入江真佐子のレビュー一覧

  • シーラという子 虐待されたある少女の物語〔新版〕

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    環境次第で子どもはここまで変わるのかと驚いた。虐待の場面は読むのが辛かったが、シーラの成長が気になって後半からは読むのが楽しみになった。

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    2025年09月02日
  • わたしたちが孤児だったころ

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    とても長いとても良い作品。ちょっと時間掛かってしまったが、途中で見失なうことなくなっ。ラストのお母さんと再会する場面は 遅いホント遅いから 孤児だったマフィンの為だけに中国人に奴隷になって生きるしかないお母さんが哀れ過ぎる、孤児だったマフィンではなくなっ。戦争が悪いと言えばそれまでだけど、やっぱ叔父のイギリス人かな地獄に堕ちなきゃならないのは。マクドナルドの立ち位置がわからないのと危険な戦闘地帯をいるわけがない両親を探してアキラ似の日本人と一緒にいる所もわからないのと娘のジェニファーの存在がどこに向かうのかと1番わからないのは解説が一言も入ってこないって事 カズオイシグロの読みたいの読めたの

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    2024年11月16日
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語

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    問題を抱えている子どもをどう接して、そして何がいけない事なのかを分からせる難しさ。そして筆者の弱さや怒りなど虚飾せずに自分も一人の人間で感情が制御できない時もあると赤裸々に書いているのと翻訳が読みやすいので全巻読んでいるが今回もあっという間に読み切る。
    翻訳本でも熱中できる本と気になる文章の違いはなんだろう??とまたまた考えてしまう。
    児童書は読みやすいけど推理小説は??でもホームズもルパンも読んで面白かったし。
    シドニーシェルダンもすきだったし。。。

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    2024年11月10日
  • わたしたちが孤児だったころ

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    ネタバレ

    カズオ・イシグロらしい記憶を辿る旅。
    過ぎ去ってしまった時への郷愁、おぼろげであり、夢のようであり、心に確実に刻まれた感覚、忘れがたいのに指の間からこぼれ落ちていく切なさ。
    近未来のSFだったり、中世ヨーロッパだったり、どこが場面だったとしても、その通奏低音は変わらないのだが、今回は探偵の物語。戦前、戦中の上海租界とイギリスを舞台が舞台。
    前半、なかなか進まない中にも主人公の自我の強さ、探偵小説としては楽観的な展開に(探偵小説ではないのでそれ自体は構わないのだが)、後半の展開はスリリングというより目を閉じたくなる内容で、ゆっくりとした展開のうちに自分がどれだけ主人公に感情移入していたかに気付か

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    2024年08月17日
  • 機械じかけの猫(下)

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    面白かった。最後まで読むと話が繋がって行く。たぶん、こうなるんだろうなーという予想はしてた。その予想通りに物語は進んだのはちょっとつまらない。
    と思ったけれど、別のストーリーラインで以外な終わり方になった。



    そんなわけでネタバレ。無駄に長い。







    上巻の感想でも書いたかもしれないけれど、再び書く。
    主人公は精神科医ジェームズ患者はコナーという男の子。コナーの母親のローラ。
    コナーの妹のモーガナ。ローラの頭の中のトーゴン。
    さらに下巻では
    ローラの恋人(?)ファーガスが登場する。

    話は上巻と同じような感じで進む。



    現在の話。
    ・コナーのセッション
    ・モーガナのセッション

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    2023年12月12日
  • 機械じかけの猫(上)

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    主人公は精神科医ジェームズ。患者の男の子コナー。コナーの母親ローラ。ローラの頭の中のトーゴン。トーゴンの世界『森』

    話は、主人公のいる現実とトーゴンの世界『森』を行ったり来たりする。世界はほとんど交わる事が無く、話が進んでいく……と思っていたのに
    ローラが成長したら、少しだけ現実と森が交わった。



    話の核として出て来てるコナーがなんだか、蚊帳の外みたいな感じだなと思った。けれど、最後でローラの話になった。ローラの知り合いが「あの方はあなたのことをもうすべて、̪知ってらっしゃるはずだから」と言う。あの方というのは教祖と呼ばれる人。



    コナーは「猫は全てを知っている」と毎回繰り返していた

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    2023年12月12日
  • ひまわりの森

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    ネタバレ

    戦争を経験して心を傷つけられた女性(母親)を軸に、主人公である娘が振り回される話だった。主人公が自分で動いているように見えて、実は母親に振り回されてる。

    ただ、これが『戦争による悲惨さ』なのか、『家族のしがらみ』なのかは分からなかった。


    私はどちらかと言えば、『家族のしがらみ』のように見えた。
    母親の経験は確かに『酷い』のだけれども、主人公の娘の視点から見るとそれは『呪い』にしか見えない。だから、『呪い』が解けて物語が終わる。

    『呪い(幻影)』が溶けた後の『現実』がどれだけ残酷でも、呪いは解けてしまった。
    母親は強い勇者でもなければ、か弱いお姫様でもない。下手をしたら魔女だったかもしれ

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    2023年12月12日
  • シーラという子 虐待されたある少女の物語〔新版〕

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    問題を起こす子供が、本人の問題ではなく、本当は虐待や育ってきた環境に大きな原因がある可能性がある。もしかしたらほとんどがそうなのかもしれない。問題を起こす大人も同様なのだ。

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    2023年12月03日
  • タイガーと呼ばれた子 愛に飢えたある少女の物語〔新版〕

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    最後に出てくる、お母さん宛ての手紙に心打たれる。
    シーラが母親に執着せず、かといって恨むでも突き放すでもなく、母を想いながらも今は解き放たれて充実な人生を送っているのが伝わってくる。前作に続き、分厚い本を頑張って2冊読んできたことを良かったと思えるラストでした。

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    2023年12月01日
  • 自閉症のぼくが「ありがとう」を言えるまで

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    とても良かった。アルジャーノンに花束を読んだあとのような感覚がある。
    うちの甥っ子に文字盤をあげたくなった。
    きっと彼にも内なる声がある。

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    2023年07月17日
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語

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    高校の頃から好きな作家さんで、久しぶりの新刊をワクワクしながら読みました。
    色んな家庭環境がある中、あってはならない環境に身を置いている人は想像するよりもずっと多いです。そんな環境から身を守るためにこじれた子どもがトリィや周りのスタッフに支えられながら、新しい自分の居場所を見つけていくところが好きです。その子の本当の気持ちや、恐怖心はどこから来るものなのか、推理しながら読んでいます。

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    2023年06月30日
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語

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    全作品読んできた大好きなトリイ・ヘイデン16年ぶりの新刊。
    初めて読んだ「シーラという子」から変わらないトリイが読めたことに心が震える。
    暗闇の中1人で苦しみと戦わざるを得なかった子供が、トリイと出会い光溢れる世界の入り口を見つけた瞬間の笑顔の描写は何度読んでも感動してしまう。
    解説が信田さんという所もまた素晴らしい。
    訳者あとがきに書かれていた新作の出版が楽しみ。

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    2023年03月29日
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語

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    トリイがウェールズに移り、ボランティアとして1人の女の子を相手にセラピーをする話。
    ジェシーは日常的に嘘をつき、周りの人々をあらゆる手段を使って困らせてしまう。ジェシー自身の心の苦しみが伝わってきて、やりきれない気持ちになってしまうことがあった。
    そんなジェシーに対して献身的に、愛情深く接するトリイ。ボランティアという形でなければ、もっと色々なことがトリイならできたのではないかとも思った。でも、少しずつジェシーにとって良い方向に事が運び良かったと思った。
    そして現在、ジェシーが幸せで精神的にも楽になっているといいなと思う。

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    2023年02月17日
  • シーラという子

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    ネタバレ

    虐待された女の子と、教育心理学者の著者(シーラにとっては先生)とのノンフィクションです。
    僕が持っているのはおぞましい表紙のハードブック版で、昔父の本棚にあったのを見て以来ずっと気になっていたんです。その頃は絵が怖くて読んではいけない本かと思っていました。今はこういう絵、すごく好きです。
    抱きしめたいとかキスしたいとか歌詞とかでよく見る言葉ですけど、実際盛ってるよな~と今まで思っていました。あるいは性欲とか。でもこの本を読んで、人は言葉で相手を癒せないと知った時、抱きしめたくなるものだなあと思いました。
    著者と一緒にシーラを抱きしめたくなるシーンが沢山出てきます。「そんなことない」って言ってあ

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    2023年01月09日
  • タイガーと呼ばれた子 愛に飢えたある少女の物語〔新版〕

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    個人的には前作のシーラという子、より好きでした。勢いのある話ではないけど、色んな場面や言葉が本当に心に残りました。生きるってこと、考えさせられました。

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    2022年03月31日
  • シーラという子 虐待されたある少女の物語〔新版〕

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    虐待されて育ったシーラという子どもと、シーラを指導することとなったトリイという教師の出会いから別れまでの話。

    シーラが辛い環境下で育てられ傷ついていることに胸が苦しくなり、とても重い内容だったが、私はトリイへの尊敬がとても強く心に残った。

    自分が関わった子ども達との記憶を重ねながら、トリイならこのような冷静で温かい対応ができるのだと反省と感心が混ざった。

    トリイはとにかく忍耐強い。またシーラの態度がどんな背景からくるものなのかを察する力を持ち、丁寧に愛情たっぷりに接した。
    自分が話をする時も、シーラの話を聴く時も、言葉で伝えることの大切さを自ら示して心の距離を少しずつ縮めていく様子に、学

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    2022年02月19日
  • タイガーと呼ばれた子 愛に飢えたある少女の物語〔新版〕

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    「シーラという子」の続編。
    シーラが成長していくにつれて、過去に向き合っていく姿や、トリイがそれに愛情深く伴走していく姿が心を動かす本でした。トリイが先生であり友達であり母の役割をしながら、余裕がなく戸惑ったり怒ったりしているところがリアルでストーリーに引き込まれました。
    本気で人に向き合うお手本のような本だと感じました。

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    2022年02月05日
  • シーラという子 虐待されたある少女の物語〔新版〕

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    シーラや子供たちと過ごすトリイの考え方や話し方が、こうすればいいのかと子供に対する接し方のヒントをくれているように思えた。
    学校で毎年訪れる別れの時が思い出された。深く深く愛した友達がこの後どうなるのか気になる。

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    2022年02月19日
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語

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    ネタバレ

    『シーラという子』をだいぶ前に読んだ時の衝撃を思い出した。それからあの頃は、続けざまにこの著者のシリーズを読んで大人のひとりとして子どもに関わる仕事の大切さと困難な家庭のあるとこなどをあくまで客観的に知ってきた。
    今回のジェシーという女の子もその延長線上で、という感じで読み始めた。違うところがまず、トリイ自身の立場の違い。違う国に来て正式な職務として取り組めなかったのは何と歯がゆい事だったでしょう。まして、今回のジェシーはこれまでの以上の強者で。
    「うそをつく子」の本当の姿はすつかりはさらけ出せずに終わってしまったけれど教育現場と家庭の実態など辛い結末が尾を引く。

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    2021年12月01日
  • うそをつく子 助けを求められなかった少女の物語

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    ネタバレ

    最初は「何て胸糞悪い子なんだろう」と嫌な気分で読み進めていった。

    トリイとのやりとりで時折涙を流すのを読んで、マウントを取ろうと嘘をついてるのか、それとも本当に苦しんでるのか、どっちなんだろうと一緒に悩んだ。

    後半、トリイがジェシーのことを大好きと書いてあるところにちょっとグッと来た。
    トリイの振り回されないところ、この子の愛すべきところをちゃんと見つけてるところがすごい。

    ジェシーが自己破壊してしまうところもせつなかった。わからないことが怖かったんだ。

    読んでいくにしたがってせつない気持ちがわいてきた。ジェシーは幼い頃から寂しい、悲しい思いを嫌というほど味わってきた。何てかわいそうな

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    2021年11月17日