カレー沢薫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレまず、最初に言っておきたいのは、この作品は漫画好きなら読んでおきたいモノってこと。次に言っておかなきゃならないのが、ちょっとした時間の合間にサラッと漫画を読みたい時には向かないモノってこと。
薦める気があるのか、ないのか、どっちだ、とカレー沢先生にハンギングネックツリーをかまされそうではあるが、あえて、断言しよう、私は、他の漫画読みに読んで欲しい漫画しか、レビューを書かないッッ、と。
カレー沢先生が、どんなリアクションをするか、そこは知った事じゃないが、私は、この作品を面白い、と思ったし、私の好きな作品の良さを世に知らしめてくれた事にも感謝している。
読んだ事がある作品が多かったのも、私が嬉しかった理由。タイトルは知っているが未読なのは『疾風伝説 特攻の拓』、『ラーメン発見伝』、『孤独のグルメ』、『ザ・ファブル』。知らなかったのは、『ガン×ソード』と『どす恋ジゴロ』ぐらいだった。
単に良い漫画を紹介しているのではなく、作中に登場する漢要素の強いキャラに焦点を当てているってのも良かったな。激しく同意できる意見もあったし、「なるほど、そういう捉え方もあるのか」と納得できる部分もあった。
漫画の読み方、ストーリーの感じ方、キャラに対する印象は、読み手それぞれなのは、わざわざ言う必要もないほど、当たり前の話なので、カレー沢先生の愛、これもまた、間違ってはいない。もちろん、カレー沢先生の考え方に対し、反感を持った方もいるだろうが、それもそれで、間違っちゃいない。
大事なのは、自分と違う意見を、頭ごなしに否定せず、お互いに受け入れる努力を前提にした穏やかな語り合いをする事だ。それが出来ない、と自覚しているのなら、自分と違う意見を言う人に近づかないようにする、近づけないようにする、それに尽きる。この本を読んで貰えないのは、推薦する者としても悲しいが、争いの種になってしまっても困るので、しゃあない。
どの回も面白かったが、個人的に、このキャラが推しなのか、と素直に驚いたのは、第14回『嘘喰い』の佐国田一輝&目蒲鬼郎を語る、だった。その一つ前の第13回『ゴールデンカムイ』月島基を語る、こっちもニッチな感じはあるが、月島推しは割と多いので、まぁ、良し。
だが、よもや、佐国田と目蒲のペアが好きな猛者がいるとは。しかも、好きな理由ってのが、これまた、コア。しかし、それが逆に、本気っぷりを感じさせてくる。ここに、嘘は一切、ない。地獄で、あの二人も、きっと、喜んでいる事に違いない・・・まぁ、死ぬよりもキッツい責め苦を受けている最中に、そんな余裕があるとも思えんが。
ぜひっつーか、何が何でも、(2)、(3)と出してほしい。なので、私的に、カレー沢先生に読んで欲しい、漢が出てくる漫画を挙げたい。一応、これでも厳選したので、許していただきたい。まず、藤田和日郎作品の全て(←正直、一つだけってのは無理)、『花の慶次~雲のかなたへ~』、『ゴルゴ13』、『サンクチュアリ』、『3月のライオン』、この作品で、ぜひ、漢について語っていただきたい。
この台詞を引用に選んだのは、確かに、と納得できるものなので。
深さはないんだけど、妙な説得力がある。
これは、漫画を紹介する漫画だから、だろうな。
ぶっちゃけ、そう感じた台詞は一個だけじゃなかったので、がっつりと紹介しておきたい。
「・・・とまぁ、『スゴい男』とは『完璧な男』ではなく、むしろ、『ツッコミどころが多い男』なんじゃないか」(byカレー沢薫)
「とまぁ、『スゴすぎる男』っていうのは、俺たちを『諦め』させてしまうんだ。手塚治虫の自伝とか読んでも、“ここまでやらなきゃダメなら、もういいよ”って思う。それより、“こいつにできるなら、俺にもできる”と『勘違いさせてくれる男』も、時には必要なんだよ!」(byカレー沢薫)
「推しに、どうなってほしいか・・・?それがわかってるオタクなんて、この世に存在するんですかね?」(byカレー沢薫)
「でもな・・・そんな『倫理観』を『性癖』は裏切るんだよ。フィクションといえども、犯罪行為はNO!と頭では思っていても、それを見て、ギンギンになっちまってるのが人間ってもんだ」(byカレー沢薫)
「わかるか、狼!いや、わかんなくていい。どれだけ、『わからん』という顔をされようと、俺は『嘘喰い』の話になるたびに、ハングマン編のよさを語る。それが、『布教』ってもんだ」(byカレー沢薫)
「俺が俺の推しについて、語ったら・・・はあ、好き、しか言わなくなるよ。あと、お前が俺の推しに、くだらんツッコミを入れた瞬間、殺す」(byカレー沢薫) -
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カレー沢薫先生のキレッキレSNS指南書。もっともだと思うことを説教くさくなく、面白さがまず押し寄せる指南書はこの本くらいだと思う。主に旧Twitterについて言及しているが、筆者は1日68時間Twitterをしているらしいので、このクラスでないとSNS指南はできないだろうなと素直に感想を抱いた。「Twitterはガンジス川」というのが実に金言である。だから、自分が弱っている時にガンジス川から離れること、他人の何気ない日常がムカつく時、キラキラアカウントの肥溜めを覗きに行く時には注意が必要なのだ。だってガンジス川だから。他人と自分の人生を、澱んだ状態で意志とは関係なく流れ込んでくるもの、と知ることにより自分が踏んではならない地雷から避けられるような気がする。相変わらず一文にひとつ笑わせてくるので、すごい才能である。まだまだカレー沢薫先生の本を読んでいきたい。
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ネタバレ発達障害と診断された作者が、飛行機で東京の病院まで通院したり、日常の困りごとをましにするために工夫したり、まさに「なおりはしないが、ましになる」を体現していくコミックエッセイ。
たぶん私は定型発達だけど、HSPで長らくうつ病やってたせいか、共感できることが多い。
お父さんのエピソードはなかなか衝撃的だったし、雑談には理解じゃなく共感を示す、というコムズでの話は、雑談が苦手な人全員に役に立つ対処法だと思う。
発達障害当事者や家族など周りの人間はもちろん、そうじゃなくても楽しく読めるし、読んだあとは少し生きづらさがましになる作品。 -
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ネタバレ評判が良かったので読んでみたが、すべてが良かった。とりあえずまえがきだけでこれは良い本だ、と確証を持てた。自分が創作しない側であっても楽しく読める。
とにかく面白い文章が上手い。まじめな回答でもアニメやマンガとかのミームをぶっ込んできてニヤリとするところが多く、良かった文をメモるどころか全部面白かったので逆にどこが面白かったのか具体的に説明できないレベル。
作者が漫画家なので、そっち方向あるいは小説系の創作をテーマとしたQ&Aになってはいるが、タイトル通り「創作論」、創作に関する魂というか業について語っているため、例えばゲーム開発だったり縫い物だったりプラモだったり、なにかを創り出すことが好きな人、あるいは自分では創り出さない/出せないけどそういう活動自体が好きという人が読んで損はしない本。
強いて言えば、古代の個人ホームページという時代に比べれば今の圧倒的に便利になったネットは創作の公開がしやすくなった、という話題がそこそこ頻繁に出てくるため、30,40代だとより楽しめる、くらいか。
悩み9における「独身・40代でBL二次創作をしているのはダメ人間か」が、個人的にだいぶ刺さった。BL二次創作はしていないが、独身・40代で趣味しかしてないというのは同じで、たまに「これでええんか…?」と思うこともあったので。
それへの回答が『オタク趣味も汚点ではなく「自我崩壊を水際で食い止めてくれる救世主」としてもっと大事にできるのではないでしょうか。』であり、なるほどーってなった。確かにこの趣味がなかったら崩壊してた… のか?よくわからんけど。
腐女子構文や知識、文脈が結構必要なので、腐女子のつづ井さんとセットで読むと更にわかりやすく、楽しいかもしれない。 -
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ネタバレ連載中にコロナ禍が始まったので世相を先取りされていたおとりよせエッセイ。面白かった!
おとりよせでも、担当さんが毎回各地の名産品を送ってきてそれについてのエッセイ。
カレー沢さんは山口県民だそうなので近い。初回から「通りもん」で地元の銘菓でした。初回もあとがきも通りもんだった、実質2回分。堅パンはよく見るけど硬そうで食べたこと無い。
「そうそう、ほんと美味しい!!」となったのは、三重・赤福、大阪・551蓬莱、山形・のし梅、神奈川・クルミっ子、鹿児島・軽羹、佐賀・ブラックモンブラン。
特に軽羹は、出身者からオススメされた明石屋の虚無の方の軽羹だったので!!となりました。生地オンリーのほうが美味しい。
初めて見て特に食べてみたくなったのは宮崎・なんじゃこら大福。富山・月世界にはずっと憧れている。虫の以外はどれもこれも気になるんですが。
シリーズ化してほしいエッセイでした。表現が物騒なところも好みで他のエッセイも読もう。
都民の弟によると、ブラックモンブランは近所のスーパーに置かれ出したらしい。瞬殺だそうです。 -
購入済み
世界で一番魔法使いに近い人たち
自分も趣味で執筆活動をしているため、「無から有を生み出す創作こそが限りなく魔法に近い」というくだりがぶっ刺さりました。
pixivでのお悩み相談コラムをまとめた本作ですが、一次創作/二次創作、物書き/絵描き問わずハマれる内容となっています。
技術論ではなく、創作活動を続ける上でのメンタリティ(あるいは性癖)にまつわる相談ばかりですので、何かしらモノ作りに勤しんでる方ならきっと、本書を楽しめるかと。
出来上がった創作物を楽しむ観客ポジションの方も、「創作者ってヤツは難儀な生き物なんだなぁ」と笑って読んでいただければ幸いです。 -
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待った甲斐あった〜、帰ってきた終活ネタ。
生前葬ばりの介護への備えに、完全に前のめりになってしまった実家の父(62)。
家を離れた姉弟のどっちが面倒見るべきか。性別か、婚姻か、職責か、死後のアレやコレや駆け引き材料は盛りだくさん。おまけに裏ボスが弟の嫁。
社会適応めざましい独身小姑 VS 自然系最強の初孫カードをもつ嫁
圧倒的に不利なデッキ構成。
負ければおいしい所は弟夫婦に、面倒なとこだけ自分にふりかかるんじゃないのか。
思わず拳に力を込めてナルミちゃんを応援せずにはいられない。
人生100年設計でナルミに想いを抱くナスダくん素敵。
それにしても、肉体的接触を必要としていない夫婦と、子どもをもたない夫婦は個人的には背反しているような気がしますよ…。 -
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カレー沢先生愛好家⭐︎ と言える程は読んでない。
美人で独身の叔母が、風呂場で孤独死。発見時はすでにスープ化していた。
遺されたダンボールの小箱1つからはバイブが出土。
こんな衝撃設定から始まるカレー沢版お金の大学。
どこをどうしたら孤独死にゴールできるのか、その道がいかに険しいかが分かる本。
1ページに1ボケ以上が必ずあり、四六時中いつでもふふっとなれる。
貯金、体力、老々介護。テーマは重たいのに、なぜか人生を楽にしてくれる自虐の聖書。
4巻以降はちょっとラブコメ色が強くなるので、ひとまず3巻まで必読。
やっぱりカレー沢先生愛好家を名乗りたい。