岡本亮輔のレビュー一覧

  • 聖地巡礼 世界遺産からアニメの舞台まで

    Posted by ブクログ

    現代社会における宗教の特質として、世俗化と私事化という概念を提示したうえで、その枠組みのもとで、観光と宗教の融合である現代における「聖地巡礼」を考察している。
    聖地であるためには、「真正性(オーセンティシティ)」、すなわち「本物らしさ」が必要だが、それは現代においてはそれぞれの「聖地」で多様な形であらわれているということが、サンティアゴ巡礼やキリストの墓、パワースポットの例などをまじえて示されている。
    地域における観光振興を考えるうえでも示唆に富んでいると感じた。

    0
    2015年06月12日
  • 宗教と日本人 葬式仏教からスピリチュアル文化まで

    Posted by ブクログ

    “消費者優位のスピリチュアル・マーケットで主題になるのは、魂の救済ではなく、心身の癒しや気分転換だ。瞑想で集中力が高まり仕事が捗る、宿坊に泊まってリフレッシュする、滝行体験で自己を見つめ直す、週末修験で自然に癒される。様々な寺社とそこで提供される実践は、現代の消費的な宗教需要に応えるための商品なのである。問題のある世界を作り変えるのではなく、そうした世界を少しでも快適に生きるための道具として宗教が利用されるのだ。そして重要なのは、これらの宗教実践と同様の体験が、スポーツ、ゲーム、オンラインサロン、芸術、音楽、観光などでも得られるかもしれないことだ。世俗社会では、宗教が独占できる領域は小さくなり

    0
    2025年08月23日
  • 宗教と日本人 葬式仏教からスピリチュアル文化まで

    Posted by ブクログ

    授業で使うから読んだ。
    各国の宗教と政治の関係性の外観とか、神道の珍しさとか雑学系のお話は面白い。風水によって国が治められていた時代が日本にもあるのかあ、と今更ながら確認した。他国ではそれが普通のところもあるんだよなあ
    後半のニューエイジとか宗教の研究手法の話とかは正直興味なくて、たった今読み終えたのに記憶ない、ごめん岡本さん。
    神道が、消費者から生まれた時点、パワースポット的立ち位置にあることを許容し、それを活用しているのは面白いなと思った。上手いやり方だなぁ。
    キリスト教の教会とかでもやれんことはないけど、あまり開かれてる感じがしないから取り上げられてないのか?
    葬式の手法のアンケート、ち

    0
    2025年04月14日
  • RE-END 死から問うテクノロジーと社会

    Posted by ブクログ

    死生観は時代と共に変わるものなので、今生きている人たちが死後CGで作られて何かに使われることに対して、良い気がしないというのであればそれがやっていいところとそうでないところのラインなのだと思います。
    テクノロジーの進化の前に、死が身近でなくなっているから、CG作ったりマインドアップロードとかそういう発想になるのかなぁと。
    技術の進化はそれはそれで出来ることが増えるのはすごいけど、ひとの気持ちや歴史も踏まえた上で取り入れないと道を踏み外しそうなこわさがあるなと思いました。
    しりあがり寿さんの漫画は短いながらもゾッとしました。

    0
    2022年02月13日
  • 聖地巡礼 世界遺産からアニメの舞台まで

    Posted by ブクログ

    仕事でお客さんと話してる時に「サンティアゴ・デ・コンポステラへ行きたい」という話題になった事がきっかけで本書を手に取りました。

    「信仰心を持たない人々が何故、巡礼の旅に出たり、山岳信仰のある山に登ったりするのか?」という問いに答えてくれた1冊でした。

    以上の人々は「目的地を設定し、歩き、人と出会う事で自己を見つめ直す」事を目的としていると。

    わたし自身、旅行に出るのは単に「行きたいから」だけど、こう言葉にしてくれると何か納得。

    0
    2019年11月27日
  • 聖地巡礼 世界遺産からアニメの舞台まで

    Posted by ブクログ

    宗教学者 岡本亮輔氏による、現代における「聖地巡礼」のもつ意味を宗教学、観光学などから考察したもの。本書の基本的な立ち位置は宗教学。宗教的に重要な場所をゴールとするものが従来の「聖地巡礼」とすると、そこに辿り着くまでの過程を重要視するのが現代の「聖地巡礼」である。また、ゴールとされる場所を「パワースポット」や「世界遺産」という言葉に置き換えることにより心理的な障壁がなくなり、誰もが触れやすくなった。なお、本書で取り上げられるアニメの聖地は宗教学の立場からなので、寺社仏閣が絡んだものだけとなっています。

    0
    2019年06月13日