カレー沢薫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
やだ、なにこの本。めっちゃおもしろい。
ジレンマというか煩悩というか寝言というか「○○したいけど○○はやだ」というあれこれを、言い訳と屁理屈をこねくり倒して正当化しよう!という素晴らしい試みに満ちたコラム集です。最高!
できなかったことを悔やんで自己嫌悪するのはたしかに健康によろしくない。
いかにそれが英断だったかをポジティブに説いて、自己肯定にもっていくのがメンのヘルスのためには大事。いやー深い。浅いと見せかけて深いと見せかけて浅い。いや深い。
痩せたいが、食べるのを我慢するのは嫌
浮気したいが、浮気されるのは嫌
おごられるのはいいが、おごるのは嫌
一人の時間も欲しいが、ずっと一人は嫌
料理は好きだが、料理してと言われるのは嫌
浮きたくないが、人とかぶるのは嫌
優しい男は好きだが、優しすぎる男は嫌
などなど。人間失格そのものですが、人間らしいと言えばとことん人間らしくもあるよね。
カレー沢薫さん文体もおもしろいけど人柄そのものがおもしろいなあ。他のエッセイも読んでみよう。 -
Posted by ブクログ
孤高のサイコパス漫画家、カレー沢薫女史によるエッセイ集第2弾。前作「負ける技術」に続くタイトルは「もっと負ける技術」と何の工夫もないが、実際の中身も特段工夫はなく、前作と変わらない。
にも関わらず面白いのは、やはり「言いたいことも言えなくて・・・夏」的な現代において、著者特有のブラックユーモアが付き抜けているからである。
数あるエピソードの中で最もサイコパス度を感じさせるのは、女史がギャンブル等で自業自得的に不幸になった人のブログを見ながら山盛りのペペロソチーノ(一袋200円くらいの中級レベルのソースが良いらしい)を食べるというリアル「他人の不幸で飯が美味い(通称メシウマ)」な食生活を送っている話で、こういうのを見ると、このくらい突き抜けた何かを持っていないと現代社会では生きていけないなあ、と反省に至ることができる。
先日Nadiffであった女史のサイン会にはサマーソニック参戦で行けなかったが、次回こそは必ず参加し、その御本尊を拝み倒したい(実は美人らしいし)。 -
Posted by ブクログ
週刊モーニングで「クレムリン」という猫漫画を連載していた、カレー沢薫のコラムをまとめたものです。負けるが勝ちという観点のコラムが多いのですが、いかに負けるかではなくこれまでいかに負けてきたか、が主旨であるように思います。負けてもいい、と堂々と宣言したのは画期的ですし、勇気づけられる人も多いでしょう。
正直な感想を言わせてもらえば、負けるほうがいいと言いつつ、本当は勝ちたいし、勝ち続けたいのだろうと思いました。でも勝ち続けるなんて無理、と諦めているというか、すべてを失ったときのために予防線を張っている印象です。会社勤めをしながら漫画を描き結婚もしていて、十分「勝っている」ように見えますが、失うことへの不安がそこかしこに現れている…と思うのはうがちすぎでしょうか。