稲田豊史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
離婚したからこその学びがある。
本人達からしたらたまったものではないし、離婚経験者の私も思い出したくもない。
ここには、離婚した男性からの意見のみで、女性からの言い分は一切ない。
多分、女性側からの意見は全く別のものが出てくるのだろう。
人というものはそんなものだ。
お互いにお互いの言い分や受け取り側の心情があるもの。
メンヘラ妻の話がでてきた。
私もメンヘラ妻だったんじゃないかと、ハッとした。
社会で必死に生きてる分、家庭でうまくいかない自分を自分のせいとは思いたくないから、相手を悪者にする。
とか、いつまでも過去にこだわる、とか。
程度はあるかもしれないけど、少しだけ、過去を受け入れられ -
Posted by ブクログ
男性側へのインタビューから考える離婚の本。
本書にあるように、確かに離婚を男性側の言い分「のみ」に特化した本は珍しいかもしれない。
この本でメインに取り上げられている「メンヘラ妻」。
やっていることは「モラハラ夫」と同じだが、そういえば「モラハラ妻」とは言っても「メンヘラ夫」という言葉は聞かないなぁ、と思ったり。
結婚って、自分が結構ひどい目に遭っていても、そういうものだと思い込まされて我慢する被害者が後を絶たないのだと思う。
日本では昔から、結婚は「忍耐」とかいうイメージが根強くあるが、離婚経験者(男性でも女性でも)が、「自分一人が我慢して、無理してまで継続するものが結婚ではない!」と、もっ -
Posted by ブクログ
現代人は本を読まないどころか、文章を読む能力が退化しているという。ところが、文章を読むのとは異なるスタイルで知性を鍛える若者もいる。本を読んでいるからといって頭が良くなるとは限らない。読書は時代遅れ、わざわざ書店に行ってお金を払って、偶然の良書との出会い(セレンディピティ)を期待する行為は、時間もお金もある余裕の人だけのもの。紙の本屋は無くなって当然。自称「読書家」は、読書をしている自分の姿に酔っているだけ・・・などなどバッサリ。
読書を続けることで自分を励まし奮い立たせてきたが、薄々と気づいていた自分の痛いところ(思慮の浅さや、有意義な読書はできていないこと)をしっかり炙り出されるという、シ -
Posted by ブクログ
ネタバレ内容としては、今時の高校大学生相手のインタビューやSNSの投稿・出版業界関係者のインタビューを拾いつつ、本が読まれなくなった或いは人々が本を読まなくなった原因を分析していくもの。
全体を通して著者の語り口が本好きを刺すようなものにやや感じたが、それはまさにこの業界で生きてきた著者が今の時代を客観的に伝えようと努めた結果なのだと、あとがきを読んで感じた。
「不愉快なのだ。人が、人の頭で捻り出し綴った文章に、敬意とお金が払われないという状況が。怒り。それが本書執筆の原動力だった。苦しくとも、なんとか最後まで書き上げることができたのは、怒りが自分を駆り立てていたからである。」
–頁284
客観 -
Posted by ブクログ
ここに集う年季の入った本好きの皆さん、近年本、特に情報系の新書の質が著しく低下したと思いませんか?
うっすい内容の本を粗製乱造して、おまけに価格も爆上げしてマーケットがシュリンクしていくと嘆かれても「そりゃないぜ」と感じてしまう。AIによって低コストで文書生成できるようになり物書きの食い扶持が危機にさらされると言うが、我々は本が伝える情報なり思想なりにお金を払っているのであって、文章自体に払っているわけではない。AIと同様何ら新規性がない文章しか書けないコタツ記者のようなライターが淘汰されるのは当然だ。量産効果がなくなって出版物の価格が上がるのは痛いが、悪貨が駆逐されて質が上がるのならそれも -
Posted by ブクログ
最近の潮流、スマホ・タブレット、サブスクエエンタメ、そして生成AIの登場。
これらに押し出されてきてしまったのは、紙の本と読書習慣である。その領域は小説などのエンタメ分野に限らず、評論や論文といった学術分野にも言える。
表題が示すように題材は本が読めない人でなく、読めなくなった人だ。彼らはかつては本を読んでいた。
しかし環境・技術の変化により本を読むのが割に合わない世界に生きてしまっているのだ。
そんな内容のことをライターを生業としている著者が自身の危機感も交えて書いている。
言っていることはわかるが、出てくる例が街角インタビューに近く、全体的な統計や賛否両論みたいな公正な議論はあまり -
Posted by ブクログ
『映画を早送りで観る人たち』の著者の最新作。
スマホのせいで本が読めなくなったは思い込みかもしれないし(もちろん可処分時間をスマホに取られているのは間違いないが)、時間があれば本を読むかというとそうではない。
何にしても著者のいう読書する行為は古典的になり、読書する能力は特殊能力となっていくという指摘は多少大袈裟と思わなくもないが、これだけ本が売れないとなると、進行しそうにも感じた。
ひとは「考えない」ことにお金を払い、「考えさせる」ことにはお金を払わないという指摘が悲しく、そして心に残った。
AI時代において、長文をあっさり要約してくれる機能を前に頭からお尻までしっかり読む読書ってどれ程の -
Posted by ブクログ
先日『働いているとなぜ本が読めないのか』を読んだときは、ふんっ、SNSをやめればいいんだよと単純に思ったが、事態はより深刻なようだ。SNSで読まれる真偽不明の短いテキスト、ビジネス書をWeb上に切り売りし、テキストの価値を棄ててしまう出版社。テキストの価値がどんどん下がっているに比し、動画の価値は上がっている。熟考が望ましい選挙の際に参考にする情報までもが動画、しかもショートだ。
著者はテキストを書くことで生計を立てるライター出身で、危機感を覚え若者世代を中心にインタビューを繰り返し、現状を考察している。考察された内容は、明瞭でうなずくことばかりだ。僕がじじいだから感じるだけかもしれない