山本直樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
〜これは夢か、現実か・・・われ欲情す、ゆえに我あり〜
山本直樹の漫画は結構読んでいて・・・とか言うと、変な人って思われそうだ。
エロ漫画なことに異論はない。わけても上質で、極めてエロいエロ漫画だったりする。
だいたい、初期の作品はコミカルでありえない設定ながらも現実的。
「フラグメンツ」では現実と仮想世界の狭間に潜り込み、今描いている「堀田」に至っては、もうシュールでぐちゃぐちゃな世界になっている。
どれが一番好き?というと、フラグメンツの浮遊感が好き。まだ読んでいない作品もあるけど、本屋さんに売ってないんだもの。人間だもの。
あれ?これって夢じゃないの、と、思うことがある。
デジャヴ。予知夢。目の前の世界が演劇みたい。あれ、私って存在してるんだっけ。世界って何だっけ。
フラグメンツには、そういう「現実の破綻」が何度も起こる。
そして、そういう世界のなかで、いつも性交だけが、確かな実感を持って描かれる。
山本さんの描く性交のシーンは、なんだか静か。えぐい表現なんだけど、不思議と静か。
それは、白昼夢のようなファンタジーの中の出来事だからなんだろうか。
山本さんの漫画では、性交の熱よりも、終わって熱が冷めたあとの、空虚で行き場のない気持ちの方が心に残る。
車に乗って、どこともつかない街へ出たり。
手をつないだまま、遠くを見つめたり。
わけもないのに涙が出たり。
まるで、性交した後には、そうするしかないみたいに、描かれる。
だから、切ない。
山本さんの漫画を、エロい漫画というよりも、まず「切ない漫画」として読んでいる。
おぼつかない足で、地面をうまくとらえられない。
そういう私たちが、どうしても、どうしようもなく性交に惹かれる。惹かれ合う。
肌をくっつけて、自分の存在を、相手の存在を、確かめる。
そうして、快楽と高揚ののちに、また「確信のない世界」がやって来る・・・
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Posted by ブクログ
〈完〉とあるものの、実に中途半端な所で終わるので、続く「最後の60日」「最終章」などを読まないと消化不良かも知れないが、個人的にはもうお腹いっぱい、という感じもする。序盤から中盤にかけて、実に若者らしい無計画さと正義感、恋愛を含む個人的な人間関係、そして大人社会への反発やそれと裏腹の組織的統制=軍隊への志向など、青春ドラマの要素が溢れていて、面白く読めたのだが、5巻辺りからはどうしても陰惨さが漂い、後は事件の詳細を改めて辿りなおすだけの作業と思えて気力が萎えてしまった。
永田洋子の『16の墓標』を読んでいてもこの感覚は同じで、当初の躍動感が山岳ベースの中で内向きにネジ曲がり、狂気としか思えない行動が正当化されていく。
キム氏の言うところの「正義(だからこそ)の暴走」はその通りとしても、その根底には暴走させる原因となった個人の中の悪意や性格があり、集団としてそれらが相互作用した部分が大きいと感じた。 -
Posted by ブクログ
とても良かったです
文字数少なめ・読みやすい文章ですらすら読める
「心の穴」がキーワードでした
人間はみんな子供の時に親から心の穴(傷)を開けられるみたい
親だけじゃなくて友達や他人との関わりで受けた傷やトラウマも心の穴になると私的には思う!
で、その心の穴を肯定し合えるような恋愛が良い恋愛で、セックスはお互いの心の穴に触れ合う行為になれば幸せを感じるみたい
恋愛本かと思いきや、自分と向き合おうぜ的なマインド系の本でした
でも嫌な感じしなくてスーッと入ってくるし、ちゃんと理解しようと真剣に読み込めた
これから変な人に出会ったら「この人はどんな心の穴が開いてるのかな」って考えちゃいそう
今恋愛してないから響くところというか当事者意識で読める所少なかったけど、恋愛したりそれで悩んだりしてる時に読み返したら刺さる所増えるんだと思う -
ネタバレ 購入済み
モデルは函館
路面電車がいるので広島かと思いきや、
雪が多いので、函館みたい。
彼女の新井玲子、素子ではない、
が可愛いのと、学センセもいい味出してます。まあ、お好みで。
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