宇山佳佑のレビュー一覧
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ネタバレ
涙が止まりませんでした。
ライフシェアリングを経た後の2人の結末に衝撃を受けるとともに、最後の章の後半からずっと涙が止まりませんでした。
漫画も繊細なタッチで、登場人物を含め、全ての描写が美しく描かれています。
読み終わった後、お話が好きすぎて、感動しすぎて、勢いで小説本まで買ってしまいました。そのくらい、この作品には、心がグッと引き込まれるものがあります。
お互いのことを1番に考えて動こうとする誠と日菜が、ライフシェアリングを通じて葛藤する姿に、とても胸が締め付けられました。
2人で20年の命を分け合うライフシェアリングですが、蓋を開けてみるとそこに待っていたのは、近づく死への恐怖と相手への罪悪感。
「奇跡」を始めた後の2人の心境と行動が変化していく様子に、読んでいて辛くなりましたが、それでも命を分け合って生きると決めた2人の姿には、とても感動しました。
また、この作品で欠かせないのは、誠と日菜を囲む周囲の人々の助言と優しさです。
この2人の他にもたくさんの人物が出てきますが、その一人一人の言葉と2人に向ける優しさが、この作品をより良いものにしていると感じました。
ライフシェアリングのルールが序盤に紹介されますが、のちにその内容に基づいた伏線回収が行われます。
誠と日菜を側で支える「案内人」である2人の言葉や行動の変化、そして過去にも要注目です。
涙なしには読めない、切ない、苦しい、でも、美しく、感動するこの作品を、ぜひお手に取ってみてください。
私のレビューで少しでも興味が湧いた方がいらっしゃいましたら幸いです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレp150「わたしは、人のぬくもりに触れたら消えてしまう」
p153「ずっとあの日々が続いてほしかった。でも、もうすぐお前に逢えなくなると知って一目逢いたくなってしまったんだ。逢って、最後に言いたかった。見つけてくれてありがとうって…」
p224家路につこうとした美雪が踵を返して入口のガラス戸をノックする。そして健司にそっと唇を差し出す。あの日できなかったガラス越しのくちづけを求める。
p230「最後にもうひとつだけ、わがまま言っていい?触れたい。お前のぬくもりを感じてみたい……いいよね……?」
健司に逢いたくてスクリーンから飛び出してきた美雪。健司の命が尽きる時にやっと健司のぬくもりも確かめることが出来た。最後はお互いの温もりを知ることが出来てふたりは幸せだったかな。美雪の秘密を知ってるので最後に触れ合うシーンは涙腺崩壊でした。 -
Posted by ブクログ
面白くてどんどん読め進められました!
靴職人を目指す高校生の歩橙はボロボロのローファーを履き、「ボロアオ」と呼ばれる少女、青緒に恋をする!「あなたの足を触らせてください!」と突然青緒に告げる。最初は戸惑う青緒だったけれど、次第に恋に落ちていく。しかし、青緒は恋をすると体が焦げるように痛み、橙色の痣を出現させる謎の病に侵されてしまいます。
これは何年も続くふたりの物語です。私は宇山佳佑サンの本を読むのは3冊目で、「桜のような僕の恋人」や「この恋は世界でいちばん美しい雨」を読んだのですがどちらも共通して切ない恋が描かれているのですが今回の切なさは過去一でした!
青緒が恋をすると体が焦げてしまう。唯一この痛さを治すことができるのは歩橙と距離を取ること…なんて切ないんだ!そう思うと続きが気になりすぎてすごい速さで読み進めました。私が面白い本を読むと読むスピードが速くなるんですよね。早く結末を知りたい!と思ってしまって(笑)でも最後の数ページになると名残惜しくてもっとゆっくり読めばよかったと後悔しています。それが私のルーティンです。
とにかく推せます。切ない恋をしている人にはとくによんでみてほしいです。また、色の描写が多くて想像して面白いし、より儚さが増す気がします! -
Posted by ブクログ
純粋な恋から始まり、途中苦しみ苦しめ、それでも2人は壁を乗り越えて深い愛のおかげで一緒に歩いてく事になった涙必須のラブストーリーでした。
「一緒に歩いていきたい」その言葉が印象的でした。幸せ、希望、愛がこめられている裏には、悲しみや苦しみ、後悔という言葉があると感じました。
本当は一緒に歩いていきたい。でも、それは自分のエゴで結果相手を傷つけてしまうことになるから、離れる選択をしちゃうというところに共感できました。
青緒の病気は、現実的ではないが、誰かを好きになると胸が苦しくなったり、身体がゾワゾワひやひや(笑) 誰かを好きになると身体が焦がれるっていうのはまさにその通りで。青緒が患った病気は、恋っていうののいろんな意味での強さを教えてくれた気がします。 -
Posted by ブクログ
著者の作品を読むのも三冊目。
前にも書いておいたが、おっちゃんの憎たらしい程キライな作家さん。
今回も完敗です。
ボリュームは少なめだった今作だが、やはり透き通る程の綺麗な世界観、読み終わりの爽やかな感情を残してくれる作風には頭が上がりません。
最初の印象は、a-haの“Take On Me”のPVみたいだなと(分かる人求むw)軽く思ってましたが、段々と健司と美雪に魅せられていきました。
そしてラストまでどうなるのか…固唾をのむ勢いで見守りましたさ。
だからこの著者は憎たらしい程キライなのです。
毎回毎回おっちゃん等読者を素敵な世界に浸らせてくれる、文章だけでここまでストレートに表現してくれる…
今回も参りました。
素敵な世界に案内してくれて、ありがとうございました。