稲田豊史のレビュー一覧

  • 世界は団地でできている 映画のなかの集合住宅70年史

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    大山 顕 佐藤 大 速水 健朗 稲田 豊史 山内 マリコ 妹尾 朝子

    何だか怪しいタイトルで期待してなかったんだけど、
    面白かった。深かった。
    日本の経済成長の歴史の縮図に、団地がある。
    都市に人口が集中し、住まいが不足し、山を切り開き、
    団地ができる。
    そこに住むのは若い夫婦と子供が二人。
    いまだにこの4人家族を標準家族と思っている人がいるのはこのせいか。

    夫は仕事に出、妻は家を守る。団地を守る。
    もて余す時間が「団地妻 昼下がりの情事」へと発展する。
    女を縛る団地。
    団地住まいの子はやばい、という言説も生まれる。


    そして団地ができて50年、今や団地は独居老人の終の棲家、、、

    大雑

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    2025年10月21日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

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    ネタバレ


     この本を読んで、なぜ映画を早送りで見てしまうのかをZ世代の自分なりに、この本に書いてあったことも含めてまとめてみた。

     著者は最終的に「映画を早送りするのも当たり前の時代が来るかもね」と肯定的な捉え方をしていた。
     しかし、『働いているとなぜ本を読めなくなるのか?(三宅香帆)』を読んだ自分の感想としては、
    面白くない映画に3時間費やするリスクを許容する余裕と、見てしまった後悔を許容できる余裕がある世の中の方が健全だと思う。


    1.後悔したくない
    口コミサイトを見て買えば失敗が避けられる時代、Googleの星を確認しておけばマズイ店に入らないでいい時代。
    たくさんの選択肢があり、かつ失敗

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    2025年10月13日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

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    私自身は早送りする/しないを作品により使い分けする派です。するのは主に民放のドラマ(の軽めに見てるやつ)。映画も含めて観たいものが多すぎます!

    本書は、決して早送りに対しての非難を主張しているわけではなく(もちろん問題意識はありつつ)、その背景や実情を丁寧に調べたり聞き取ったりして考察し、さまざまに論点を可視化してくれているメディア論、文化論です。

    「倍速視聴が現代社会の何を表していて、創作行為のどんな本質を浮き彫りにするのかを、突き詰めて考えることにした」(p.296)。

    結果、私も時代の必然なのね、、と理解に近づきました。インターネットの功罪により表出した現象の一つなのでしょうね。

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    2025年09月02日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

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    「いい作品だと知ってはいるんだけどね、時間がなくて」「気になってはいるけど中々見る機会がない」と自分が何気なく口にしてきた言葉の背景を考察できる本。自分の変化だけでなく、世間の変化。
    見慣れてしまった「授業動画の倍速視聴」「YouTubeの切り抜き」「サビから始まる曲」も、まだ抵抗のある「話ごとスキップ」「先にネタバレを見る」も、同じ理論に基づいて語れるものであった。
    「オタク」のパブリックイメージの変化についても触れられていて、私の抱いている現在の「推し活」市場への違和感へのヒントにもなろう。
    私は"良識的な旧式派"でありたいと思いつつも同時にZ世代として時代の波に乗って

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    2026年02月04日
  • このドキュメンタリーはフィクションです

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    反語的な題名から、事実(ファクト)を伝える手法、ドキュメンタリーのあり方について解説する。流行語大賞「ふてほど」が不適切報道と揶揄されるように、ファクトを伝えるメソッドについて考えさせられる一冊。

    カメラマン監督等の作者の視点が入った時点で純粋なノンフィクション作品はあり得ない。ドキュメンタリー作品も然り。
    それをあくまで事実と勘違いする人の多いことか。

    本書はドキュメンタリー映画についてが中心だが、新聞、テレビの報道も同様に撮影した素材を取捨選択した作為が含まれている。果たしてどれだけの人たちがそのことに気づいているのだろうか。兵庫県知事のリコール再選からマスコミとSNSの公平性か論点と

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    2024年12月07日
  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生

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    ポテトチップスの歴史が非常にわかりやすく展開されています。時代背景から、当時の開発者のご意見まで幅広く綿密に取材されています。湖池屋のプライドポテトは、社長肝入りのプロジェクトだったんですね。初めて見た時は、こんなポテチ売れるのかなぁ、と、思ってましたが、案外売れてるんですね。自分は期限切れ直前の値引きでしか買った事が無いです。味の違いもイマイチわからなかったので、対象顧客ではないのでしょう。今後のポテチの進化に期待したいと思います。

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    2024年10月14日
  • 『こち亀』社会論 超一級の文化史料を読み解く

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    2022年の「映画を早送りで観る人たち」で衝撃の出会いをして2023年「ポテトチップスと日本人」でさらに驚かされた著者についてのさかのぼり読書です。今度は2020年の「『こち亀』社会論」。今度は両さんか!とその振り幅に戸惑いますが、ある特定のジャンルの歴史から社会の変化をつけ出す、という手法は一貫しています。まさに「社会論」。特に「ポテチ」と「こち亀」については自らの世代である「団塊JR」についての分析として素晴らしいものがあると思いました。学問の世界では、例えば考古学で南極の氷や太平洋の底の堆積物を深く深くボーリングしてその長いサンプルから地球の環境変化を発見する手法があります。それと同じこ

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    2024年09月22日
  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生

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    私にとってポテトチップスは、無くてはならないもの。
    身体に良くないと思いつつ、それでも買ってしまう。そして、一人で一袋ペロリ……今金男しゃくは、毎年買ってしまう。
    なぜ、こんなにポテトチップスが好きなのか知りたくてこの本を手にしました。こんなに歴史が詰まっているなんて、思いもしなかった。
    企業努力&戦略に、感謝!
    そして、今日も湖池屋からポテトチップスが段ボールで届きました!味わおう!

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    2023年07月15日
  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生

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    ポテトチップスが、ラーメンやカレーなどの日本の国民食に位置づけられていることを実感した。「ポテチ」が無性に食べたくなった!

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    2023年06月23日
  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生

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    日本におけるポテトチップスが、どのような歴史を辿り日本人にどんな影響を与えたのか論じた画期的な一冊。
    この表紙を見て完全に衝動買いをしてしまいましたが、子どもの頃から今に至るまでポテトチップスを好んで食べている私にとって、衝撃の内容でした。ほぼ同年代である著者の思い出は自分と重なることも多く、我が事のように読み進めました。
    著者は、ポテトチップスが「日本社会に必要不可欠な食べ物」であるとし、「国民食」の定義「国民の食生活に必要不可欠である」と照らし合わせ、現代日本の国民食であると結論づけています。
    また、なぜ日本人がこんなにもポテトチップスが好きになったのかという点について、本書では「欲望の充

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    2023年06月04日
  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生

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    日本人によるポテトチップスの受容史・需要史はそのまま、日本社会が豊かになり、日本人が食に対してささやかなる欲望をむき出しにしていった過程の映し鏡でもある。

    私はポテチをたくさん食べる方でも無いが、
    全く嫌いではなく、ちょっとヘルシー気味に過ごしたい気持ちがあるからなんとなく避けているだけで。
    この本読みながら何回のり塩を食べたかわからない。
    (九州しょうゆ一択で過ごしてきた自分を殴りたい)

    ポテチは欲望の充足装置であり、流通と安定供給をかなえるカルビーと戦う湖池屋の高級化戦略というブランディング対決の場であり、SNS時代の自己表現ツールである。とても面白かった!

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    2023年05月27日
  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生

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    ネタバレ

    本屋さんでたまたま見つけて思わず購入。
    ポテトチップスが好きなので読んでいてとても面白かったです。
    最近の湖池屋のCMに昔のポテトチップスが出てくるけど、この本の発売に合わせているのかな?と思いました♪

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    2023年05月06日
  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生

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    ジャケ買いして大成功だった。
    日本のポテトチップス史をまとめた壮大な著書。
    ここまで多様化する日本のポテトチップスの変遷について社会背景と共にまとめられた貴重な一冊。
    刺激的で魅力的な本だった。

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    2023年05月01日
  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生

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    ポテトチップスの歴史と日本人の関係について本気で書かれた一冊!
    今までのポテトチップスが紹介されてて楽しく読み進められます。

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    2023年04月22日
  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生

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    ポテトチップスの歴史、そしてどのように日本人の間に広がってきたのかよくわかります。各メーカーが試行錯誤して凌ぎを削ってきました。お菓子ではありますが、国民食の一つと言ってもいいのではないでしょうか? 私もポテトチップスは大好きです。カルビーなら「バターしょうゆ」「しあわせバター」、ギザギザ「味わいしお味」が、湖池屋なら「プライドポテト」が好きです。
    ポテトチップスが食べたくなってきました!

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    2023年04月21日
  • 『こち亀』社会論 超一級の文化史料を読み解く

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    1976年から2016年まで約40年間、少年
    ジャンプで連載された「こち亀」。

    ギャク漫画というジャンルでくくられてし
    まいますが、内容はその時代時代の世相が
    反映されていて、当時の流行や生活スタイ
    ルを知ることができる一種の学術的な要素
    も併せ持っています。

    この本では、そんな要素を浮世絵と同格に
    とらえています。

    現代の日本は浮世絵を通して江戸時代の生
    活用式を知ることができます。それと同じ
    です。

    今では「サブカルチャー」でとして地位が
    確立されたアニメなどが、この40年間で
    どのように扱われていったのか、スマホと
    いう小型のコンピューターがどういう歴史
    を経て我々の必需品となっ

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    2021年12月20日
  • ぼくたちの離婚 1

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    あーこれなーと思いながら

    男性側視点の離婚語り(一件のみ女性)。パートナー視点だと全く別のストーリーが浮かびあがってくるんだろうな、とは感じましたが…面白かったです。

    #怖い #ドロドロ #切ない

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    2021年10月07日
  • ぼくたちの離婚 1

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    離婚ドキュメントをもとに 雨がっぱ少女群 あらため 雨群 氏が作画を担当しているが、なんとも「ほめ言葉として気持ちの悪い」作品になっている それはおそらく、この人の画が現実逃避的なフィクションとまるきり反対側を向いているせいではないか TVドラマ的な題材でありながら、それらのフィクションではまず描かれないようなエピソードをこの作家が描くと、リアリズムの味気なさとひんやりした空っぽ感がかもしだされてくる

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    2021年04月01日
  • ぼくたちの離婚

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    すべてのケースに人生を感じる。男側にしかインタビューしていないという形式は正直どうかと思ったが、実際に読んでみるとかなりうまく作用している。
    どうみてもクソな男のクソな話も本人の口から語らせると重みが出てくるし、サイコパス男の一方的な言い分もそのまま載っているのでかえって空恐ろしさが出ている。男からみたメンヘラ妻の章などは完全なホラーで、これもすばらしい。
    読んでいる自分も結婚生活を不幸にする言動をしていることがわかり、反省材料になったのも地味によかった。

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    2019年11月26日
  • ぼくたちの離婚

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    離婚経験者へ離婚へ至った顛末をルポルタージュしたもの。類書に例を見ないのが、対象者が全員男性で、夫側の言い分しか載せていないことである。

    離婚といえば、一般的には女性側が被害者というステレオタイプな見方が支配的だと思うが、普通に考えてみれば、男性側が被害者である場合も多々あるはずである。男尊女卑な社会であるこの国では、男性が弱音を吐くことに社会的な抑止力がはたらくせいなのか、なかなかメディアに取り上げられること自体が少ない。

    本書には13例が取り上げられているが、衝撃的だったのはCase#08の、東大卒ITベンチャー企業のCEOの事例である。トライアスロン選手としても優秀な方なので、文武両

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    2019年11月24日