山本直樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
〜これは夢か、現実か・・・われ欲情す、ゆえに我あり〜
山本直樹の漫画は結構読んでいて・・・とか言うと、変な人って思われそうだ。
エロ漫画なことに異論はない。わけても上質で、極めてエロいエロ漫画だったりする。
だいたい、初期の作品はコミカルでありえない設定ながらも現実的。
「フラグメンツ」では現実と仮想世界の狭間に潜り込み、今描いている「堀田」に至っては、もうシュールでぐちゃぐちゃな世界になっている。
どれが一番好き?というと、フラグメンツの浮遊感が好き。まだ読んでいない作品もあるけど、本屋さんに売ってないんだもの。人間だもの。
あれ?これって夢じゃないの、と、思うことがある。
デジャヴ -
Posted by ブクログ
漫画家の山本直樹氏が、「エロとは何か」について考える一冊。前半では自身の半生を振り返りながら、エロやエロ漫画の創作について語り、後半では現実とフィクションの関係などへと話が広がっていく。したがって、「エロとは何か」という問いに明確な答えが示されるわけではない。むしろ、エロを入口に、表現や社会、現実について思考を巡らせていく本といったほうが近いだろう。
エロ漫画のレジェンドともいえる筆者のものの見方には共感できるところも多く、著者と対話しながら一緒に考えているような面白さがあった。語り口も軽妙で、扱っているテーマのわりに肩肘張らずに読める。 -
Posted by ブクログ
山本直樹、6年ぶりの完全新作。前作『田舎』にも通ずる、幼女体型の少女と大人がひたすら交わり続ける物語。しなやかで品のある細い線で描かれる女体は、以前にも増して洗練され、その筆致に思わず見惚れてしまった。山本作品の根底には、いつも閉塞感や切迫感、そして言葉にしがたい切なさが流れているように思う。本作もまた、エロティシズムを前面に押し出しながら、その奥底にはどうしようもない寂寥感が漂っている。ただ官能的な作品として読む人もいるだろうが、私はその寂寥感に満ちた独特の空気感に胸を打たれて仕方ないのだ。なお進化を続ける山本直樹が、この先どこへ向かうのか楽しみでならない。