山本直樹のレビュー一覧
-
-
-
Posted by ブクログ
ただ単に「これこれこうであれ」と言うだけの本じゃない。
相手がいて、その相手を想うこととはこういうことで、あなたや相手のその考えかたや捉えかたによって、気持ちに変化が生まれていく。
理解できるであろう人と、できないであろう人とが分かれる作品であると思っています。
『自分を大事にしていて、自分のために生きている人』と、『自分を大事にしていなくて、他人のために生きている人』と、『自分を大事にしていなくて、自分のために生きている人』がいるから。
ゆっくりゆっくり読んでいって、身に沁みこませていって、「嗚呼、こういうことを言いたかったのかあ」ってなっていく本です。
傷ついた人には、あなた -
-
Posted by ブクログ
「俺はたぶん死刑になるだろう。俺はあんた方みたいに家庭を作って子供を可愛がるなんてことはないだろう。だがな、俺は死んで本望なんだよ。あんなに気持ちいいこと。誰も味わったことのない。普通に暮らしてたら一生、絶対に味わえない快楽。普通に生きてるあんた方にゃ想像もつかないような気持ち良さを味わったんだからな」連続少女強姦殺人犯の言葉は刑事の心をしだいにゆさぶっていく。本当の快楽、本当の幸福とはなんだろう。作中で精神科医は言う。「理性とは別にはっきりとした基準があるわけではなく、その時代、その社会がぼんやりと規定した常識に基づく訳でして、言ってみれば文化的なデタラメとでもいったもので…」表題作他、リア
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。