カレー沢薫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
孤高のサイコパス漫画家、カレー沢薫女史によるエッセイ集第2弾。前作「負ける技術」に続くタイトルは「もっと負ける技術」と何の工夫もないが、実際の中身も特段工夫はなく、前作と変わらない。
にも関わらず面白いのは、やはり「言いたいことも言えなくて・・・夏」的な現代において、著者特有のブラックユーモアが付き抜けているからである。
数あるエピソードの中で最もサイコパス度を感じさせるのは、女史がギャンブル等で自業自得的に不幸になった人のブログを見ながら山盛りのペペロソチーノ(一袋200円くらいの中級レベルのソースが良いらしい)を食べるというリアル「他人の不幸で飯が美味い(通称メシウマ)」な食生活を送っ -
Posted by ブクログ
週刊モーニングで「クレムリン」という猫漫画を連載していた、カレー沢薫のコラムをまとめたものです。負けるが勝ちという観点のコラムが多いのですが、いかに負けるかではなくこれまでいかに負けてきたか、が主旨であるように思います。負けてもいい、と堂々と宣言したのは画期的ですし、勇気づけられる人も多いでしょう。
正直な感想を言わせてもらえば、負けるほうがいいと言いつつ、本当は勝ちたいし、勝ち続けたいのだろうと思いました。でも勝ち続けるなんて無理、と諦めているというか、すべてを失ったときのために予防線を張っている印象です。会社勤めをしながら漫画を描き結婚もしていて、十分「勝っている」ように見えますが、失う -
Posted by ブクログ
著者の本を読むと、つくづく思う。
自分はこっち側(オタク)の人間なんだと。
世間でいうリア充よりも非リア充に紛れて生きていた方が充実している。そして、楽しい。
趣味・趣向が似ているせいか共通言語が同じなので、コミュニケーションとるのが楽なんですよね。
(私の周りの人間で「バーベキューしよう!」という提案をする人間はいない)
こうやって人間は楽な方へと流されていくんですね。
よって、付き合う人間も自分と同じような種類の人間だけが残っていくのでしょう。
いい大人なのでコレで良しとします。
それに、リア充・非リア充ってのは、見る角度によって随分解釈が異なります。
世間でいうリア充(いわゆるインスタ