カレー沢薫のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
正直、読むつもりは全然なかった
タイトルを見て「またか」とウンザリした。
はいはい沈みゆくお先真っ暗な哀れな日本、共感力の無い若者、悲惨な老後、ショッキングな将来像…わかったわかったもう沢山。
「貴方の未来は真っ暗ですよ、ほーらこんなに可哀想な人たちで溢れかえった惨めなこの日本を見て!そしてこれよりはマシ、とちっぽけな憂さを晴らしてね!」という辛気臭い漫画の、なんと多いことか。
まったく、特殊清掃だの鬱だの難病だの毒親だのモラハラだの次から次へとよくもまあケッタクソ悪い物語を思いつくよね!と昨今の「バズり漫画」にいい加減飽き飽きとイラついていた。
でも、表紙の女の子がなんか元気そうで辛気臭くないポーズをとっていたのと、ヘンな猫が気になって、つい読んでみてしまった。
絵はクセがある。
ぶっちゃけ上手くはない。
でもギャグが面白い。
モノローグ多めなのに飽きさせない。
言葉選びの塩梅が素晴らしい。
登場人物が紙の中でちゃんと生きている。
みんな表情が活き活きしていて前向きで、誰も良い子ではないが後ろ向きではない。
ガッツがある。
人生を投げ出していない。
たまに進撃の巨人になったりちびまる子になったりドラゴンボールになったりする。
主人公がアホだけど素直で可愛い。
ナスダなんとか君が母性本能くすぐる系で可愛くてイケメンに見えてくる。
猫の将来を真剣に考えている。
猫を最上位に位置付けて考えている。えらい。
気が付いたら2巻とも買っていて3巻が待ちきれなくて連載に課金しようかと迷っていた。
恐ろしい漫画だ。めちゃくちゃ面白い。3巻を待ってます。早く。 -
購入済み
初めて週刊誌を買いました。
二月の勝者の単行本が待てなくて買いました。
アオアシも単行本で買っているのでこれからは週刊で買おうかなと思っています。
グラビアがないバージョンもあったら嬉しいです。 -
Posted by ブクログ
身内の孤独死をきっかけに、35歳独身女性が「終活」を考える話。
タイトルで死にたい言っていますが、「よりよく死ぬためにしっかり生きよう」とする漫画。いたずらに煽るような表現はなく、軽妙なギャグに笑いながら読める。
だけどメッチャ真面目に正面から向き合っているので、胸にブスッと刺さった刃が読み終わってもまったく抜けない。そのバランス感覚がすごい。「孤独死」という題材で、この笑えて考えさせられる真面目で優しい読後感というのは、なかなか稀有なのではという気がします。個人的に期待の一冊。
著者の漫画作品はサブカル属性のイメージでしたが、これは広い層に読まれてほしいなと願ってしまう。
面白かったのは、色々な立場の人の生き方が出てくる所と、その描き方。
独身アラフォー女性を主役に、苦学生・専業主婦・共働き子育て・老後・親の介護…etc。それぞれの立場の価値観ギャップ、世代ギャップが非常にわかりやすい。ひとつの視点の生きづらさだけでなく、自分とは違う立場の人への無神経さ・残酷さがきちんと描かれているのが誠実です。主人公の鳴海は自分のイヤなところをきちんと自覚するので、嫌味なく読めるのが上手いなあと思う。真理はズドンと刺しながらも、全方位の表現に配慮があるので、言葉の使い方が巧みだなと唸るばかり。
あとセリフが魅力的です。刺さる表現がたくさんありました。
実家が太い鳴海と、苦学生と思われる那須田くんの価値観の相違、特に奨学金のくだりは耳が痛かった…
鳴海の親世代における専業主婦と働く女の対立など、なんか見たことがあるぞーという、分かり合えない壁がたくさん出てきて、あーいたたたたってなります。
「ひとり」を描くためにこそ、様々な個人の生を描き、自分とは違う他者がたくさんいる世界で、ひとりの人ほど「人」を大切に生きていかないといけない……という気づきの視点が良いなと思いました。潔い。
不安と孤独の処方箋として、推しと言う名の「希望」を提示するのも、カレー沢先生らしくて良いです。
好きなものがある人生、万歳。あと猫は神。
孤独死のリアルを書いている本も、お金の稼ぎ方や人間関係の築き方を書いている本も、山ほどあるのでしょうが。ハウツー以前の意識部分を、こういうアプローチで攻めるのは漫画ならでは。
最近の推し漫画です。現状把握の一巻から、どう展開してどう着地するか。続きが読みたい〜 -
ネタバレ 購入済み
泣いた
とにかく泣いた。
猫が大好きだけど、色々あって飼えない気持ち、ペットショップで売られてる動物を見るたびモヤモヤする気持ち。それでも......動物に関する、あるいはそれに関わる人たちのいろんな見方を知ることができて良かった。本当によかった。 -
Posted by ブクログ
カレー沢 かなり正面から衝突(突撃 猛攻)している 四十代以上の人には必読 五十代以上にはもっと必読
叔母の孤独死をきっかけに、自分の老後について考え始めた三十代独身の主人公 社会保障や老後環境についていろいろ知ってゆく 遅蒔きのビルドゥングスロマーン
主人公は実はけっこう恵まれた環境にいる 主人公をみちびくベアトリーチェ的な存在は二十代の同僚であり元苦学生 那須田くん その彼があてはまるロスジェネの世代がしわ寄せをくらっておりいちばんきついのだなあ
それ以前の世代 そしてしわ寄せを喰らわなかった者たちが どうふるまうべきなのか むずかしい問題だとおもうが そのことも正面から扱われている すりきれてしまった糸井重里 氏などにはもはやできなくなってしまった立ち位置か
主人公の仕事は学芸員だが カレー沢 氏は東京都写真美術館のフリーペーパーで紹介漫画を長期連載している 知らない向きは面白いのでオンラインでも読むとよいです -
Posted by ブクログ
エッセイだけじゃなくて漫画も素晴らしいカレー沢薫先生の本です。
おばが亡くなってから終活について考えるアラフォーの漫画…と言ってしまえばそれでなんですけど終活といってもそんなに暗くならずに読めました。独り身アラフォーの自分としてはグッサグサ刺さる所はあるのですが。
まず、しょっぱなから結婚もせず子供も産まないで一人で好き放題していて”罰が当たった”と言われるあたりで一刺し食らいました。結婚してないの、そんなに悪か!!子供産まないのそんなに悪か!!とゴロゴロ転がってしまいました。
この本の救いは法的な知識を得られるという事と、おキャット様。魯山人と山頭火(両方イカした猫の名前)が可愛いのなんのって。この二匹の存在が無かったら本当に重たくて一度読んだらしばらく読み返すことのできない本になっていたかもしれません。
あと、推しは重要という事も分かりました。最近は漫画やドラマ、アニメにプラスして特撮を大いに推している私ですので、推しのために生きる!!と言う気持ちはありますし、推しの活躍を見切るまでは死ねない!という気持ちもあるので、持病の少々である希死念慮も起こっていません。
今できることは断捨離して遺言状書いて、死んだときにこの一人暮らしの部屋をどうしてほしいかを考えて置く事かなぁ。と思います。2巻も楽しみです。 -
Posted by ブクログ
徳間書店さん、コミックゼノン編集部さん、ありがとうございますッッ
これは、肉好きとしても、漫画好きとしても、ガチで嬉しい!!
『マンガ酒』も、漫画家の皆さんの“流儀”が見られ、楽しい一冊でしたが、ハッキリ言って、カエルな私としちゃ、こっちの方がテンションは爆上がり
ベジタリアンや、豚肉アレルギーの方、宗教上の理由で肉を食べない人の生活を全否定するつもりは、全くないが、私の食生活から肉食がなくなったら、生きていけない
この作品の中でも、皆さんが、存分に語ってくださっていますが、美味い肉ってのには、それ相応のパワァがあると思う
食べた時に幸福感を全身に漲らせてくれる事は言うまでもありませんが、今日は、この肉料理を食べるぞ、って目標を立てる事で、学業や仕事に向き合う際の姿勢にも張りが出てくる。また、人と人を繋ぐ力もあるんじゃないだろうか
もちろん、食べ過ぎれば不健康になっちゃうけど、それでも、食べたい、と思ってしまう。とことん、肉は最高だ
この『マンガ肉』の中では、そんな肉好きな先生方の様々な、肉の楽しみ方が描かれており、実に参考になる
肉料理を作る先生もいれば、外食で肉を味わう先生もいる、色々な堪能があり、飽きない一冊になってるので、本当にお勧めだ
また、『マンガ酒』と同じく、作品を読んだ事のない漫画家の事も知れるので、その作品への興味を芽生えさせるって目的も、しっかりと果たせているんじゃないだろうか
我儘かも知れないが、ぜひ、第二弾を出していただきたい。今は、『マンガ麺』が連載中のようなので、その後でも、何ら構わない
次巻で、肉へのこだわりを熱く語って欲しいのは、『肉極道』を執筆中の森尾正博先生、『肉女のススメ』の小鳩ねねこ先生だな。あと、一ファンとして、『SKET DANCE』の篠原健太先生や、『七つの大罪』の鈴木央先生に、肉欲があるのか、確かめたい。まぁ、鈴木先生の場合は、『マンガ酒』の方が活き活きと描いてくれそうな気はする
もし、『マンガ肉』第二弾はちょっと無理です、と編集部さんから言われてしまったら、涙を呑んで諦めるしかないが、結構、マヂで期待している
ただ、その代わり、『マンガ魚』、『マンガ野菜』を読んでみたくありませんか、って聞かれたら、揺れちゃうだろうなぁ、気持ち
『マンガ魚』だったら、『人魚姫のごめんねごはん』の野田宏/若松卓宏先生が描いて欲しいし、『マンガ野菜』だったら、『トナリはなにを食う人ぞ』のふじつか雪先生に参戦してほしい
どの作品に登場する肉も美味しそうで、コミックスを垂れた涎で何度も汚しかけた
その中でも、やはり、表現の仕方がズバ抜けているな、と感じたのは、食漫画界で日々、ライバルと鎬を削っている、高尾じんぐ先生
『く~ねるまるた』で、美味しい顔をするヒロインの日常を描いているだけあり、肉の美味しさがガッツーンと伝わってきた
わかりみが深い(←使い方が適しているのかは微妙なのだけど)、と感じたのは、まつだこうた先生の一編
実際、私もシャウエッセンは腹一杯になるまで食べたいけれど、いざ、そのチャンスが巡って来たら、一気に食べたら、もったいない、と尻込みしちゃうはずだ
美味しいからこそ、人に躊躇を抱かせる、それが肉
ちなみに、私が好きな肉料理は、回鍋肉。様々なバリエーションがある肉料理だが、やはり、私は豚バラ肉、キャベツ、ピーマンの三つを使った、甘辛い味の定番が好き
この台詞を引用に選んだのは、肉の美味さが消し飛ぶほどの深さがあったので
単に肉好きの漫画家が、肉の素晴らしさを語るだけの漫画じゃないぞ、これは
肉を描く漫画に、その漫画家の生き方や信条、覚悟、サクッと纏めるなら、人としての芯が見える
どの作品にも、芯は見えたが、特に私に響いたのが、この台詞だった、それだけの事だ
「好き」ってのは、言葉にするのは簡単だけど、自分の中にある「好き」の形を探って、把握するのは大変だ。けど、それが、とんでもなく、楽しい
「好き」を仕事に出来ている漫画家や小説家は、自分との対話を怠らず、なおかつ、他人としっかり触れあって、世界を広げた人。だから、私は漫画家や小説家を尊敬する。そして、その世界に飛び込みたい、とんでもない戦いの毎日になるとしても -
購入済み
面白かったです
SMAP解散からベッキー不倫から高知東生覚せい剤やら本当に2016年って・・・
しゃらくせぇイベントに対する非リア充の対峙の仕方も笑える。 -
Posted by ブクログ
本書を初めて見たとき、至る所にブスと書かれていて、なんて酷い本なんだろうと思ってしまった。ページをめくっても一言目から飛び出す「ブス」の文字。今まで生きてきてこんなにもブスの文字を見たのは、後にも先にも本書だけだろう。しかし、慣れとは怖いもので、本書を読み終えるころにはブスの文字を見てもなんとも思わず、むしろ「ブス」という言葉の背景が真っ白となってしまい、「ブスとはなんだろう?」という作者の意図した思惑にまんまとハマってしまった。なんとも恐ろしい一冊である。
中身に関してはあまり書くことがない。なにせ読んでいるときは作者の容赦のないブス表現に抱腹絶倒の嵐であったが、いざ本を閉じてしまうとさっきまで読んでいたはずの内容が、スーっとどこかへ飛んで行ってしまうのである。内容を記憶できない本と書くと何だか神秘的に聞こえるが、辿り着いた先に待っているのがブスなのだからきっと誰も報われない。むしろ秘密を守る門番と間違えられそうな勢いである。
何だかブスブスと書き過ぎたような気もするが、かくいう私もブサイクであるため大目に見ていただきたい。