稲田豊史のレビュー一覧

  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生

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    ポテトチップスの歴史、そしてどのように日本人の間に広がってきたのかよくわかります。各メーカーが試行錯誤して凌ぎを削ってきました。お菓子ではありますが、国民食の一つと言ってもいいのではないでしょうか? 私もポテトチップスは大好きです。カルビーなら「バターしょうゆ」「しあわせバター」、ギザギザ「味わいしお味」が、湖池屋なら「プライドポテト」が好きです。
    ポテトチップスが食べたくなってきました!

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    2023年04月21日
  • 『こち亀』社会論 超一級の文化史料を読み解く

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    1976年から2016年まで約40年間、少年
    ジャンプで連載された「こち亀」。

    ギャク漫画というジャンルでくくられてし
    まいますが、内容はその時代時代の世相が
    反映されていて、当時の流行や生活スタイ
    ルを知ることができる一種の学術的な要素
    も併せ持っています。

    この本では、そんな要素を浮世絵と同格に
    とらえています。

    現代の日本は浮世絵を通して江戸時代の生
    活用式を知ることができます。それと同じ
    です。

    今では「サブカルチャー」でとして地位が
    確立されたアニメなどが、この40年間で
    どのように扱われていったのか、スマホと
    いう小型のコンピューターがどういう歴史
    を経て我々の必需品となっ

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    2021年12月20日
  • ぼくたちの離婚 1

    購入済み

    あーこれなーと思いながら

    男性側視点の離婚語り(一件のみ女性)。パートナー視点だと全く別のストーリーが浮かびあがってくるんだろうな、とは感じましたが…面白かったです。

    #切ない #怖い #ドロドロ

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    2021年10月07日
  • ぼくたちの離婚 1

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    離婚ドキュメントをもとに 雨がっぱ少女群 あらため 雨群 氏が作画を担当しているが、なんとも「ほめ言葉として気持ちの悪い」作品になっている それはおそらく、この人の画が現実逃避的なフィクションとまるきり反対側を向いているせいではないか TVドラマ的な題材でありながら、それらのフィクションではまず描かれないようなエピソードをこの作家が描くと、リアリズムの味気なさとひんやりした空っぽ感がかもしだされてくる

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    2021年04月01日
  • ぼくたちの離婚

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    すべてのケースに人生を感じる。男側にしかインタビューしていないという形式は正直どうかと思ったが、実際に読んでみるとかなりうまく作用している。
    どうみてもクソな男のクソな話も本人の口から語らせると重みが出てくるし、サイコパス男の一方的な言い分もそのまま載っているのでかえって空恐ろしさが出ている。男からみたメンヘラ妻の章などは完全なホラーで、これもすばらしい。
    読んでいる自分も結婚生活を不幸にする言動をしていることがわかり、反省材料になったのも地味によかった。

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    2019年11月26日
  • ぼくたちの離婚

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    離婚経験者へ離婚へ至った顛末をルポルタージュしたもの。類書に例を見ないのが、対象者が全員男性で、夫側の言い分しか載せていないことである。

    離婚といえば、一般的には女性側が被害者というステレオタイプな見方が支配的だと思うが、普通に考えてみれば、男性側が被害者である場合も多々あるはずである。男尊女卑な社会であるこの国では、男性が弱音を吐くことに社会的な抑止力がはたらくせいなのか、なかなかメディアに取り上げられること自体が少ない。

    本書には13例が取り上げられているが、衝撃的だったのはCase#08の、東大卒ITベンチャー企業のCEOの事例である。トライアスロン選手としても優秀な方なので、文武両

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    2019年11月24日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

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    国宝を見た時に、この話をしっかりと理解して評価できる人が日本にそんなにはいないと感じ、なぜここまで流行っているか分からない。
    と言った感想を持った自分の感覚は、正しかったのかもしれない。ほとんどの人は話題についていくために、情報として処理しているのだと思う。
    国宝に散りばめられた心情を理解しているわけではなく、立場が入れ替わりや、横浜流星と錦戸亮がかっこいいと言ったところに惹かれてだけの人も多いのだ。
    3時間という時間はオープンワールドとしての映画を作るのに必要だったのかもしれない。

    自分も監督に目を向けて体系的に映画を見てみようと想った。

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    2025年12月02日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

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    「手っ取り早くオタクになりたい」若者たち
    ↑身に覚えがありすぎて攻撃力が高い

    ベースは理路整然、そこに時々ユーモアも挟まれていて、とても読みやすく興味深かった。ことあるごとに鬼滅の刃(特にアニメ)が槍玉に上がっていてさすがに笑ったけど。
    個人的に、YouTubeを倍速で見ることはあっても映画やドラマは作者(原作や監督や演者)に敬意をこめて集中した状態で観ようと思うことが多いから、倍速当たり前側の意見には度肝を抜かれた。が、新しい作品に触れるのは疲れる、お気に入りの作品をつけ流す、といった意見には心当たりがあって、ひやっとした。この時代を生きている誰もが、無自覚のうちに鑑賞者ではなく消費者にな

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    2025年11月20日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

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    Youtubeを見すぎてしまう、気づいたら時間が溶けているといった経験がある現代人には気づきを得られる本です。
    こういった経験がある人はまずいと思いつつそこまで深堀したことがないのではと思いますが、そこをじっくり深堀できます。中でも、映画が鑑賞物→コンテンツとなってきており、自身にとって今はそのどちらかを意図して”選択”する世の中になっているのがしっくり来ました。気づけば時間を溶かしているコンテンツとして消費する行為は私たちは本当に意図して選択した行為か。私はそこに気づきを得ました。

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    2025年11月13日
  • ぼくたちの離婚

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    web連載の記事の書籍版。書籍の書き下ろしあり。普通に読み物として楽しく読めた。それぞれの夫婦にいろんな別れ方があり、その後再び結婚する人、そうじゃない人、いろんなドラマを感じることができた。
    こんな考え方の人もいるんだなぁ、くらいの意識で読むべし。

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    2025年11月11日
  • ぼくたち、親になる

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    筆者連載のWebメディアの投稿をまとめた作品。登場する男性たちはどの方も自分の考えを持っている方が多く、共感できる人、なかなかに尖った考えを持った人などさまざまだったが、筆者の分析も挟みつつ、楽しく読むことができた。
    子供を持つか否かを考えている人は、ある程度自分の考えが固まっているなら読んでもいいかもしれないが、中途半端な状態だと、(尖った意見もあるので)登場する男性の考えに飲まれかねないので注意しつつ読んでほしいかも。子供をもつか、もたないかにしても、自信の信念や考えが固まっていることが重要だと思った。
    個人的にはインタビューを受けていた10名ちょっとの男性たちは、比較的家庭にお金の余裕が

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    2025年11月05日
  • 世界は団地でできている 映画のなかの集合住宅70年史

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    映画で描かれた団地から集合住宅の歴史を語る。日本映画の巨匠からアニメ映画までジャンルは幅広い。否定的な見方もあれば、団地で生まれ育った人ならではの視点など多様な解釈。
    本書はライブトークが元ネタという。同好の士が集まったマニアックなおしゃべりから広がった団地の歴史。

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    2025年10月29日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

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    極論もところどころに含まれていたが、興味深く最後まで読む事ができた。私はTVドラマを見るのが好きだっが、この本を読んでから心理描写をセリフで説明していること、間が意味するものなどを考えるようになった。

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    2025年10月26日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

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    著者は「早送りで観る人たち」のことを理解できない立場であるが、しかし理解しようと努めている足跡を示したものでよかった。さらに直近ではどう感じるんだろうか。

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    2025年09月23日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

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    とても興味深く読めました。面白かった。

    まず映画やドラマ、アニメなどの映像を倍速視聴する人達が一定数いる事に驚いた。今の世の中そんな状況になっていたのか。知らなかった。
    私は映像観るのが苦手。情報が多すぎるから。すぐ疲れちゃう。なので倍速視聴に対応できる人凄いなって思いました。

    わかりやすいものが喜ばれるっていうのは、確かにそうかも。鬼滅の刃の第一話とか具体例出してくれているので分かりやすい。確かにって思えました。
    教祖ビジネスって言葉は初めて聞いたけど、確かにこういう人いるなw

    快適主義の所は自分も当てはまる部分あります。スマホゲームのストーリーをスキップしちゃってる!いつ頃からスキッ

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    2025年09月22日
  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生

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    親に呆れられるくらいポテトチップス好きとしては読んでみたいと思った本。
    ポテトチップスの成り立ちから現在まで細かいデータと沢山の方の取材とで書かれた本。
    カルビーって広島が創業の地だったんだ? ということを最近知ったばかりの、カルビーにも湖池屋にも全然詳しくない人間だけれども、だからこそ? とても面白く読めた。

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    2025年09月06日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

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    倍速視聴や過度な説明セリフが広がっている要因はいくつかあって、一つ目は視聴者の変なプライドが邪魔をしており、作品を理解できていない自分というのを認めたくないから、過度な説明を求める。そしてコンテンツが溢れかえった今日、話についていくために試聴したという実績が必要であるという観念に囚われている状況。
    日本全体で湧き上がる作品が今後生まれる可能性は限りなく低いのかな。あるとしたら、深くまで味わなくても楽しめる、かつテーマや演技を重くして、どちらの層にも刺さるような作品でないといけないのか。なんとも難易度が高そうな、、
    時代のせいにはしたくないけど、明らかにこれらの現象の一因にはなっているのは間違い

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    2025年08月30日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

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    タイパという言葉が流行っているように、内容を楽しみたいのではなく結果を知りたいから映画を見るように変化しているとのこと、時代が。

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    2025年08月16日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

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    私すでに「早送りで観る人」だわ…スローライフを発信するYouTubeチャンネルを2倍速にしたり、ホラー映画の一番恐いシーンを何十秒分もスキップしたりと、めちゃ矛盾した使い方をしている…。

    本書で取材を受けた若者たちも、当たり前のように倍速視聴していた。(中には60代の方も…!) 私も倍速ユーザー(?)だから、利用率の高さについては別に驚かなかった。
    時間もお金もない。その割に、見たい動画(あるいは周囲からゴリ押しされた見ておくべき動画)が山のように溜まっているし、これからも溜まっていく…。
    何だか頷ける状況だし、もはや「良い」「悪い」を飛び越えて、開き直りそうである。

    1974年生まれの著

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    2025年07月29日
  • セーラームーン世代の社会論

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    『ムーンライト伝説』を聞けば、たちまち少女の頃に立ち戻り、今でも大きく胸を高鳴らせることができるほどに、どっぷりと「世代」だった私。
    セーラームーンによって、幼少期のうちに無意識に築かれていた、今の私に繋がる価値観を解明していくことで、自分のルーツを辿っているような感覚にさえなりました。

    そう、"メイクアップ"は"変身"なんだよ!笑
    身だしなみでも、誰かのためにするものでもなく、ありのままの自分をほんのちょっと変身させるもの。

    今日も私は"変身"して、仲間と一緒に社会の手強い奴らと格闘して、時々男性の手助けを借りたりしながらも、最

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    2025年07月27日