稲田豊史のレビュー一覧

  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

    Posted by ブクログ

    読んで本当に良かった。活字メディアの分岐点を痛みを伴いながら、取材し、まとめてくれた筆者の手腕に感謝しかない。本の行末、一部のエスタブリッシュのためのメディアになるのだろう。説得力があった。

    0
    2026年05月17日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

    Posted by ブクログ

    かつで、映画は「鑑賞」するものだった。
    しかしそれが今、早送りして映画を見る人達の間では「消費」するものとなっている。

    忙しすぎる彼らは、何にでもタイパを求めるようになった。
    ストレスが多すぎる彼らは、娯楽に豊かさを求めるのではなく、快楽を求めるようになった。

    だから、セリフのないシーンに込められた状況から読み取る意味や、
    あえて作られている余韻、間、なんてものはいらない。
    すべて早送りか10秒飛ばし。

    そんな視聴者に合わせて世の中には、まるで漫画のように登場人物が心情をご丁寧にいちいちセリフで説明する作品が増えた。
    「わかりやすい」が正義で「わかりにくい」が悪。

    わかりやすく、簡潔に

    0
    2026年05月14日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

    Posted by ブクログ

    まさにこの本に書かれてたその通りの方法(YouTube岡田斗司夫チャンネル)で知り読みました。
    本に関する情報の間口が広い。出版業界の構造や世代間の時代背景など、本を読まない理由が細分化されている。個々のインタビューも丁寧で憶測がなくリアル。
    自分も本読んでなかった一人として妙に納得しました。
    読書の面白さに気がつき1年が経ちました。
    音もなく視覚情報が文字のみで動画より心地よいと感じる時があります。
    一方で、普段使わない想像力を使い疲れ寝落ちすることもままあります。
    これからも本を読んでいこう。

    0
    2026年05月13日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

    Posted by ブクログ

    話題の新書。
    タイパやコスパから若い人たちの本離れが進み、出版物の減少や書店の減少など本を取り巻く環境が厳しいのは知ってはいたが、ここに書かれている内容は想像以上だった。

    本屋に行って買って読む。こういう当たり前だと思っていたことが当たり前じゃなくなる。
    将来、本を読むこと自体が特殊な能力となり、一部の階級層しか本を読まなくなる。
    暴論にも聞こえるが、本書を最後まで読むとこれが暴論ではないことがよく理解できる。

    読めなくなった人々のインタビューにはハッと気付かされる話もあり、当たり前と思っていた読書習慣が一方ではこうも見方が違うのか、と驚かされる。面白かったです。

    0
    2026年05月09日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

    Posted by ブクログ

    筆者は本書執筆の根底に怒りがあると書いていたが、本文はかなりバランス感覚に優れたフラットな語り口なのでストレスなく読める。問題の整理の仕方も結論も納得できる。特に〈わかりみ〉と〈おもしろみ〉という二項対立分析は面白かった。

    0
    2026年05月05日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

    Posted by ブクログ

    「読めなくなった人」であって、「読まなくなった人」
    ではありません。どう言うことでしょうか。

    「読み、書き、そろばん」という人として身につける
    べき最低限のスキルを並べた言葉があります。
    日本の義務教育を受けた人であれば、誰もが身に
    つけているスキルです。

    しかし、大人になるにつれてこのスキルが怪しく
    なります。

    まずは、そろばん。つまり計算は電卓に取って
    代わり、書き=漢字変換は「読めるけど書けない」
    状態になります。

    そして「読み」です。

    これも危険水域に入っているのが多いというのが
    本書の主題です。

    「え、でも現代ほどネットで記事を読んだり、
    メールなどの文章に触れる機会が多

    0
    2026年05月04日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

    Posted by ブクログ

    すごく現実的な本で、納得感しかなかった。
    この手の本って、「本を読める人」が報われる事が書いてある事が多かった気がするけれど、この本はハッキリ言ってしまえば、読書を楽しむ人、本が好きな人が読むと報われなくて悲しくなるかもしれない危険な本だ。

    ネットニュースの件は、こういう人だらけになったら世の中どんどん変な方向へ流れる気がして恐ろしくなった。
    特に選挙に関しては、とても危険な気がした。

    0
    2026年05月02日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

    Posted by ブクログ

    2022年初版ではあるが、最近わたしが読んだ新書の中で最も好きだった。
    隙自語りだが、わたしは学生時代より媒体やジャンルを変えながら所謂オタクと呼ばれる層で30年以上生活をしており、インターネットや映像作品と共に歩んできた。仕事と推し活とで本文の通り、時間がない。練習まで行い、本の速読と共に動画視聴は最大3.5倍速で聞き取れるまでとなった。なお、他の本で得た、倍速再生は脳の疲労感やキャッシュが溜まりやすい知識は一旦触れないでおく。
    その弊害やデメリットを理解したくて手にとった。筆者の視点はどちらかと言うと否定派ではありながら、事象への理解を目的としながら紐解いているため多角的に納得できた。

    0
    2026年04月27日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

    Posted by ブクログ

    本編を読んでいる間は星4くらいの気持ちでしたが、あとがきを読んで筆者の気持ちに感動したので星5にしました。

    『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形』の時から、理性的だなと思っていた。
    この本でも、書くことを生業にしてる筆者からしたらインタビューしててイラッとこないのかな?とか思ったり個人的にXをブロックしてる業界で名の知れた人2名が引用されてたり、冷静ですごいな、と思っていたのがあとがきで筆者の感情に触れられて心動かされた。

    p284から引用
    不愉快なのだ。人が、人の頭で捻り出し綴った文章に、敬意とお金が払われないという状況が。

    一言一句同意の気持ち

    0
    2026年04月20日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

    Posted by ブクログ

    私がSNSで文章と動画、どちらも発信する仕事をしているから、すごく刺さる内容だった。

    特にテキストメディアの衰退についてが面白かった。

    今ネットで読まれる記事。
    それは、資金や時間をかけた質の良い記事ではなく、
    シンプルで短く、目を引く記事。
    特に、他人の不幸、エロ、マンガ、クイズ。

    記事の優劣よりも、関心、注目に経済的な価値が置かれるアテンションエコノミーの時代。
    大衆は掘っておけば、わかりやすく刺激的なものしか読まない、受け付けない。

    そんな時代において、
    本を読むことがどんどん日常から遠ざかっていくのは、もはや避けられない。

    特に若い世代では、短く、すでに要約されたショート動画

    0
    2026年04月18日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    おおむね筆者の論と同意見。
    自分も倍速で映画をみるのは不思議というか、そんな発想すらなかったから受け入れられるかというと疑問。けれど、時間もお金もなくて忙しい日本人、特に大学生くらいの方たちは色々と時代も環境も違うなかで生きているから、そうなってくるのも必然かも。理解は一応できたし、そういう人もいる、と知れたのは大きい。

    0
    2026年04月17日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

    Posted by ブクログ

    岡田斗司夫先生の動画で著者が出演しており、動画と合わせて読むと理解が深まった。確かに最近の人達は、わかりやすさ(わかりみ)に偏り過ぎている。おもしろみに力を入れよう

    0
    2026年04月17日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

    Posted by ブクログ

    ▷▶▷×2 のペースで読み進めた○ 細かな本文の構成を追うためには一時停止も時には必要⁷₍⁽՚ᵕ՝⁾₎₇

    0
    2026年02月26日
  • ぼくたち、親になる

    Posted by ブクログ

    子どものいる人、居ない人というような単純な区分けではなく、かなり細かく解像度高くインタビューした本。子どもを持ちたくて持った人、もちたくなくて持ってない人、持ちたいけど諦めた人、持つことに迷って結果、持った人など様々な男性たちの匿名意見が現れる。
    自分は人として、どこに共感するのか、重ねながら読める良本。

    0
    2026年02月01日
  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生

    Posted by ブクログ

    ポテチ大好きな身として、この本は見過ごせませんでした。
    業界の今を見ると、巨人カルビーに独自路線で対抗する湖池屋、という様相を呈していますが、現在に至るまでのポテチの発展(?)の歴史を丹念に紐解き、国民の嗜好の移り変わりなども丁寧に追った痛快な一冊です。
    日本社会の発展とともに、ポテチの姿や扱いも変化を遂げており、生活に密着した国民食としての変遷がとても面白い。
    ある意味では日本の文化史といってもいいかもしれません。

    0
    2026年01月05日
  • 世界は団地でできている 映画のなかの集合住宅70年史

    Posted by ブクログ

    団地と多摩川と川崎ノーザンソウル。団地住まいをしながら老人ホーム(高齢者の団地)に通勤していたかつての自分。みんな晴れやかにシームレス!あとがきが清廉で深読み過ぎる僕たちの毎日をサヨナラホームランで全肯定してくれる。この本は僕のもの。

    0
    2026年01月03日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれて読んだけど、今年一番くらったかもしれません。
    タイトルにもある「映画を早送りで観る」だけではなく、様々な形でコンテンツの「消費」が加速していることとその要因について色々な角度から触れられています。
    特に若い人達が取り沙汰されますが、そこに対して相容れないなりに理解しようとするリサーチの仕方、そしてそこから社会学のようなアプローチで要因を紐解いていくので、誰かに対して否定的な内容でもなく、とても読みやすいです。
    かくいう私も「ああ、自分もコンテンツを消費しているのか」と事例に当てはまり、その要因を紐解かれて、「確かにそうかも」と納得してしまいました。

    「効率性を求める資本主義

    0
    2025年11月23日
  • 世界は団地でできている 映画のなかの集合住宅70年史

    Posted by ブクログ

    大山 顕 佐藤 大 速水 健朗 稲田 豊史 山内 マリコ 妹尾 朝子

    何だか怪しいタイトルで期待してなかったんだけど、
    面白かった。深かった。
    日本の経済成長の歴史の縮図に、団地がある。
    都市に人口が集中し、住まいが不足し、山を切り開き、
    団地ができる。
    そこに住むのは若い夫婦と子供が二人。
    いまだにこの4人家族を標準家族と思っている人がいるのはこのせいか。

    夫は仕事に出、妻は家を守る。団地を守る。
    もて余す時間が「団地妻 昼下がりの情事」へと発展する。
    女を縛る団地。
    団地住まいの子はやばい、という言説も生まれる。


    そして団地ができて50年、今や団地は独居老人の終の棲家、、、

    大雑

    0
    2025年10月21日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


     この本を読んで、なぜ映画を早送りで見てしまうのかをZ世代の自分なりに、この本に書いてあったことも含めてまとめてみた。

     著者は最終的に「映画を早送りするのも当たり前の時代が来るかもね」と肯定的な捉え方をしていた。
     しかし、『働いているとなぜ本を読めなくなるのか?(三宅香帆)』を読んだ自分の感想としては、
    面白くない映画に3時間費やするリスクを許容する余裕と、見てしまった後悔を許容できる余裕がある世の中の方が健全だと思う。


    1.後悔したくない
    口コミサイトを見て買えば失敗が避けられる時代、Googleの星を確認しておけばマズイ店に入らないでいい時代。
    たくさんの選択肢があり、かつ失敗

    0
    2025年10月13日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

    Posted by ブクログ

    私自身は早送りする/しないを作品により使い分けする派です。するのは主に民放のドラマ(の軽めに見てるやつ)。映画も含めて観たいものが多すぎます!

    本書は、決して早送りに対しての非難を主張しているわけではなく(もちろん問題意識はありつつ)、その背景や実情を丁寧に調べたり聞き取ったりして考察し、さまざまに論点を可視化してくれているメディア論、文化論です。

    「倍速視聴が現代社会の何を表していて、創作行為のどんな本質を浮き彫りにするのかを、突き詰めて考えることにした」(p.296)。

    結果、私も時代の必然なのね、、と理解に近づきました。インターネットの功罪により表出した現象の一つなのでしょうね。

    0
    2025年09月02日