宇山佳佑のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
脳内に色が鮮やかに映る作品。
小説や映画を生活の一部としている人たちは、もしかすると経験したことがあるかもしれない。
『ヒロインや主人公への憧れや恋心。』
まさにこの作品の主人公は
映画のヒロインに恋に落ちる。そしてもう観れなくなる(会えなくなる)というのだから
最高に燃え上がっている状態ともいえる。
そんな憧れのモノクロの彼女がスクリーンから飛び出し、主人公の生活を鮮やかに彩っていく。
この小説は色の表現がものすごく卓越していて
脳内で見える映像はいつにも増して色がハッキリとしている。
そのせいか、登場人物の表情や景観までよりクリアに想像することが出来る。
読み切りやすいボリューム -
Posted by ブクログ
付けると周りの人達が運命の人と赤い糸で繋がっているのが見える指輪がある。
そして自分の指にも。
みんなに赤い糸が見えていたら最高に幸せな世界になるだろう。
ただ、花耶が不憫だなあと。
あんなに大好きだった征一の未来を願うなんて。
ただその願いによって、運命の人と結ばれ幸せになる人達に繋がり、そして最後には…。
指輪がつなげる純粋な恋の話。
一番のお気に入りで泣けたのは『#4 わたしを失望させないで』。
【運命の人とは、その人の運命がどんなものであったとしても、一緒に生きたいと思える人のことだ】
【結婚とは、辛いことも嬉しいことも全部ひっくるめて一緒に幸せになろうとする。運命の人と一緒に -
Posted by ブクログ
ネタバレ運命の赤い糸が可視化できる指輪。
持ち主に行動するきっかけを与え、気づけば次の持ち主へと移っていく。
持ち主となった学生の恋愛は、相手のことで頭が一杯になったり、考えるだけで幸せが溢れる様子がなんとも微笑ましい。
かと思えば、結婚を焦っている女性や、過去のトラウマに縛られ、自信を持てないピアニストなど、大人の女性も登場する。
どれも恋愛の話ではあるが、恋愛を通して自分の大事なものを見つけて行く様子が描かれており、恋愛以外の話の面白さもある。
最終章では、この物語が、花耶が自分が運命の人でないことを信じて、恋人の征一が運命の相手と出会えるまでのお話であったことがわかり、何とも切ない気持ちにな -
Posted by ブクログ
大切な人がいるということ、宇山先生はいつだって私たちに教えてくれる。
この物語のヒロイン青緒は「好き」という感情に誤作動を起こし身体が焦がれてしまうという病を発症してしまう。
本当は大好きなのに、近くにいたいのに、そうすることができない。
もし自分の身に起こったらどうだろう?それでも大切にできるだろうか?耐えられるだろうか?
ただ一つ、何不自由ない今の自分が幸せなんだなって、そう思わされます。
「自分が幸せになってはダメだ、相手を幸せにしろ」
そうして2人はお互いを想い合い、励まし合う。そんな姿に勇気をもらえます。
どんなに辛くても、壁にぶち当たっても2人は夢を諦めなかった。前を向き