あらすじ
虫のいい話のどこが悪い!?
自虐の神がお届けする新刊はいまだかつてないくらい超ポジティブ!
cakesの人気連載「やらない理由」が待望の書籍化!
自分のワガママを許すと、気がラク~~~になるんです。
Q)以下のジレンマ、あなたはいくつ当てはまりますか?
・痩せたいが、食べるのを我慢するのは嫌
・部屋はきれいしたいが、片付けするのは嫌
・寂しがり屋だが、人付き合いは嫌
・結婚したいが、縛られるのは嫌
・浮気したいが、浮気されるのは嫌
・SNSに「いいね!」してほしいが、「いいね!」するのは嫌
・話は聞いてもらいたいが、あれこれ言われるのは嫌
・セックスはしたいが、自分から積極的に誘うのは嫌
・浮きたくないが、人とかぶるのは嫌
・優しい男は好きだけど、優しすぎる男は嫌
3つ以上当てはまってしまったあなた、
自分の虫のよさに嫌気がさしていませんか?
メンヘラになっていませんか?
ジレンマに苦しめられるのは万病のもとです。
一人でも多くの人が健やかな心を保つために、
自分勝手な虫のいい話がいかに正しいことか、
カレー沢薫氏が立ち上がり、理論的に解説します。
あなたがやるべきことは、
反省ではなく、自己肯定である!!!!!
心にもやもやが沸き起こったら、
何度でも繰り返し読んでみてください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
できない自分を肯定してくれる、ありがたい本。
様々なジレンマについて語ってくれてる。
適当なことを言い散らかしてるように見えて、名言が多い。
「会社で承認欲求を満たそうという行為自体ハイリスク」というのに目を覚まされた気分。
人生の選択肢はそのほとんとが「一番マシなものを選ぶ」作業。
節約の時は節約、消費の時は消費のことしか考えない。「楽しみの最中に明日のことを考えるのは愚の骨頂である。」
パートナーとは趣味よりも距離感覚が一致した方がいい、というのに何度も頷いた。
「お金さえあれば」はお金があれば本当に色々解決するが、「時間さえあれば」と言ってる人に時間を与えても何も解決しない、というのに納得。
「加齢の恐ろしさは肉体の衰えではない。肉体の衰えに心が折れることだ。」は覚えておきたい。
「やらかした」ことは全て肯定、「やらなかったこと」も全て英断、と言ってくれる著者に励まされ、ポジティブな気持ちになれた。
「無駄で無根拠なポジティブシンキングは心を疲弊させるだけだが、逆に根拠さえあればなんでもポジティブに捉えてよいのだ。根拠がないなら自分で作っていけば良い。」
Posted by ブクログ
人間として惰性になってしまう事でもそれでいいのだ!と読んで納得する言葉が書いており、またそれはだめだ!と喝を入れてくれる言葉もあり、人間としての軸をまっすぐにしてくれる本です。
Posted by ブクログ
寝る前にちまちま読んでいました。そのおかげか、普段よりもぐっすり眠れたような気がします。
難しく考えるのは馬鹿らしい、そんな気にさせてくれます。
Posted by ブクログ
心が弱くなる前に読む処世術。
カレー沢さんの解答には、前提として他者が存在しているのがよい。
また、露悪的というか自虐的というかな解決法も、独りよがりではなく頷けるものも多い。
Posted by ブクログ
タイトル通り、やらない理由をひたすら肯定してくれる、むしろやる側を非難までする勢いである。しかもその言葉には一理も二里もあるし共感できるしすごく自己肯定にはつながってさらには面白かった。1つ、痩せたいテーマが複数あるのだが、痩せた先にはなにがあるのかというと何もないのだ。ダイエットに成功した自分に希望をもちすぎでむしろ成功したらその希望も打ち砕かれる。ならダイエットは成功しない方が希望がありまだましなのだそうだ。これをすべて実践したらと思うと人生どうなるか笑。改めて書くが面白かった。
Posted by ブクログ
やだ、なにこの本。めっちゃおもしろい。
ジレンマというか煩悩というか寝言というか「○○したいけど○○はやだ」というあれこれを、言い訳と屁理屈をこねくり倒して正当化しよう!という素晴らしい試みに満ちたコラム集です。最高!
できなかったことを悔やんで自己嫌悪するのはたしかに健康によろしくない。
いかにそれが英断だったかをポジティブに説いて、自己肯定にもっていくのがメンのヘルスのためには大事。いやー深い。浅いと見せかけて深いと見せかけて浅い。いや深い。
痩せたいが、食べるのを我慢するのは嫌
浮気したいが、浮気されるのは嫌
おごられるのはいいが、おごるのは嫌
一人の時間も欲しいが、ずっと一人は嫌
料理は好きだが、料理してと言われるのは嫌
浮きたくないが、人とかぶるのは嫌
優しい男は好きだが、優しすぎる男は嫌
などなど。人間失格そのものですが、人間らしいと言えばとことん人間らしくもあるよね。
カレー沢薫さん文体もおもしろいけど人柄そのものがおもしろいなあ。他のエッセイも読んでみよう。
Posted by ブクログ
人間関係でモヤっとしたときに読みたくなるのが、カレー沢薫氏のコラム。
恐らく、根本的な性格――特に“コミュ障”なところが自分と似ているからだと思う。
この本を読み始めたら、そもそも自分が何にモヤっとしていたのか、よく思い出せなくなったのだけれど、「コレは!」と思えるフレーズがあった。
"人生の選択肢というものは「良い方」を選ぶイメージがあるかもしれないが、そのほとんどが「一番マシなものを選ぶ」作業だ"
若い頃の私は、可能性の薄い「良い方(と思われる)」を選んでは、よく失敗していた。
世間知らずで、頭が悪かったのもある。
「こんなんだったら、現状維持の方がよっぽど良かったんじゃない?」と、後悔ばかりしていた気がする。
「良い方」を選んだはずなのに、捨てたはずの過去の方がマシだった……。
そんなオチを何度も経験してきた。
何度も失敗を繰り返して、ようやく学んだのが、さっきのフレーズ。
歳を重ねると、「新しい場所に飛び込む=今よりいい環境」ではないとわかってくる。
そう、「環境を変えること=リスク」の可能性の方が、圧倒的に高いのだ。
……そう、実は転職の話である。
若ければやり直しもきく。
けれど、年齢を重ねると、やり直しのチャンスも限られてくる。
最悪、職場が見つからない――なんてことにもなりかねない。
だからこそ、最悪の事態を想定したうえで選ぶ。
それが、“一番マシな選択”なのだと思う。
この本には、他にも気になるフレーズがたくさんあった。
読書ノートをつけているのだが、カレー沢薫氏のコラムは、書き写したくなる言葉の多さが群を抜いている。
もしかすると彼女のコラムは、隠れた名作かもしれない。
Posted by ブクログ
やらない理由の目次だけ見ても、おお〜っと共感するものがある。
すべてのことにやらない理由があるってのもなるほどなぁと…。
あなたがやるべきことは反省ではなく、自己肯定である。
ここまで言ってくれるとそうなんだよ、仕方ないんだよ…ともはや自分の駄目さを認めている。
つまり自分に甘くて弱い人間で、努力もしない私はクソ野郎であるって思う。
01 痩せたいが、食べるのを我慢するのは嫌
これは私の場合、もはや痩せる努力を放棄した。
身内に太ったやんって言われたら、少しだけ我慢するかも知れないが…
04 彼の家に遊びに行くのはいいが、自分の家に来られるのは嫌
彼に限らず、人を家に呼びたくないのは何故か?と考える。
かつてはマンション住まいで、ご近所さんやママ友達とお茶していたが、一軒家になりフルタイムで働き出してからは、誰も呼ぶこともなく来なくなった。とにかく忙しいから…なのか。
仕事が変わって時間に余裕ができた今でも全く誰も呼ぶこともなく、来て欲しくないとさえ思っているのに気づいた。
行くのはいいのだが。
人の家に行くのは好きなのに…だ。
よく考えると、まめに掃除しなくなったのもあるが、こんな趣味してるんだと勝手に想像されるのがイヤなのかもしれない。
特に変だと自分では感じていないが…
見せたくない、見られたくない…。
ここでのことを一部抜粋すると
これは結婚しても同じことであり、夫婦だからといって、相手のことを全て理解し、理解してもらおうというのは傲慢だ。もちろん、借金がある、隠し子がいるなど、物理的情報は共有した方が良いと思うが、特に性癖に関してだけは知ったところでどうにもならない。「借金は返せる」「隠し子は法廷で決着がつく」だが「性癖は治らない」のだ。絆創膏の下には、決して治ることがない傷があるのだ。だったら貼ったままにしておいてあげるのが愛情である。
自分の領域に入って趣味に触れてほしくないと思っている私もイヤな奴だろうなと思う。
32項目、いろんな嫌がある。
だけど理由があるわけで、勝手だが人それぞれだ。
頷けることも多かった。
ここまで理由があると凄い!と思ってしまうが…。
Posted by ブクログ
目次を見ただけでちょっと笑う。心が元気なときはフンフンと楽しく読みながして、心が元気でないときは全面肯定するとよさそう。
ダメで自己チューな自分を責めない(むしろ肯定する)ってのは、ある程度大事かも。ある程度。
Posted by ブクログ
「痩せたいけど食べるのを我慢するのはいや」、「スタイル良くなりたいけどダイエットはしたくない」など、色々な挫折をとにかくポジティブに言い訳していく本。
筆者の語彙力というか、センスが素敵(笑
ちょいちょい入ってくるネタが面白くて、読みながら笑ってしまう。
やらなかった事を後悔するのではなく、あえてやらないという英断を下したのだ!私偉い!!
Posted by ブクログ
「痩せたいが、食べるのを我慢するのは嫌」、「ピンチは乗り越えたいが、頑張るのは嫌」、「部屋はキレイにしたいが、片付けるのは嫌」、「話は聞いてもらいたいが、あれこれ言われるのは嫌」…。
我慢せえ!がんばれや!的なツッコミが入りそうなお題に対し、舌を巻くような言い訳、否、正当性を以って立ち向かう。怠惰やわがままと思われたこれらの行動が、いかにクールで正しいことであったか、押さえ切れない自己肯定感で「逆に罪では」と別の悩みができてしまうことうけあい。
「やらかした」ことは全て肯定。「やらなかったこと」も全て英断。こういう人に私はなりたい。相変わらずボキャブラリーがえぐい。
Posted by ブクログ
孤高の漫画家・コラムニストであるカレー沢薫御大の最新作は、「痩せたいが食べるのを我慢するのは嫌」、「お金は欲しいが働くのは嫌」など、人間が生きる上で直面するアンビバレンツに対して、できない自分を卑下するのではなく全面的に肯定しようというコンセプトで書かれた哲学書であり、まさに「人間革命」な一冊である。
一冊読み通して、御大の日本語表現の豊穣さには毎回感服させられる。例えばこんな文章。
「私も人の色恋沙汰というかエロ話が大好きなので、どこかでエロトークが開催されていると聞きつけるや否や、『話は聞かせてもらった』と窓から入って座に加わろうとする。しかし、いざ自分にマイクが回ってくる段になると『お宝は確かにいただいた』というカードを残し、窓から消えているという、まさに『人の色恋沙汰は気になるが、自分の色恋沙汰を詮索されるのは嫌』な人間なのである」(本書p171)
こういう人間に私もなりたい。
読まなくてもいい理由
普段本を読まない人が、自己啓発系の本を読むとすれば、大抵自分を変えるときだ。
この本は、その自己啓発する気持ちが途中で切れてしまい、そんな自分を責める人へ作者が一つ一つ分析して、読者を慰めというか、吹っ切れさせるための本です。
ただ、まぁこの本読んでも、やる気は起きるわけでも問題が解決するわけではないので、だったらこの本は読まなくても良いよねって話です。
あと、文章はどことなく早口なオタクくさいです。つまりとかが多用しすぎですし。数ページしかない1コラムごとその場面の言いたいこと言う感じがなんというか本じゃなくて、ツイッター読んでる感じでした。読み飽きた。