稲田豊史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書が好きな自分としてはグサグサ刺さる辛い言葉が多かった。終章では書籍への希望が見えた気がしてホッとする。そして、あとがきにある筆者の心中の描写には心打たれた。
動画メディアは『読みたいけど読めない人たち』が知識を得られる場を開いた。その事実を受け止めつつ、簡単に得られる分0か100の極端な議論になりがちかなと感じる。
本を読まない人たちの考え方も共感できる。
書籍・書店を巡る現実は本を読む派の自分にとっては辛い。ましてや、生成AIの登場で文章そのものの価値も下がっている現実は苦しい。
本の現実を突き付けられたが、読んでよかった。
心に留めておきたいことが山ほどあった。同時に書店が近くにあるありがたさを改めて感じた。 -
Posted by ブクログ
書店が次々と閉店していく現状と、なぜ人は本を読めなくなって行ったのかその理由がよく理解出来た
そして思ってた以上に本を読まない人が多い事、電子書籍が思った以上に伸びていないことを知った
逆に私はその書店業界を盛り上げようとしてるYouTubeを見て読書欲が再熱している少数派なのだという確認をした
少し心外だったのは読んだ本をSNSにUPする事で読書している私が好きという内容の声が書かれていてそれを肯定しているところもあったようだけど、素直に感動したことを誰かに伝えたい!っていう意図も多いのでは?と思った
私自身、周りに読書好きがあまりいないので、面白い本を読んだ時なんかはその喜びをSNSで伝えたくもなる
しかし承認欲求的なものと思われては嫌なので自粛する時も大いにあるのだ -
Posted by ブクログ
・著者が正確な事実と読者への配慮、関係者へのリスペクトを大切にしていることが、本文から強く感じられる。ポテトにカッコ書きでチップスと追記したうえで、カッコは筆者追記とわざわざ示す。文脈から当たり前のことであり注釈がなくとも誰も気がつかないし文句も言わないであろうのに、そうしている。「父の祖母(父の母親)」もそうで、逆を書くならまだしも、普通はそっちだろうというところにも、もしかしたら勘違いするかもしれないという読者を想像して、わざわざ書いている。正直読者からしたらどっちでもいい余談めいた場面でもあるのに。これはすごい。本書の情報の信憑性が100倍高まるというもの。感動してます。
・肉じゃが、和風洋食の王道。なるほど、当たり前のうに和風とすり込まれてたけど、よく考えたら洋食だ
・なのに、筆者の意見と明記しながらドラッグ的性質があるのは認めよう、完食後の気分はふぅ落ち着いただ、など遠慮がない書き方をしているのがまたいい
・ただ無邪気に食べていた頃の自分にはもう戻れない。めちゃくちゃ勉強になりました
・おいしい本でした、ごちそうさまでした。 -
Posted by ブクログ
本を読むのも特殊能力
宗教の教えを伝導するのに歌や演劇のエンタメが使われているのと同じ
本を動画 アニメ化 朗読と変換して伝える方がわかりやすい
ライターが自身の仕事の立ち位置とこれからを
苦しみながら書き綴っている
そして 本を売るだけではなく 本に関してメディアや講演に出演する副業の方が収入が途切れない資産価値になっているなど
今時の事情も綴られている
本に限らず 知性は磨かれる
知る手段が 本か 動画か 音声か 人かの
違いだけなのだ
そして 本は値が張り 美術館に行く人くらい
希少な趣味になってきている
ならば無料で垂れ流されて受け取るだけの媒体へ
お手軽な手段や値段で使う方が
コスパ タイパがいい
本を持つのは趣味だ
読んで共感する快感
知らないを知った驚き
知識を得る手段は本に限らない
本を読めなくても代わりがある
それでも
私は本も好きだ -
Posted by ブクログ
『映画を早送りで観る人たち』の著者とは知らずに手に取ったのだが、前作に続いてこちらも素晴らしい内容だった。「ニュースを無料で読む人たち」「本を読まない人たち」「本と出合えない人たち」「本屋に行かない人たち」「紙の本に集う人たち」と、各章が多様な切り口から多角的に分析されていて興味深い。現代の社会構造や人々の行動様式への分析が手厚く、個人的には『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』以上に響くものがあった(あちらはあちらで面白かったけれど)。特にあとがきで明かされるタイトルへのこだわり(『読めない』『読まない』ではなく、あえて『読めなくなった』としている点)は、現代人が置かれた状況の本質を突いていると感じた。
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Posted by ブクログ
浜松駅のリアル書店にて。
本書では、テキストを無料でいくらでも読める、という価値観が社会に蔓延してしまっていることを過大視し、執筆・出版・書店業界の観点から考察している。
さらに、長い文章を読むこと自体は特殊能力になりつつあり、書店で本を選ぶことは時間的経済的余裕のある一部の人にのみ許された特権階級の趣味という考え方が紹介されていた。
実際、私個人の感覚としても、英語などの言語学習やプログラミング同様、情報を収集する目的においてはもっと効率的な方法が多数あるなかで、読書(本)にこだわるのは違和感があるし、本が読める時期・書店巡りできる時期は間違いなく余裕がある時期だ。
その意味で、市場規模として縮小していくことは避けられないとしても、趣味が読書・書店巡りである人が楽しみ続けられる社会ではあり続けてほしい。
また、本書では「本が好きな私が好き」という人に対し、どちらかというと冷ややかな目を向けているように感じたが、それも読書を趣味だと割りきれば普通では?とおもう。
むしろ、この書籍のタイトル「本を読めなくなった人たち」は、「本が好きな私が好き」な人たちをおもいっきりターゲットにしていると思ったのだが、穿った見方だろうか? -
Posted by ブクログ
2026/07/05
タイトル買いしました。自分が買った時は特装版みたいな表紙になってたけど、もうタイトルから面白そうで、読んでみたらやっぱり面白かったです。
あくまでもポテトチップスと日本人というタイトルの通り、じゃがいものことに踏み込みすぎず、あくまでもポテトチップスという観点からなぜポテチが今人々の間で楽しまれるお菓子になっているのかについて分かりやすく解説してくれています。
この本一冊でポテトチップスについてのある程度のことは網羅できるのではないかと思います。
この本の分厚さもさることながら決して感想に終始することなくちゃんとデータや歴史をもとに考察されているところから著者のポテトチップスへの愛を感じました。
絶対にポテトチップスを食べたくなるし、ポテトチップスに対する考え方も変わるのでないかという一冊です。 -
Posted by ブクログ
「今どきの若者は……」と言われる行動も、当の若者にとっては、環境に応じて合理的に判断した結果である、というのが私の持論ではあるのだが、映画を早送りで観る人にはどのような(その人なりの)合理的理由があるのを知りたくて読んでみた。
結果的には、著者と同様に「映画を早送り視聴する習慣を理解はできるか共感はできない」ということに。
テクノロジーによって可能になったことを人はやってしまうということと、ある種の同調圧力が主要な理由なのかなと思う。
なお、本書に書いてあるわけではないが、今後は早送り視聴どころではなく、映画もAIを見させて要約と名場面集を吐き出させる、という見方(といえるのか?)をする人も出てくるのではないだろうか。いや、それって正にファスト映画がやっていることか。 -
Posted by ブクログ
かつで、映画は「鑑賞」するものだった。
しかしそれが今、早送りして映画を見る人達の間では「消費」するものとなっている。
忙しすぎる彼らは、何にでもタイパを求めるようになった。
ストレスが多すぎる彼らは、娯楽に豊かさを求めるのではなく、快楽を求めるようになった。
だから、セリフのないシーンに込められた状況から読み取る意味や、
あえて作られている余韻、間、なんてものはいらない。
すべて早送りか10秒飛ばし。
そんな視聴者に合わせて世の中には、まるで漫画のように登場人物が心情をご丁寧にいちいちセリフで説明する作品が増えた。
「わかりやすい」が正義で「わかりにくい」が悪。
わかりやすく、簡潔に、タイパよく。
時代が進化して、それを良しとする世の中になったことは必然だったのだと思う。
個人的にはニュースは学習などの情報処理に倍速資料は良い(理解て着るのであれば)と思う。
けれど、映画に関して言えば「消費」ではなく「鑑賞」できる人でいたい。