カレー沢薫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ発達障害と診断された作者が、飛行機で東京の病院まで通院したり、日常の困りごとをましにするために工夫したり、まさに「なおりはしないが、ましになる」を体現していくコミックエッセイ。
たぶん私は定型発達だけど、HSPで長らくうつ病やってたせいか、共感できることが多い。
お父さんのエピソードはなかなか衝撃的だったし、雑談には理解じゃなく共感を示す、というコムズでの話は、雑談が苦手な人全員に役に立つ対処法だと思う。
発達障害当事者や家族など周りの人間はもちろん、そうじゃなくても楽しく読めるし、読んだあとは少し生きづらさがましになる作品。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ評判が良かったので読んでみたが、すべてが良かった。とりあえずまえがきだけでこれは良い本だ、と確証を持てた。自分が創作しない側であっても楽しく読める。
とにかく面白い文章が上手い。まじめな回答でもアニメやマンガとかのミームをぶっ込んできてニヤリとするところが多く、良かった文をメモるどころか全部面白かったので逆にどこが面白かったのか具体的に説明できないレベル。
作者が漫画家なので、そっち方向あるいは小説系の創作をテーマとしたQ&Aになってはいるが、タイトル通り「創作論」、創作に関する魂というか業について語っているため、例えばゲーム開発だったり縫い物だったりプラモだったり、なにかを創り出す -
Posted by ブクログ
ネタバレ連載中にコロナ禍が始まったので世相を先取りされていたおとりよせエッセイ。面白かった!
おとりよせでも、担当さんが毎回各地の名産品を送ってきてそれについてのエッセイ。
カレー沢さんは山口県民だそうなので近い。初回から「通りもん」で地元の銘菓でした。初回もあとがきも通りもんだった、実質2回分。堅パンはよく見るけど硬そうで食べたこと無い。
「そうそう、ほんと美味しい!!」となったのは、三重・赤福、大阪・551蓬莱、山形・のし梅、神奈川・クルミっ子、鹿児島・軽羹、佐賀・ブラックモンブラン。
特に軽羹は、出身者からオススメされた明石屋の虚無の方の軽羹だったので!!となりました。生地オンリーのほうが美味し -
購入済み
世界で一番魔法使いに近い人たち
自分も趣味で執筆活動をしているため、「無から有を生み出す創作こそが限りなく魔法に近い」というくだりがぶっ刺さりました。
pixivでのお悩み相談コラムをまとめた本作ですが、一次創作/二次創作、物書き/絵描き問わずハマれる内容となっています。
技術論ではなく、創作活動を続ける上でのメンタリティ(あるいは性癖)にまつわる相談ばかりですので、何かしらモノ作りに勤しんでる方ならきっと、本書を楽しめるかと。
出来上がった創作物を楽しむ観客ポジションの方も、「創作者ってヤツは難儀な生き物なんだなぁ」と笑って読んでいただければ幸いです。 -
Posted by ブクログ
待った甲斐あった〜、帰ってきた終活ネタ。
生前葬ばりの介護への備えに、完全に前のめりになってしまった実家の父(62)。
家を離れた姉弟のどっちが面倒見るべきか。性別か、婚姻か、職責か、死後のアレやコレや駆け引き材料は盛りだくさん。おまけに裏ボスが弟の嫁。
社会適応めざましい独身小姑 VS 自然系最強の初孫カードをもつ嫁
圧倒的に不利なデッキ構成。
負ければおいしい所は弟夫婦に、面倒なとこだけ自分にふりかかるんじゃないのか。
思わず拳に力を込めてナルミちゃんを応援せずにはいられない。
人生100年設計でナルミに想いを抱くナスダくん素敵。
それにしても、肉体的接触を必要としていない夫婦と、子 -
Posted by ブクログ
カレー沢先生愛好家⭐︎ と言える程は読んでない。
美人で独身の叔母が、風呂場で孤独死。発見時はすでにスープ化していた。
遺されたダンボールの小箱1つからはバイブが出土。
こんな衝撃設定から始まるカレー沢版お金の大学。
どこをどうしたら孤独死にゴールできるのか、その道がいかに険しいかが分かる本。
1ページに1ボケ以上が必ずあり、四六時中いつでもふふっとなれる。
貯金、体力、老々介護。テーマは重たいのに、なぜか人生を楽にしてくれる自虐の聖書。
4巻以降はちょっとラブコメ色が強くなるので、ひとまず3巻まで必読。
やっぱりカレー沢先生愛好家を名乗りたい。 -
匿名
ネタバレ 購入済み考えさせられる
今までにない内容の漫画でした。将来の不安は尽きないですが、事前の準備や情報収集がいかに大事か勉強になりました。結婚したから安心…ではないんですね。
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購入済み
人生の指南書
独身女性全てに捧げる人生の指南書です。このマンガでリスク管理が想定出来る。とてもよく調べてある内容だと思いました。細かい感情の描写が出来ているため読む人を飽きさせない工夫があります。