カレー沢薫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
カレー沢薫御大の作品でここまで泣かせられる日が来るとは思わなかった・・・。
犬・猫を題材にペットを飼うことの切なさや悲しさが描かれた17の短編マンガ集であるが、いずれも各ストーリーの主人公は御大が得意とする現代社会のブラックさに疲弊しており、その中で愛するペットにいかに救われたかが滔々と語られていく。
作品としての完成度の高さもそうだが、個人的にはデビュー作「クレムリン」のスマッシュヒット以降、その才能を開花させきれていないように見えていた御大の才能がついに開花した、というか漫画家として明らかにネクストレベルに到達したという点にこそ、感動を覚えた。 -
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重いテーマなのになんか笑える
孤独死という重いテーマを、コミカルかつシュールに描いていて、暗くならない。
これからの時代、どう生きどう死ぬか、というテーマは、より重大なものとなっていくだろう。それを考えるのにいい本だと思う。 -
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ネタバレ大好きなカレー沢薫さんのエッセイです。
いや、本当に面白かった。家族や家庭生活にまつわる話です。彼女と夫さんは一日5分くらいしか顔を合わせないという事なのですが、それでも結婚生活が維持できるのがすごいなぁと。そして、5分くらいしか顔を合わせないのに「トイレの使い方が汚い」と夫さんに怒られるあたりがもう謎。トイレ汚いって怒られたら5分の内3分は終わってしまうんじゃないかと、人様の結婚生活なのにこちらが心配になるレベルでした。
そして、そのトイレの汚い使い方をする人を「前だけ向いている(便を噴射した後を振り向かない)」というのだからポジティブなんだか、どうなんだか。この方のポジティブな面とネガティブな面(リア充滅びろ)のバランスが楽しくて仕方ないです。
七夕のお願いが「2兆円(非課税)」というのを読んで、その理由もしっかり読むと私も来年から七夕のお願いは2兆円にしようかな。と思ってしまうほど。もちろん非課税でお願いしたいものです。 -
Posted by ブクログ
週刊少年ジャンプの「友情・努力・勝利」に対するアンチテーゼとして「セックス・暴力・ギャンブル(+若干のシャブ)」を標榜する週刊漫画ゴラクで連載されているカレー沢薫女史のエッセイ集第2弾。
前作の「猥談ひとり旅」に続き、本作のテーマも当然エロである。例えば、「人を見たらプレイを疑え」という回は、Sの女王様から命令されて、乳首にプリキュアの絆創膏を貼って生活しているドM野郎の話からスタートする。普段、会議でスマートに話しているあの部長のシャツを捲るとそこにはプリキュアがいるわけであり、ここから、人はいつ、いかなるときでも性的なプレイを楽しむことができるという示唆が導出される。
さらに言うなれば、ドM野郎とプリキュアの絆創膏という組み合わせには、ロートレアモンによる「解剖台の上でのミシンとこうもり傘の不意の出会い」とも呼ぶべき、シュールレアリスティックな美しさにも満ち溢れているように思える。
読んでいて何も得るものはないが、とにかく耳知識が増えるのは楽しい。 -
Posted by ブクログ
はい面白い。10連休とかいう空前絶後のGW(ガッデムウィーク)にこの本があって本当に良かった!
これまでのブスシリーズはブスについての研究と考察でしたが、今回は「ブスの家訓」。
完全にブスがカレー沢先生ご本人に絞られた家庭コラムで笑った。
カレー沢先生の生活や、ゆかいな仲間たちのことがつれづれなるままに書き綴られており相変わらず抱腹絶倒させられます。文体もめちゃくちゃ面白いんだけど、まるっと共感できるからますます腹が痛い。
あんまりご自身の私生活のことには触れないミステリアスな方なのかなとか勝手に思ってたけど何でも赤裸々に書きまくっててそれがまた面白すぎてマジで自虐の神すぎる。
BBQをすればリア充になれるのではない、BBQを楽しむことができる人間がリア充なのだ、とか名言かよ。
帰宅部エースだった学生時代も、教習所通いで積み重ねた関東ローム層並み黒歴史もとにかく最高です。
あと実際どんだけお部屋が汚いのか一度でいいから拝見したい。 -
Posted by ブクログ
安定の面白さ。文庫オリジナルで発売されるときき書店まですっ飛んで買ってきました。サインガチャ付き。
ろくでもない今日の日本においては、非リア充こそが低燃費安定型コスパ最高なのだ!というコラム。これはガチで真理。
同じくリアルが非充実側の人間なので怒涛の爆笑&共感の嵐に巻き込まれながら最後まで読み切った。
結婚してるなら非リア充ではないという風潮は確かに遺憾である。結婚してても「なんかいいことねえかな」「拙者がいる場所はここではないでござる」とお空を無気力に見上げてつぶやく主婦は往々にして存在する。
「IT用語」「時事漂流」のコラムもめちゃくちゃ面白かった。何が面白いってカレー沢薫先生が無職なところが面白い。 -
Posted by ブクログ
「ブス」をテーマに、色々なブスについて語る。
あくまで軽く、バタバタ切り捨てる。
担当の方が、色々なブスのワードを考えて、それについて筆者が書いているらしい。
例えば、ワーキングブスとか、ブスハラとか、ボタニカルブスとか、お題が決められて、それについてあれやこれやブスの生態について、面白おかしく語る。
ここまで、ブスについて考えられるのが凄いなと思う。
やはり筆者が女性であるからこそ、自分のこととしてブスを考え抜けるのだなと思う。
女性としてルックスで判断される立場にいるからこそ色々なしがらみから、自己のメンテナンスを怠らないようにすることできれいに保たなくてはいけないという暗黙の呪縛があること、それに対してめんどくせーと思うともうブスの始まりであること。
自分も女性だったら、本当にめんどくせーと思ってしまいそう。
この本は、ブスをこき下ろしているように見えるが、男子目線で、自分と無関係に、「ブス」と言っているのと全く違って、女性として、ブスの立場から自虐的に書いてある本だと思う。あとがきで筆者も言っているように、書いていてブルーになった。ということ。
ブスという言葉が持つマイナスパワーもさることながら、ブスという考え方が女性にまつわる色々な価値観や、ジェンダー的なしがらみを体現してしまっていて、自らがブス目線で、その核心に触れることがやはり疲れてしまうのだろう。
あと、筆者の観察眼と例え方にははっとする部分が多々あった。
言われてみれば当たり前なんだけど、なるほどーと思ったタイトル。
・「美人は3日で飽きるが、ブスは3日で慣れる」はブスが考えた言葉
・ワーキングブスの顔には「女の武器不使用」と書いてある。
・ブスの上に面倒くさがり、そして見た目に気を遣う女をバカにする「ブスの三冠王」