麻生ミツ晃のレビュー一覧
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ネタバレ絵が好みではないし、前のアンソロで読んだ話はいまいちだったのでどうしようかと思いましたが、あらすじだけだとかなり好みなので思い切ってみました。
当たりでした!
重くて苦しい、大人のリアルな恋愛。
最初はいい加減な好奇心から始まって、ラストで纏まるまで丁寧に描かれています。
社会人ならそうですよね。気軽に付き合える訳もなく、まして相手は社長の子息。
色々乗り越えたあのラストは、素晴らしかったです。
「彼女がいらないなら 僕が欲しい」の叫びが、泣けます。
幸せになれてよかったね。
障壁や葛藤のないBLに疑問を覚える方にはお勧めの一作です。
しかし、一点だけ。
大企業であんなメール回りません -
Posted by ブクログ
初めて読んだ麻生ミツ晃さんの作品。 やられた…久々に重厚なBLを読んだ満足感に満たされた。
正直、社内メールで社員の噂話が回ってきたり政略結婚云々の展開は若干「一昔前のメロドラマみたいだな…」と思ったりもしたけど、世の中は自分が知らないだけで結構悪意に満ちていたり。
登場人物は、とにかく主任が可愛かった。 会社に居る時の『他人はどうでもいい』という仮面の顔、2丁目でハントしてる時の『適当な男なら誰でもいい』というビッチな顔、須藤だけに見せた『好きな男になら何されてもいい』という顔…
自分で身に着けた鎧で雁字搦めになって息も上手く出来なかった人が、頬を染めて好きな男を見つめるだけの表情が、何故 -
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作家買い。
正直あらすじ読んだ限りでは私の好みではなかったし、そこまで期待はしていなかった。ただ作家さんの作りだす物が好きだったから買っただけ……だったんだけれど、読み始めたらぐっと中にひきつけられて、時間も忘れて読み耽ってしまった。
ラストは思わず涙が溢れでてしまった。
また大事な本が一冊増えた。幸せである。
初回ペーパーも可愛くてよかった!
あらすじで興味ないかもって思った人にも、まあそう言わず読んでみてよ!と薦めたくなる作品。
あと個人的にこの作家さんはいつも表紙で損しているなぁ、という印象。今回もそうだけど、モノクロとの差が……。カラーは綺麗でもモノクロは……って人が最近は多いけれど -
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“病み”、というよりは、“こわっ”でした。なかなかの力作揃いで、今回はどの作品も優劣つけ難かったです。メリーバッドエンドって初めてききました。心が壊れちゃってるから、不幸なのに嬉しいっ幸せっっ!て感じること??
表紙もですが、全編血生臭かったような。
SHOOWAセンセの話はセリフ一切無しで、一見ポップでファンキーなんだけど怖かった~!ものすごく実話風。これこそヤンデレ愛かも。
綺月陣センセ原作の山本小鉄子センセ作画「アネモネ」もよかったです。このコラボすごくいい。健全系画風の山本センセが綺月センセの世界観を描いてるのが意外性あって楽しめました。
麻生ミツ晃センセ「青いカルテ」は、高校生 -
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ネタバレ一般受けはしないんだろうな。
でも私は大好き。
一風変った、でも寂しさを抱えた弱くて人間臭い登場人物による恋愛模様が
ものすっごく心に響いた。心に沁みた。
しっかし、さらりとスルーされるものだとばかり思っていた課長の存在が、後半
受の存在感消すほどまでに大きくなるとは予想もしなくて、本当にびっくりした。
てか豹変ぶりが、マジで怖かった。
しかしまあ、このお話に登場する人たちの、なんて気が長いこと。のんびりしすぎだろ(笑)。
受と攻との恋愛の温度差もそうだけど、
愛することを知らずにいた攻が受を心から欲し求めるようになるまで
回り道のようで、必要な時間だったのかなあと思う。課長のことも含めて。 -
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原作既読です。この作品は本当にCD化もコミカライズもなににするとしても本当に難しいと思います。原作が良すぎて。
それでも、期待にしっかり答えてくれたコミカライズだったと思います。正直、これ以上上手く表現出来る人はいないのではないでしょうか?それくらいよかった。
ただ、やっぱり展開がはやいかなと思いましたまあ仕方ないのですが……。
原作を読んでからこの漫画を読むと、自分の中でのCOLDシリーズが広がってまたいいのではないかと。
まあ、まだSLEEPなんでね………(笑)
まだまだこれからですよ。
FEVERは本当に大変なんじゃないか麻生さん……。
あと、個人的には最後の木原さんのショ -
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作家買いです。大好きなあのレストラン関係で、でも独立した話。
冒頭から高遠センセらしいですね。瀬名広見の一人称で、飼犬コーデリアに語りかけるもう一人の人物への目線から始まる、憎いオープニング。秋って誰?何者?広見との関係は??と興味が深まっている瞬間、もう話に取り込まれちゃいます。
読み進むうち、広見の秋への恋心や、兄に対する対抗心、家族との複雑な関係などが次第に明らかになっていき、とても満足度の高い恋愛ドラマになってます。
あらすじを読んだ時には、車椅子とかの設定では痛い話なのかとかなり危ぶみましたが、そうではなく、どちらかと言えば切ない系でした。
本編と書き下ろしで目線が交代するのは、 -
Posted by ブクログ
「交際20年、倦怠期の四十路カップルのお話」というあらすじに
興味をひかれゲット。オッサンオッサン言ってるけれど、描写的に
それほどくたびれ倒している様子はないので、そこはひと安心?
3話に分かれている。
最初は攻めの大学教授(口下手)の目線で。
恋人との会話も今やほとんどなく、顔を合わせるのも数日振りという
ある夜、いつもの些細な苛立ち(もはや言い争いもほとんどしない)に
人肌を求めた先に出会った青年との数日の逃避。青年は若い頃の恋人に
そっくりで、青年との時間の中でやはり自分はまだ彼を愛していることに
気づき、部屋へ戻っていく。
2つめは、受け(小説家)の側から。彼らの出会いとなれそめ