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Posted by ブクログ
本書を初めて見たとき、至る所にブスと書かれていて、なんて酷い本なんだろうと思ってしまった。ページをめくっても一言目から飛び出す「ブス」の文字。今まで生きてきてこんなにもブスの文字を見たのは、後にも先にも本書だけだろう。しかし、慣れとは怖いもので、本書を読み終えるころにはブスの文字を見てもなんとも思わず、むしろ「ブス」という言葉の背景が真っ白となってしまい、「ブスとはなんだろう?」という作者の意図した思惑にまんまとハマってしまった。なんとも恐ろしい一冊である。
中身に関してはあまり書くことがない。なにせ読んでいるときは作者の容赦のないブス表現に抱腹絶倒の嵐であったが、いざ本を閉じてしまうとさっきまで読んでいたはずの内容が、スーっとどこかへ飛んで行ってしまうのである。内容を記憶できない本と書くと何だか神秘的に聞こえるが、辿り着いた先に待っているのがブスなのだからきっと誰も報われない。むしろ秘密を守る門番と間違えられそうな勢いである。
何だかブスブスと書き過ぎたような気もするが、かくいう私もブサイクであるため大目に見ていただきたい。
Posted by ブクログ
漫画「ひとりで死にたい」で知ったカレー沢薫さん。
かつて読んだ「ブスのマーケティング戦略」と、色々な意味で真逆の一冊でした。
前半、本当に「ふふっ」って笑っちゃうくらい言い回しとかが面白いんだけど、後半は少し慣れて飽きてくる。でも面白いです。
「ブス」を色々な角度から考察していくんだけど、なるほど!という鋭い指摘も多々。でも、著者が自分のことをブスだと思っているという前提があるので、自虐っぽい雰囲気が全体から漂っていて悲しくもなければむかつくこともない。そして一貫してブスであることも肯定も否定もしないので、穏やかな気持ちで読めた。何の価値判断もせずにここまで掘り下げられるのもすごいよ。
Posted by ブクログ
「ブス」をテーマに、色々なブスについて語る。
あくまで軽く、バタバタ切り捨てる。
担当の方が、色々なブスのワードを考えて、それについて筆者が書いているらしい。
例えば、ワーキングブスとか、ブスハラとか、ボタニカルブスとか、お題が決められて、それについてあれやこれやブスの生態について、面白おかしく語る。
ここまで、ブスについて考えられるのが凄いなと思う。
やはり筆者が女性であるからこそ、自分のこととしてブスを考え抜けるのだなと思う。
女性としてルックスで判断される立場にいるからこそ色々なしがらみから、自己のメンテナンスを怠らないようにすることできれいに保たなくてはいけないという暗黙の呪縛があること、それに対してめんどくせーと思うともうブスの始まりであること。
自分も女性だったら、本当にめんどくせーと思ってしまいそう。
この本は、ブスをこき下ろしているように見えるが、男子目線で、自分と無関係に、「ブス」と言っているのと全く違って、女性として、ブスの立場から自虐的に書いてある本だと思う。あとがきで筆者も言っているように、書いていてブルーになった。ということ。
ブスという言葉が持つマイナスパワーもさることながら、ブスという考え方が女性にまつわる色々な価値観や、ジェンダー的なしがらみを体現してしまっていて、自らがブス目線で、その核心に触れることがやはり疲れてしまうのだろう。
あと、筆者の観察眼と例え方にははっとする部分が多々あった。
言われてみれば当たり前なんだけど、なるほどーと思ったタイトル。
・「美人は3日で飽きるが、ブスは3日で慣れる」はブスが考えた言葉
・ワーキングブスの顔には「女の武器不使用」と書いてある。
・ブスの上に面倒くさがり、そして見た目に気を遣う女をバカにする「ブスの三冠王」
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