稲田豊史のレビュー一覧

  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    感情論ではなく、若者を中心としたさまざまな人に聞いて書かれているのがよかった。たとえば、若い方が情報に対して受動的であるという説に出てくる「グーグルディスカバー」については、最後に「ちなみに、彼らのうちその名称を答えられたひとはひとりもいなかった」というように、本書では直接的な非難ではなく事実を並べていくことで浮かび上がる実態が書かれている。

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    2026年09月11日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    「映画を早送りで観る人たち」の続編だそうな。これは本文中に語られたので初めて知った。第1章、第2章はほとんど知らないことだったので、単純に勉強になった。著者の地道な取材に脱帽した。著者の文章に関する考察については大変説得力があり、自分も同じ意見。技術の発達により、産業構造が変わり、文化慣習が変わったのだと思う。あとがきで語られる著者の心情の吐露は感動した。次回作も是非読みたい。

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    2026年09月07日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    『映画を早送りで観る人たち』の著者とは知らずに手に取ったのだが、前作に続いてこちらも素晴らしい内容だった。「ニュースを無料で読む人たち」「本を読まない人たち」「本と出合えない人たち」「本屋に行かない人たち」「紙の本に集う人たち」と、各章が多様な切り口から多角的に分析されていて興味深い。現代の社会構造や人々の行動様式への分析が手厚く、個人的には『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』以上に響くものがあった(あちらはあちらで面白かったけれど)。特にあとがきで明かされるタイトルへのこだわり(『読めない』『読まない』ではなく、あえて『読めなくなった』としている点)は、現代人が置かれた状況の本質を突いて

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    2026年09月04日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    非常に面白かった。自分にとって本のある生活は当たり前だが、多くの人にとってそれは異次元の暮らしのようだ。
    活字離れが進んでいるとは耳にしていたが、その実態がここまで進んでいるとは思わなかった。
    自分自身、本を読むことで深い思考力が養われている、と自覚したことはない。長い文章を読むこと自体が特殊技能、と言われてもピンとこない。
    目を通すこと自体に負荷がかかる書物が多くあることも身に染みているが、現代人にとって文章全体がそういう感じになっているのだろうか。
    本屋が好きな民としては、読書文化が廃れていくことが残念でならない。

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    2026年08月30日
  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生

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    ポテチを食べた事がない人はいないだろう。それくらい日本人にはなくてはならないお菓子である。だがその歴史を知る人は少ない。本書では開発や発売の経緯、海外における事例など様々な観点からポテチを語る。とても真面目でやや「堅め」な味わいの本だ。

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    2026年08月22日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    浜松駅のリアル書店にて。
    本書では、テキストを無料でいくらでも読める、という価値観が社会に蔓延してしまっていることを過大視し、執筆・出版・書店業界の観点から考察している。
    さらに、長い文章を読むこと自体は特殊能力になりつつあり、書店で本を選ぶことは時間的経済的余裕のある一部の人にのみ許された特権階級の趣味という考え方が紹介されていた。
    実際、私個人の感覚としても、英語などの言語学習やプログラミング同様、情報を収集する目的においてはもっと効率的な方法が多数あるなかで、読書(本)にこだわるのは違和感があるし、本が読める時期・書店巡りできる時期は間違いなく余裕がある時期だ。
    その意味で、市場規模とし

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    2026年08月16日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    かつて本が大好きだった自分。気づくと動画コンテンツの消費に時間を割かれている。そんなときにこの本に出会い共感や納得の連続でスルスル読んだ。
    コンテンツとの向き合い方や、自分の置かれている本と読書との付き合い方を再考させられる本でした。

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    2026年08月15日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    本が好き(自称)な自分にとっては耳が痛かったし、目を背けたくなる事実の記載もあった(めちゃくちゃ核心を突かれた、、)
    本がレガシー化してることには気づいていたけど信じたくなかった。でも時代は変わっていくし、古い観念に固執してしまうより脳をアップデートしていかないと、とも思った。
    だけど本という物質的媒体には一定の価値は絶対あると信じたいし、今後も本は買い続けると思う。
    やっぱりデジタルとアナログのバランスが大事だよね!
    今こういった時代の過渡期に生きれて幸せだな、こういうテーマで思索に耽れてとても良い読書体験だった。

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    2026年08月09日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    ネタバレ

    「本を読む」という行為が、いつの間にか、多くの人にとって当たり前のことではなくなってしまっているのか・・・

    数千年もの間、情報収集や共有の主流だった書物を中心とするテキストメディアの歴史大きく変わっていってしまうのを感じました。

    私自身は、生きている間は書物に触れ続けていたい。

    内容には関係ないものの、漢字の読み間違いが気になりました。リリース前にぜんぶ細かくはチェックしていないんでしょうね。

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    2026年08月09日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    まず、「え!?本屋に言ってパっと興味を惹かれた紙の本を買って読む人って少数派なの??」と驚きました、、、

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    2026年08月07日
  • このドキュメンタリーはフィクションです

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    最初から最後まで面白く読めました。編集者の意思が入っていないドキュメンタリーは無いのだから、どんな映像作品でも、丸ごと信じちゃだめだと改めて思いました。映像編集者(監督)は、なんらかの物語を作り、視聴者をハマらせようと工夫をこらしています。ドキュメンタリーに限らず、報道やバラエティ番組でも、ルポ(文書)でも、提供する側には何らかのたくらみがあることを、消費者側は常に意識しておきたいものです(面白かったら忘れそうだけど)。

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    2026年08月03日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    『映画を早送りで観る人たち』の続編的な一冊。ずっとテキストに親しんできた人間にとってはとても興味深く、おそろしい内容。文章なら3分で読める内容を、わざわざ動画で観たがる人の生態なども知れた。出版社や書店、ライターなど、すべてお先真っ暗としか言いようがない現実を突きつけられます。必ず再読します。

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    2026年07月27日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    これは衝撃的な内容だったし、興味深くて久しぶりに紙の本を最後まで読むことができた。稲田豊志さんの調査方法や着眼点はすごく興味深い。久しぶりに紙の本を読んだ本が稲田豊史さんの『本を読めなくなった人たち』だったのも何とも皮肉。

    以下、いくつか気になった内容をあげた。
    ・「非読社会」・・・文章を読むことが合理的でないとされる社会
    ・ウェブの記事は、一般的なニュース意外は「他人の不幸」「エロ」「マンガ」「クイズ」しかPV(ページビュー)を取れない
    ・面倒な思考を経ることなく、わかりやすく単純化された一意的な正解を知りたい、ということだ。(p122)

    多くの人がyoutubeなどの動画メディアに移っ

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    2026年07月29日
  • ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生

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    2026/07/05
    タイトル買いしました。自分が買った時は特装版みたいな表紙になってたけど、もうタイトルから面白そうで、読んでみたらやっぱり面白かったです。
    あくまでもポテトチップスと日本人というタイトルの通り、じゃがいものことに踏み込みすぎず、あくまでもポテトチップスという観点からなぜポテチが今人々の間で楽しまれるお菓子になっているのかについて分かりやすく解説してくれています。
    この本一冊でポテトチップスについてのある程度のことは網羅できるのではないかと思います。
    この本の分厚さもさることながら決して感想に終始することなくちゃんとデータや歴史をもとに考察されているところから著者のポテトチッ

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    2026年07月05日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

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    「今どきの若者は……」と言われる行動も、当の若者にとっては、環境に応じて合理的に判断した結果である、というのが私の持論ではあるのだが、映画を早送りで観る人にはどのような(その人なりの)合理的理由があるのを知りたくて読んでみた。
    結果的には、著者と同様に「映画を早送り視聴する習慣を理解はできるか共感はできない」ということに。
    テクノロジーによって可能になったことを人はやってしまうということと、ある種の同調圧力が主要な理由なのかなと思う。
    なお、本書に書いてあるわけではないが、今後は早送り視聴どころではなく、映画もAIを見させて要約と名場面集を吐き出させる、という見方(といえるのか?)をする人も出

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    2026年05月31日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

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    かつで、映画は「鑑賞」するものだった。
    しかしそれが今、早送りして映画を見る人達の間では「消費」するものとなっている。

    忙しすぎる彼らは、何にでもタイパを求めるようになった。
    ストレスが多すぎる彼らは、娯楽に豊かさを求めるのではなく、快楽を求めるようになった。

    だから、セリフのないシーンに込められた状況から読み取る意味や、
    あえて作られている余韻、間、なんてものはいらない。
    すべて早送りか10秒飛ばし。

    そんな視聴者に合わせて世の中には、まるで漫画のように登場人物が心情をご丁寧にいちいちセリフで説明する作品が増えた。
    「わかりやすい」が正義で「わかりにくい」が悪。

    わかりやすく、簡潔に

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    2026年05月14日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

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    2022年初版ではあるが、最近わたしが読んだ新書の中で最も好きだった。
    隙自語りだが、わたしは学生時代より媒体やジャンルを変えながら所謂オタクと呼ばれる層で30年以上生活をしており、インターネットや映像作品と共に歩んできた。仕事と推し活とで本文の通り、時間がない。練習まで行い、本の速読と共に動画視聴は最大3.5倍速で聞き取れるまでとなった。なお、他の本で得た、倍速再生は脳の疲労感やキャッシュが溜まりやすい知識は一旦触れないでおく。
    その弊害やデメリットを理解したくて手にとった。筆者の視点はどちらかと言うと否定派ではありながら、事象への理解を目的としながら紐解いているため多角的に納得できた。

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    2026年04月27日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

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    ネタバレ

    おおむね筆者の論と同意見。
    自分も倍速で映画をみるのは不思議というか、そんな発想すらなかったから受け入れられるかというと疑問。けれど、時間もお金もなくて忙しい日本人、特に大学生くらいの方たちは色々と時代も環境も違うなかで生きているから、そうなってくるのも必然かも。理解は一応できたし、そういう人もいる、と知れたのは大きい。

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    2026年04月17日
  • ぼくたち、親になる

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    子どものいる人、居ない人というような単純な区分けではなく、かなり細かく解像度高くインタビューした本。子どもを持ちたくて持った人、もちたくなくて持ってない人、持ちたいけど諦めた人、持つことに迷って結果、持った人など様々な男性たちの匿名意見が現れる。
    自分は人として、どこに共感するのか、重ねながら読める良本。

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    2026年02月01日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

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    ネタバレ

    最初から最後まで全て面白かった。

    特に1章の実際に早送り、先に結末を知ってから見る人たちの感覚、思考を知れるのは興味が尽きなかった。
    「予告を見れば二人が別れるなんて分かる。結果はどうでもよく、恋愛映画は過程が大事」
    「怖くて見られないホラー作品を、ダイジェストなら見られる」


    「受け手には"作品を誤読する自由"がある」
    というフレーズも印象に残った。
    この本を読んで思ったのは、著者は早送りで見る人たちを批判しているわけではない。
    この実態を調査し、原因を突き止め、理解しようとしているということ。

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    2026年05月18日