宇山佳佑のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ運命の赤い糸が可視化できる指輪。
持ち主に行動するきっかけを与え、気づけば次の持ち主へと移っていく。
持ち主となった学生の恋愛は、相手のことで頭が一杯になったり、考えるだけで幸せが溢れる様子がなんとも微笑ましい。
かと思えば、結婚を焦っている女性や、過去のトラウマに縛られ、自信を持てないピアニストなど、大人の女性も登場する。
どれも恋愛の話ではあるが、恋愛を通して自分の大事なものを見つけて行く様子が描かれており、恋愛以外の話の面白さもある。
最終章では、この物語が、花耶が自分が運命の人でないことを信じて、恋人の征一が運命の相手と出会えるまでのお話であったことがわかり、何とも切ない気持ちにな -
Posted by ブクログ
大切な人がいるということ、宇山先生はいつだって私たちに教えてくれる。
この物語のヒロイン青緒は「好き」という感情に誤作動を起こし身体が焦がれてしまうという病を発症してしまう。
本当は大好きなのに、近くにいたいのに、そうすることができない。
もし自分の身に起こったらどうだろう?それでも大切にできるだろうか?耐えられるだろうか?
ただ一つ、何不自由ない今の自分が幸せなんだなって、そう思わされます。
「自分が幸せになってはダメだ、相手を幸せにしろ」
そうして2人はお互いを想い合い、励まし合う。そんな姿に勇気をもらえます。
どんなに辛くても、壁にぶち当たっても2人は夢を諦めなかった。前を向き