山本直樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
■学校
雨に降り込められた、シンメトリカルな構成。
不思議な世界観。
映画で見てみたい。
■渚にて
作中の白眉。
確かに「忘れられない肌」というものがある。
ただの助平心ではなく、何かしらの郷愁をたたえている。
この作者の描くセックスは、熱狂よりもむしろ退屈のがわに属している。
男も女も退屈な気持ちでセックスをし、それなりに満足したりしなかったり。
なぜかしらトリュフォーの「隣の女」や「柔らかい肌」を思い出す。
■ファンシー
ペンギン……。
何の寓話かはわからないが、インパクトは強い。
■青春劇場
■いいわけ
■素晴らしき新婚旅行
■鶏男
■プノンペンの秋 -
Posted by ブクログ
ネタバレ連合赤軍の誕生と瓦解を主題に書かれた群像劇。
物語の中半くらいまでは繰り広げられる日常が丹念に描かれるが、そんな日常の合間に彼らは猟銃店襲撃や銀行強盗を行い、交番で拳銃奪取を目論んで射殺され、山に籠もり、同士を殺害していく。
狂った歯車の軋みがどんどん酷くなって、しまいには巻き込んだ周囲を挽き潰していくようなイメージがあるが、何より救われないのは潰されていく『生贄』の絵には既に消えていくまでの日数と順番の記されていて、読者は黙ってそれを見届ける以外に術がない事。
ちなみに本格的な『総括』は7巻辺りでじわじわ始まるのだが、それまでに3まで番号が消えている。 -
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Posted by ブクログ
「共産趣味」、という言葉がある。左翼思想を本気で訴えるのではなく、左翼思想を距離を置いて、観察し楽しむ、わかりやすく言えば、そんな感じだろうか。あまり、一般的な言葉ではないが、ウィキペディアには、項目がある。
かく言う俺も、ペーペーながら、共産趣味者である。年々、読書量は減っているが、ここ2年は左翼本が、ほとんどだ。小説だと学生運動に影響を受けたであろう、野坂昭如の「騒動師たち」、大江健三郎の「万延元年のフットボール」、新書だと浅羽通明の「アナーキズム」、三田誠広の「マルクスの逆襲」、荒岱介の「新左翼とは何だったのか」、後は、別冊宝島が出してる本、読書ではないが映画だと、若松孝二の「実録・連合 -
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