入江真佐子のレビュー一覧

  • 最悪なことリスト

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    トリイ・ヘイデンのフィクション。
    経験に基づいたノンフィクションを書く人がフィクションを書くと、「リアルな物語」になる場合と「なんか微妙・・・」になる場合がある。
    これは後者。

    実在の人に迷惑をかけない範囲でよくあるエピソードをまとめつつ常日頃から考えていることを伝えるための創作、と
    題材の面白さに頼りきった私小説書きが書いた設定にも人物にも魅力のない空想、
    の違いなのかな。

    ものすごくひどいってわけではないけど。

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    2011年12月21日
  • シーラという子

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    壮絶な話。たった6歳でここまでの不幸を担わないといけないなんて…。

    日本でも最近は、虐待のニュースをよく見る。みんな愛に飢えていて、愛し方を知らないのだ。悲しい。

    この本は、離れ離れになるところで終わったが先生がいなくなってからが、シーラの頑張りどころだ。その後が知りたい。ぜひ幸せになっていてほしい。

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    2011年09月21日
  • よその子  見放された子どもたちの物語

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    自閉症の子、難読障害の子、複雑な家庭環境の子、12歳の妊婦、そしてそれを受け持つ先生の物語。                           
    トリイ先生はそのような子供たちをまとめ、クラスとしてギリギリ成立させている。そして起こる山のような問題のどれもが凄まじい。その多くが、到底答えの出せないような複雑な問題だ。それをトリイ先生は一つ一つ考え、なんとか答えに近いものを導き出している。また、わからないものはわからないと、はっきり言っているところが印象的だった。
    注意したいのが、この物語はトリイ先生の主観でものごとが進んでいるところだ。そのため、先生が批判していること、考えていることが正解の

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    2011年05月31日
  • 檻のなかの子   憎悪にとらわれた少年の物語

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    トリイみたいな先生に教われていたなら、もっと素直でいい子になれたと思う。とか真剣に思わせてしまうシリーズです。ある問題を抱えた子が素晴らしい教師と出会い、問題を解決していく。そして幸せになりました。めでたしめでたし。といかないのが良いところ。そうだよね、傷はそんなに浅くないよね。人の心なんて、分かったふりをして解釈つけることぐらいしか出来ないってことをこれでもかとばかりに思い知らせてくれるから小気味いい。一歩ずつ進んで、希望が見えてきたところで一気にもとに戻ってしまう。何の正解もゴールも見えなくて、諦める方がよっぽど簡単。それでもあきらめないトリイはやっぱり素晴らしい教師だと思う。月並みな表現

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    2010年08月23日
  • シーラという子

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    言葉により暴力により虐待された少女。しかし、彼女は知的障害者ではなく天才的な子だった。障害者学級を受け持つ著者が彼女の心を少しずつ開かせていく。

    子供って本当に傷つきやすいんだなあ。小さいころから、少しずつ少しずつ色んな事を学んでいくんだなあ。「ありがとう」とか色んな言葉をどういう時に言えばいいのか、教えてあげなければ言えるようにならないんだ。

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    2010年07月05日
  • タイガーと呼ばれた子

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    この本は続編で、シーラのその後がどうしても気になって読む事に。思春期になったシーラの事が書かれており、幼い頃の虐待、母親に捨てられた思いと戦っている思春期のシーラ。そのシーラを支えるトリイ。2人の不器用さがなんとも言えない作品。

    うーん。子供の頃の記憶って、誰でも幾つかはやっぱ残っているもんで。それが一生消えないって辛いよね。

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    2010年06月08日
  • 幽霊のような子   恐怖をかかえた少女の物語

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    ■1012.
    <読破期間>
    H22/2/2~H22/2/10

    <本の内容>
    この子はまるで幽霊だ。八歳の少女ジェイディは周りが何をやっても、まったくの無反応。
    体を折るようにして深くかがめ、上目づかいに人を見上げる。
    ある日、彼女がまっすぐに立つ姿を偶然目撃し、トリイは必死で原因を探る。
    やがて、次々と予期せぬ反応を見せだした少女が明かしたのは、
    陰惨な性的虐待をくりかえす忌わしいカルト集団の存在だった!
    孤独と不安のなか、トリイは少女を救えるのか?
    衝撃と戦慄のノンフィクション。

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    2010年04月06日
  • 霧のなかの子 行き場を失った子どもたちの物語

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    教師を辞め、無言症の専門家として病院のセラピストの仕事についたトリイは、謎めいた三人のケースに関わることになった。9歳のカサンドラには現実の存在とは思えぬ妖精のような雰囲気があった。虚ろな目つきをしたかと思うと、感情を爆発させて暴れ、その後何日間も無言を通す。最大の問題は、悪質な嘘をつくことで、傷つきやすい他の子どもだけでなく、大人までパニックに陥れた。これも実父に2年間誘拐されていた影響なのだろうか。そんななか、トリイは遠く離れた町の有力者から4歳の孫ドレイクを話せるようにしてほしいと強引な要求をつきつけられる。いつも大きなトラのぬいぐるみを抱えた活発で愛くるしいその少年は、人とコミュニケー

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    2009年10月23日
  • 最悪なことリスト

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    最悪なことリストの第一位って何だか知ってる?「気にかけてくれる人が誰もいない」ことだ。里親から里親へと転々としてきたデイヴィッドにはよくわかる。新しい里親に引き取られ、新しい学校に来てみれば、11歳だというのに下の学年に入れられて、級友にはうまくしゃべれないことをからかわれていじめられ、もううんざりだ。ある日、学校帰りにデイヴィッドは、茂みの中でフクロウの卵を発見した。ひょんなことから彼は、飛び級してきたために小さいが賢い少女マブと共に、その卵を孵化させることになる。卵を大事に思う気持ちで結ばれた二人は次第に仲良くなっていく。やがてフクロウが生まれ、デイヴィッドは大好きな本にちなんで、キング・

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    2009年10月23日
  • 最悪なことリスト

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    うーん、いいお話なことはいいお話なんだけど・・・。
    この方、物語よりもやはり、実話にもとづいたお話ほうが向いてるみたい。

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    2009年10月04日
  • 機械じかけの猫(下)

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    ヘイデンさんの『シーラという子』などのノンフィクションとは感じのずいぶん違う作品だった。 登場人物一人一人に魅力があって、一気に読めたが、何故か記憶に残ったのは一部分だけ。 ノンフィクションのシリーズが印象強いせいかもしれない。

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    2009年10月04日
  • 機械じかけの猫(下)

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    内容(「MARC」データベースより)
    自閉症と診断された9歳の少年コナーは、ぬいぐるみの猫を決して手放さず奇妙な言葉をつぶやく。その不可解な言葉は何を意味するのか。幼い心の叫びを圧倒的筆致で描く驚愕の物語。

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    2009年10月04日
  • 機械じかけの猫(上)

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    内容(「MARC」データベースより)
    自閉症と診断された9歳の少年コナーは、ぬいぐるみの猫を決して手放さず奇妙な言葉をつぶやく。その不可解な言葉は何を意味するのか。幼い心の叫びを圧倒的筆致で描く驚愕の物語。

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    2009年10月04日
  • 最悪なことリスト

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    最悪なことリストの第一位って何だか知ってる?
    「気にかけてくれる人が誰もいない」ことだ。
    里親から里親へと
    転々としてきたデイヴィッドにはよくわかる。
    新しい里親に引き取られ、新しい学校に来てみれば、
    11歳だというのに下の学年に入れられて、
    級友にはうまくしゃべれないことを
    からかわれていじめられ、もううんざりだ。
    ある日、学校帰りにデイヴィッドは、
    茂みの中でフクロウの卵を発見した。
    ひょんなことから彼は、
    飛び級してきたために小さいが賢い少女マブと共に、
    その卵を孵化させることになる。
    卵を大事に思う気持ちで結ばれた二人は
    次第に仲良くなっていく。
    やがてフクロウが生まれ、
    デイヴィッド

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    2009年10月08日
  • 霧のなかの子 行き場を失った子どもたちの物語

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    教師を辞め、無言症の専門家として
    病院のセラピストの仕事についたトリイは、
    謎めいた三人のケースに関わることになった。
    9歳のカサンドラには
    現実の存在とは思えぬ妖精のような雰囲気があった。
    虚ろな目つきをしたかと思うと、
    感情を爆発させて暴れ、その後何日間も無言を通す。
    最大の問題は、悪質な嘘をつくことで、
    傷つきやすい他の子どもだけでなく、
    大人までパニックに陥れた。
    これも実父に2年間誘拐されていた影響なのだろうか。
    そんななか、トリイは遠く離れた町の有力者から
    4歳の孫ドレイクを話せるようにしてほしいと
    強引な要求をつきつけられる。
    いつも大きなトラのぬいぐるみを抱えた
    活発で愛くるし

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    2009年10月08日
  • 霧のなかの子 行き場を失った子どもたちの物語

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    トリィヘイデン先生の著書…体験談の中で、今までで一番重い物ではなかったでしょうか。
    トリィが学校の先生をやめて、元々の専門だった無言症専門のセラピストとして病院に勤め始めての話しなんですが、よその子とか、シーラという子、幽霊のような子…も結構すさまじかったけど、この話の中で出てくるカサンドラやドレイク…は、まだ子供だから良いんですが(良くは無いですけど)、今回は脳卒中の後遺症で喋れなくなったおばあちゃん・ゲルダも患者さん。
     でも、ゲルダ、優しい人だったね。ドレイクも…お母さん、お疲れ様。ご家族みんなで、楽しく暮らしてください…。

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    2009年10月04日
  • 機械じかけの猫(下)

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    この人の本はやっぱりノンフィクションの方が心に迫りくるものがある。他の本に比べるとちょっと評価が下がるかな。

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    2009年10月07日
  • 最悪なことリスト

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    デイヴィッドは吃音を新しい学校でもからかわれていた。ある日フクロウの卵を見つけ、ひょんなことからクラスで一番頭のいい女の子と卵を孵すことに。友情や命の尊さを教えてくれる愛の物語。

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    2009年10月07日
  • ヴィーナスという子 存在を忘れられた少女の物語

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    トリィ作品は本当に久しぶりです。だから読み始めるまでトリィの世界に入り込めるのか少し心配でした。流石というか彼女と彼女を取り巻く個性豊かな子供たち すっかりその世界の一員になる事が出来ました。いつも思うのですが アメリカ社会が抱える問題。日本で起こる虐待とはまた一味違う悲惨さ。虐待により障害にならなくてよい子までこんなに苦しまなければならない現実。胸を切り裂かれるような真実がそこにありました。しかし どんなに厳しい現実で 社会に疎まれようとも 子供たちは すばらしい生命力で成長し続けていきます。エピローグにはそんな子供たちが社会にでた様子が知ることも出来ます。トリィの本でここが一番の楽しみです

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    2009年10月04日
  • 霧のなかの子 行き場を失った子どもたちの物語

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    トリィは教師を辞め 病院のセラピストとして 3人の患者を担当します。天使のような容姿と雰囲気を持つ4歳のドレイク 母親の前でしか 言葉を発する事をしません。挑戦的で卑猥・汚い言葉ばかり発するカサンドラ。脳卒中後遺症の老女ゲルダ。この題名のように皆 霧の中をさ迷っているのです。トリィは この3人を導き 霧の中から救い出す事ができるのでしょうか..。家族が抱える問題、親のエゴ、親子の歪...現社会が抱える病の縮図のような物語です。

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    2009年10月04日