感情タグBEST3
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自分がそこにいるように、辛い場面では自分も辛くなるようなリアルさがある。だから皆の成長が自分のことのように嬉しい。表面の行動ではなく、その奥の気持ちに答えているようにすると、人は変わるのかも。とても難しいけれど。
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出てくる4人の子どもたちに、幸せになってほしいと思いました。
ちいさな子どもなのに、私たちに想像もつかないほどの重荷と大きく深い傷を持っていたり、
なのに、素直さを失っていない子どもたち。
著者が、本の中で何度も彼らは「美しい」と言っている意味が少しだけ分かる気がしました。
子どもの強さ、繊細さ、神秘的な部分を感じました。
そして、
大人が与えた子どもへの傷は、治ることも改善することも、ほぼ不可能なのではないかと、あきらめていた私には、
著者の、その時、そのときを過ごしていく、っていう
考え方や、彼女の行動力と忍耐強さに勇気を貰えました。
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内容(「BOOK」データベースより)
トリイの補習教室は、あらゆるクラスからはみ出した四人の子どもたちで大混乱。自閉症のブー、識字障害のロリ、粗暴なトマソ、うつ状態のクローディア。苛酷な運命から彼らを救おうと全精力を傾けるトリイに彼らはいう。「わたしたちみんな、どうせよその子じゃない。なんでそんなに気にかけるの?」涙とケンカを繰り返し、やがて四人は互いの能力を引きだしあうようになる。トリイと子どもたちの間に特別な絆が結ばれていく感動作。
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小学校時代に読んだ「シーラという子」がとても印象的だったのをふと思い出し、10年たった今もう一冊にチャレンジ。
フィクションかと思うくらい、トリイ先生と4人の子ども達の毎日はドラマに溢れている。苦難も喜びも。
4人の子ども達が、それぞれの事情を抱えながらも、お互いに影響しあって成長していく様子は素直に感動した。
少しずつではあるが子ども達が成長していくのを感じ、ただの読者にしか過ぎない私も嬉しくなった。
特別支援教育を学ぶ学生にはおすすめの一冊。
現場の雰囲気、子ども1人1人への接し方などがよくわかる。
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単なる熱血先生の美談じゃないところがいい。
子供たちが大好きだから、真正面から向かい合って、時には失敗もして、悩んで。
悲しくて理不尽で読むのが辛いところもあるけど、
何処にも受け入れられず「問題児」とされている子が本当はとてもきれいな心を持ってる。
そういうところに気付けるトリイは素敵だなって思います。
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子供達の小さな心が見えては隠れ、その度々に子供達の心境が痛かった。辛いことを経験しているのに天使にもなれるなんて。出来ないんじゃなくて、出来るところがあればいい。例え字が読めなかったり人と上手く会話することが出来なくても誰かを幸せにすることは出来るしその方がすごく大切、というような気がしました。
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トリイ・ヘイデン集3作目
やっぱりトリイの人間性がいい。悲しいことも多いけど、愛があるところだと少しずつでも人間は成長するんだなと改めてて思った。
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トリイ・ヘイデンの一冊目。どれくらいの創作が混ざっているかわらないけど、人はそもそも生きる力を持っているんだと思った。主人公である作者は非常に情熱的に子供に接する反面、きちんと一線が引かれていて時にドライな印象を受けるのは文化の違いなんだろうな。
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塾講師時代の事を思い出した。
癒えない傷を負って、自分の殻に閉じこもってしまった子ども達と向き合うのはやりがいがあるけど、とても大変で膨大なエネルギーを使う事。トリイと子ども達の信頼関係は素晴らしく愛に溢れている。しかし、彼女のプライベートはそうではないように感じてしまう。バランスって難しい。
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この著者の本を読むのは初めてですが、油断したら泣いてしまうそんな話でした。ばらばらの子供達の心がまとまっていく様や、子供達やトリイ先生の頑張りっぷりに思わず声援を送ってしまう一冊です。
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精神障害のためか異常な行動を繰り返すブー。
幼いころの父の虐待のせいで読み書きだけが出来ないロリ。
小学6年生で妊娠してしまいった優等生で内気なクローディア。
暴力的だけどどこか繊細で心優しいトマソ。
この4人とトリイの物語り。
シーラという子、タイガーと呼ばれた子に続くトリイ・へイデンの小説です。とても心温まる小説でもあり、読み終わったあとの感動、切なさで悲しい小説でもあります。
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自閉症の子、難読障害の子、複雑な家庭環境の子、12歳の妊婦、そしてそれを受け持つ先生の物語。
トリイ先生はそのような子供たちをまとめ、クラスとしてギリギリ成立させている。そして起こる山のような問題のどれもが凄まじい。その多くが、到底答えの出せないような複雑な問題だ。それをトリイ先生は一つ一つ考え、なんとか答えに近いものを導き出している。また、わからないものはわからないと、はっきり言っているところが印象的だった。
注意したいのが、この物語はトリイ先生の主観でものごとが進んでいるところだ。そのため、先生が批判していること、考えていることが正解のように読めてしまう部分もある。これに賛成できる/できないの判断がとても難しいと思った。