入江真佐子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ出てくる4人の子どもたちに、幸せになってほしいと思いました。
ちいさな子どもなのに、私たちに想像もつかないほどの重荷と大きく深い傷を持っていたり、
なのに、素直さを失っていない子どもたち。
著者が、本の中で何度も彼らは「美しい」と言っている意味が少しだけ分かる気がしました。
子どもの強さ、繊細さ、神秘的な部分を感じました。
そして、
大人が与えた子どもへの傷は、治ることも改善することも、ほぼ不可能なのではないかと、あきらめていた私には、
著者の、その時、そのときを過ごしていく、っていう
考え方や、彼女の行動力と忍耐強さに勇気を貰えました。 -
Posted by ブクログ
3ケース並行の大変な巻。
父親に誘拐されている間、おじさんに性的虐待を受けた事が原因で、
反社会的行動を繰り返す女の子・カサンドラ(9)。
母親にしか喋らない緘黙の子・・・と思われてたが、
実際は母・ルチアにとって身体的障害が隠蔽され、
適切な環境が与えられてなかった男の子・ドレイク(4)
脳卒中で倒れた後、ほとんど喋らなくなってしまった老婆・ゲルダ(82)。
自分の都合で子供に犠牲を強いるルチアは良くない。
けど誰もが必死に最善を尽くそうと生きるんだなぁ、と思う。
心の傷を守る為に、他者を傷付けて良い事にはならない。
誰もが独りじゃないって事を理解して、安心を芯に生きていければ良いと思う -
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