それともぬかるみの中で陸地を探している人の方が多数派なのか。
事件はフィクション感が強いけど、テーマとしているところはそこまでファンタジーものではないのが重たい -
Posted by ブクログ
ネタバレバブル期にイギリスのオークションで日本人に180億円で落札されたゴッホの『医師ガシェの肖像』・・・日本でのバブルが弾けると共に、この絵は銀行の担保物件となって誰の目に触れることもなく倉庫の中に眠っていた。
時を同じくして、デザイナーの荘介とスナックオーナーの茜は、それぞれが多額の借金の挙句、投資詐欺事件に巻き込まれ、さらに膨大な借金を背負う。追い込まれた二人は絵画強奪を持ちかけられ……息つく暇ない騙し合いの末、最後に笑うのは・・・!?
痛快な「コン・ゲーム」小説で、テンポのよい流れで、物語はどんどん進んで最後の最後で大どんでん返しがあり、読者をあっと言わせるのがミソ。
※「コン・ゲーム」と