山内志朗のレビュー一覧

  • 世界哲学史8 ──現代 グローバル時代の知

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    今年1月からスタートした「世界哲学史」、8巻でついに完結!!!!!

    近代に入ってからは、概ね、1冊で1世紀というスピードで進んできていて、この最終巻も20世紀〜現在という概ね100年間の話し。

    この世界にとっても、哲学にとっても激動の100年をどう1冊にまとめるのだろう?と思っていたんだけど、なんと最初の3章100ページ足らずで、欧米系の哲学の100年が語られている!!!!!扱われている視点は、分析哲学(いわゆる英米系哲学)、ヨーロッパ系の哲学(大衆社会とか、現象学とか、ハイデガーとか)、ポストモダン哲学。

    これは予想を遥かにこえた圧縮度、スピードなのだけど、なんだか、とてもスッキリした

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    2020年08月11日
  • 世界哲学史7 ──近代II 自由と歴史的発展

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    全8巻の世界哲学史シリーズも第7巻となり、大詰めを迎えつつある。本書は「近代Ⅱ 自由と歴史的発展」という副題で、まず伊藤邦武先生のいつもながら見事な要約(「第1章理性と自由」)に続き、ドイツ観念論哲学の発展過程(「第2章 ドイツの国家意識」)、ショーペンハウアー、ニーチェによる西洋哲学の転回を扱った「第3章 西洋批判の哲学」、そして「第4章 マルクスの資本主義批判」「第5章 進化論と功利主義の道徳論」と続く。

    本書で一番難解なのは、「第6章 数学と論理学の革命」。私はまったく歯が立たず、撃沈。

    ここで1回本書を閉じようとしたが、アメリカのプラグマティズムを扱った「第7章 「新世界」という自

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    2020年07月17日
  • 世界哲学史6 ──近代I 啓蒙と人間感情論

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    『世界哲学史6』は近代Ⅰで啓蒙と人間感情論について概説されている。理性と感情という人間精神の2つの柱の間の揺れ動きを世界哲学史というパースペクティブにおいて捉え直すというのが、本巻の目的である。スコットランド啓蒙の話、社会契約論のロジック、啓蒙と革命、啓蒙と宗教、植民地独立思想、そしてカントの批判哲学の企てまでで一区切り。第8章〜10章でイスラーム世界での啓蒙主義、9章では中国の感情の哲学、最終章では江戸時代の「情」の思想が取り上げられている。

    それぞれに興味深いが、個人的には徹底的に理性主義と普遍主義を追求したカントの批判哲学に惹かれる。「スミスの道徳感情論にも、知的能力による自己批判とい

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    2020年06月18日
  • 世界哲学史5 ──中世III バロックの哲学

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    世界哲学史も西洋の歴史区分でいう中世から近世へと時代が進んできた。近世をアーリーモダンというならば、すでに近代の賭場口か。

    自分自身の本巻への興味関心は何と言っても「第3章 西洋中世の経済と倫理」に集中するのだが、「第2章 西洋近世の神秘主義」ではあらためて「知への愛」に気がつかされたし、「第5章 イエズス会とキリシタン」では東アジアから西欧へのインパクト、あるいは「理」と理性をめぐってのスリリングな東西の議論、「第7章 ポスト・デカルトの科学論と方法論」ではホッブズ、スピノザ、ライプニッツそれぞれの「方法と自然哲学」の比較考察が興味深かった。

    第3章の叙述によれば古代以来の「等価性を基本

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    2020年05月22日
  • 世界哲学史1 ──古代I 知恵から愛知へ

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    哲学から、西洋哲学、東洋哲学といった枠を取っ払い、あらためて世界的、普遍的な視座から構成し直そうという壮大な試み。同様の動きは歴史学にもあるが、グローバル化の進展する世界にあって、当然の流れかもしれない。新書ではあるが、内容はなかなかに高度で読みこなすのは相当にしんどい。個人的には西アジアの章が刺激的だった。学生時代に学んでいたエジプトの論考がほとんど無かったのは残念だったが、メソポタミアの時代から不可知論が議論されていたことに驚かされた。その一事だけでも文明の進化論には懐疑的にならざるを得ない。あとがきによると、世界哲学の構想は日本発とのこと。以後の続刊にも要注目。

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    2020年05月17日
  • 世界哲学史2 ──古代II 世界哲学の成立と展開

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    「古代Ⅱ 世界哲学の成立と展開」の副題をもつ第2巻はローマ哲学、キリスト教の成立、大乗仏教の成立、古典中国の成立、仏教と儒教の論争、ゾロアスター教とマニ教、プラトン主義の伝統、東方教父の伝統、ラテン教父とアウグスティヌスの各章が並ぶのをみてわかるように「宗教と哲学」、そしてその世界的な広がりを捉えようとする。

    後半はほぼ知らないことばかり。ゾロアスター教って何? マニ教?聞いたことはあるけど重要なの? といった感じ。ニーチェの「ツァラストラはかく語りき」は読んだことあっても、そのペルシャ語読みがザラスシュトラというのははじめて知った。

    そんなド素人が読んだ第2巻全体の印象は、善悪二元論と超

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    2020年04月19日
  • 世界哲学史2 ──古代II 世界哲学の成立と展開

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    西欧中心の「哲学史」を世界的な「哲学史」に再構成しようというチャレンジの2巻目。

    1巻目では、ギリシア、インド、中国などの文明において、ほぼ時を同じくして立ち上がってきた「哲学」が並列的に(といってもやっぱギリシャ〜ヘレニズムの記述が多いが)紹介された。

    この同時性に驚くところはありつつ、最後の方ではギリシャ思想とインド思想のコミュニケーションの話はでてくるものの、各地域における哲学は基本独立した動きであった。

    まあ、こんなものかなと思って、第2巻にはいると、途端に「世界哲学」な議論が増えて、とてもスリリング。

    それは、文明間の交流が盛んになったということなのだが、
    ・ギリシア哲学がロ

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    2020年02月24日
  • 世界哲学史1 ──古代I 知恵から愛知へ

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    哲学史というと、普通、ギリシア哲学から始まり、西欧の「大陸系」と英米の「分析哲学」という西洋哲学の流れの説明というのが一般的で、日本、アジア、イスラム圏というのがでてきても、それは「思想」、というか、西洋哲学との比較で論じられてきたのだと思う。

    それを「世界哲学」として、時代ごとに論じていこうというチャレンジ。そして、これがその1巻目。

    といっても、こうした「古代」においては、文明圏間の交流、影響関係はあまりなさそうなのだが、不思議なことに同じような時期に、同じようなことが当時の先端の文明の各地で問題として浮上してくるということが不思議。

    もちろん、問題に対する答えは違うのだけど、、、、

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    2020年02月23日
  • 目的なき人生を生きる

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    この本は新書の形式をとってはいるけれど,哲学書。決して読みやすいとは言えない。だけれども,だからこそ丁寧に読むことで得られるものが多い気が薄る。。ちょっとふと疲れた時に自分を見直すきっかけになる。
    最近,本は目的を決めて読むことが多い。だけれども,目的外のことで思わぬ収穫が得られることがある。そのスコープの広さこそは集中とは反対の目的の無さ。自分はどちらかということ目的のないまま生きてきた。上手く行っていないことも多い。それは裏返せば器の広さと思えればまた悪いものではないのではないかと思う。
    時々,物語の先を見たいんだけど,見たら終わってしまうというジレンマに陥ってしまうことがある。目的ってそ

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    2019年02月11日
  • 普遍論争

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    [ 内容 ]
    中世哲学は、なぜ、トリビアルな問題の集積と見られがちだったのか?
    この謎を解く鍵が「普遍論争」である。
    「はたして普遍は存在するのか?」というこの単純な問いをめぐる一見煩瑣な論理をていねいに読み解くことにより、本書は、中世哲学のもつ豊穣な可能性を描き出す。
    哲学入門としても最適の一冊。

    [ 目次 ]
    第1章 中世哲学を覆い隠してきたもの、普遍論争―中世哲学の仮面(偽装された普遍論争;アベラールの唯名論;その後の普遍論争;普遍論争の行方)
    第2章 “見えるもの”と“見えざるもの”―記号と事物(“見えるもの”と“見えざるもの”;記号の問題;ものと記号;記号論と存在論)
    第3章 煩瑣

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    2010年07月15日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

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    入門、というタイトルがついているが、おそらくある程度哲学の知識がある中級者から上級者向けの内容だと思われる。

    自分はまだ初心者なので、この本の真価を感じるよりは難しい、と感じてしまった。上級者の方であれば知らない知識を追加できる良書なんだと思う。

    特にルネサンスのプラトン、アリストテレスの部分がまだ自分には理解できなかったので、勉強が必要だと感じた。

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    2025年12月31日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

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    やー、大変時間がかかった。哲学に対する興味は昔っからあって、ようやく読みやすそうなのが出たなと思って手を出してみたものの。

    やはり固定言語が特殊すぎるんだよねー。いまいち読んでても言葉が頭に入ってこない。分かる部分もあるんだけどね。

    特に納富先生の部分が質問者も回答者も何言ってるか分からんところが多くてしんどかったなー。

    次巻以降も買ってあるので読むけれどもちょっと間でライトな新書入れようw

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    2025年12月27日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

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    入門書ではないと思う。初学者にはついていけないと思うので注意。本書はある程度哲学を学んだ後に、それぞれインタビューで語られてる哲学者の方々の専門分野について、深掘りしたいときに読むべき本であると感じた。
    面白い部分もあったが、過去学んだことがある哲学史について復習したい気持ちで本書を手に取ったので求めていたものと違った。また、難しいところも多かった。

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    2025年11月19日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

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    哲学史を扱う時点でその試みは挑戦的ではあるが、登場する研究者の専門に少し偏った説明となっている印象。そのため、入門書とはなかなか言いにくいとは思う。

    本書においては、通読するというより、ちょっと気になったところだけ拾い読みするような付き合い方がいいと思った。

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    2025年10月13日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

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    対話形式で読みやすく、他の哲学書にありがちな何を言っているのかさっぱりわからない、といったことは少ない。
    ただ入門というには少しレベルが高く、ある程度の事前知識が必要に思える。教科書にざっと目を通してなんとなく全体を知っているレベルで読むと理解が深まるかもしれない。

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    2025年05月05日
  • 過去と和解するための哲学

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    ネタバレ

    自分の過去と別れたくて手に取った本。
    内容は少し難しい。
    「私は正しいと思う攻撃性」については読めば読むほど納得し腑に落ちた。
    正しいということはない、また過去は変えられない。許すしかないとわかってはいるが、どう許していけばいいのか。私にはまだわからない。課題になりそうだ。

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    2025年04月07日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

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    2025.03.21 ギリシャはともかく、中世やルネッサンスはあまり読んだことがなく、改めて領域が広がった。

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    2025年03月21日
  • 新版 ぎりぎり合格への論文マニュアル

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    論文を書く身ではないので、内容については流し読みしたけど、「すぐに使えるフレーズ集」は面白かった。

    例:
    「私は絶対正しいと信じる」
     →・・・ということは確実と思われる

    「私には自信がありません」
     →・・・と述べることは確実とは言えないが、蓋然性は認められるであろう

    「・・・という考えは絶対間違っていると思う」
     →・・・という指摘に対しては多くの論者が疑問を呈している

    「・・・という箇所にはとても感動した」
     →・・・という箇所には深い共感が多く寄せられたと言われている

    論文文学ってオモロイなあ。

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    2025年03月20日
  • 世界哲学史 別巻

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     『世界哲学史』シリーズ全8巻は、時間的には古代から現代まで、空間的には世界全体を視野に入れて哲学史を叙述するという壮大な企図の下に編まれたプロジェクトであったが、本巻では、十分論じき切ることのできなかった問題を取り上げるということで、新たに13の論考が収録されている。

     「デカルト『情念論』の射程」「インドの論理学」「イスラームの言語哲学」「イタリアの現代哲学」「ポスト世俗化の哲学」「正義論の哲学」など、タイトルを見ただけでもバラエティに富んでいるのが分かるが、その内容自体難しいことに加え、それぞれの論考が分量の制約もあり短めなので、なおさら一般読者には敷居が高い。自分の興味が湧く論考に付

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    2025年02月21日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

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    倫理習ってないからなのか、読解力が無いからなのか、はたまた哲学を学ぶ最初の一冊目だったからなのかはわからないが、理解し辛かった。

    しっかり基礎から、学んでから読めばこの本の面白さはきっと分かると思う。

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    2024年12月28日