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江戸東京ほど多種多様な聖地が数多く累積している都市は世界にも類を見ない。江戸以来の歴史と世界最大規模の人口ゆえに、文化的密度が高く、そこで作られる物語も重層的で、伝播が速く、そして強い。その強度が聖地を生み出し続けているのだ。寺社をはじめ記念碑・慰霊碑、銅像、墓地、山や塚、木や石、塔・タワーなど、よく知られた聖地から、忘れられた聖地まで──気鋭の宗教学者が江戸東京の歴史と物語を、記録と記憶の深みから掘り起こし、その魅力をあまねく紹介する。
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Posted by ブクログ
<目次> はじめに~物語都市・江戸東京の魅力 序章 流動する聖地 第1章 アニミズムの聖地~世界的大都市における自然崇拝 第2章 ビルのはざまの聖地 第3章 重なり合う聖地~江戸・帝都・東京の多層性 第4章 慰霊と追悼の聖地 第5章 流行神の聖地 第6章 フィクションが作り出す聖地 ...続きを読む第7章 塔と聖地 終章 物語の強度が生み出す聖地 <内容> 気鋭の社会学者による東京論。東京は江戸の時代、明治期(帝都期)、そして戦後の現在のTOKYO、と移り変わりながら重層的に物語が積み重なり、見事な「聖地」となっている。著者は「聖地」を「場所に対する人間の語りや振る舞いに」注目して、如何にその場所が「聖地」となったのかを語る。富士信仰(富士塚)から東京スカイツリーまで。そして場所的には東京の西側(いわゆる下町)が中心となる。それは、そちらが庶民の街であり、「物語」があちこちで語られてきたからだろうか?様々な人々の話を引用しながら、よく知っているはずの「聖地」の新たな側面に気づかされた。
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江戸東京の聖地を歩く
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岡本亮輔
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