稲田豊史のレビュー一覧

  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    「長い文章はChatGPTが要約を返してくれるので本を読む必要はないです」
     あっけらかんとした顔でこちらに返事をする、ゆるい絵柄の女の子が帯に描かれている。私は書店で一目見て腹が立った。まるで読書に興味のない若者を皮肉るような意地の悪さを感じたからだ。
     心の中で悪態を吐きながらページを捲った。筆者の前作『映画を早送りで観る人たち』は、私には合わなかった。学生へのインタビューをもとに、若者とはこうであると言わんばかりの決めつけが羅列さてれいるように感じられる本だった。
     この本もどうせ中立なふりをして若者をこき下ろすんだろうと思っていた。しかし、実際は逆で、社会や時代の変化によって「本を読め

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    2026年06月17日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    自分は読んでいて、現世と来世への悲しみ、絶望を受け取った。
    しかし、あとがきにて、この本が怒りを燃料にして書かれたとあった。文章に対する感謝を文章にしたというこのあとがきによって、自分の感じた絶望は、いくらか何かの燃料になっただろうか。

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    2026年06月15日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    ネタバレ

    どうすればいいんだろう、と自問しながら読んだ。、若者(とも限らず)が読書から遠ざかっていくのはもう止められないのか。
    本が読めるのは特殊技能、続けられる人はさらに稀だと思って仕事はしてきたが…長い文章を読める人が想像以上に少ないことや、検討コスト・思考コストを減らしたい、選択するのも疲れると思っている人が多いことは胸に刻んでおかなければ。たくさんの本を眺めながら書棚を回って、セレンディピティを手にする、それを負担に思うこともあるんだな、と。

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    2026年06月15日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

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    手っ取り早く、何かものにしたい、エキスパートになりたい若者が増えている。
    その理由として、とにかく時間と金銭と精神的に余裕がないことが挙げられる。

    映画を早送りで観る人たち。
    ハズレをつかみたくない、タイパ重視の若者が増えたことによる。
    一つの映画に2時間もかけてしまった、という発言が印象的である。

    そもそも若者は忙しすぎる。学校、バイト、SNSでの交流。動画コンテンツも増加するなかで、無駄なことをしている余裕がない若者が増えている。観るべきリストをください、という意見もある。

    なぜ、映画を早送りで観るのかという、時代の背景を教えてくれる本。

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    2026年06月12日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    読書を好み、ロマンを感じでいる自分であっても、日常的に情報を得るときインターネットがあるにもかかわらずわざわざ効率の悪い本で調べることはしないので、やはり読書に求めるものは感情的な部分なのだと思う。

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    2026年06月12日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    紙の本好きの私はかなり珍しい存在であると周りを見ていても思います。そんな自分ですら動画のコンテンツを見すぎて読書ができていない時間があり、今の時代は貴族の趣味だというのが辛く重い現実だと感じました。

    識字率が低い時代に聖書の内容を視覚芸術や音楽にして伝えたことと同じことが現代で起きているというのは非常に印象的でした。

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    2026年06月09日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    一旦備忘録 評価
    ※途中で内容に少し飽きてしまい、読み飛ばしてしまった箇所があるので、再度機会があれば読みたいと思う。

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    2026年06月09日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    確かに動画を見るより、本を読んでいる方がいい(高尚)という感覚が自分の中に多少なりともあったので、時代はかわりつつらあると言うのを痛感させられる一冊でした。

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    2026年06月07日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    ネタバレ

    著者による『映画を早送りで観る人たち』の待望の続編!〈倍速視聴〉から見えたコンテンツ消費における〈コスパ〉〈タイパ〉という欲望は、読書においてはどのように作用しているのか。そして「本を読めなくなった人たち」が思うこととは。徹底取材が明らかにする読書の未来
    「中央公論新社」内容紹介より

    あとがきにある
    「今は過渡期なのだ。2026年時点のおそらく30代あたりをゆるやかな境目として、その上世代は書物をはじめとしたテキストメディアによって内面や精神を形成してきたが、その下世代、とくに10代や20代は動画メディアによって内面や精神を形成している。互いにとって互いが異文化であるのは、至極当たり前なのだ

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    2026年05月31日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    時代の流れに照らした「本」をテーマに、読む人、読まない人、両方の視点から中立に書かれていてとても興味深かった。

    ひとつ思うことは、「本」はデジタル化の波に完全に乗れなかったのだな…と。

    本と電子書籍の価格差がほとんどないというのは正直何故??でしかない。(既得権益層の意向が強く働いてるのでしょうか)

    電子書籍を本の三分の一程度にできれば、かろうじて読書文化は残せるのではないでしょうか。

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    2026年05月29日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

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    ネタバレ

    現代社会のパンドラの箱を開ける!
    なぜ映画や映像を早送り再生しながら観る人がいるのか――。なんのために? それで作品を味わったといえるのか? 著者の大きな違和感と疑問から始まった取材は、やがてそうせざるを 得ない切実さがこの社会を覆っているという事実に突き当たる。一体何がそうした視聴スタイルを生んだのか? いま映像や出版コンテンツはどのように受容されているのか? あまりに巨 大すぎる消費社会の実態をあぶり出す意欲作。
    「光文社」内容紹介より

    なるほどなー納得できる内容.
    自分は映画は早送りでは見ないけど、一部の動画は早送りすることがある.またはざっと文字で読んで、目的のところまで飛ばすことも

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    2026年05月28日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    ハッとする内容が非常に多く面白い。

    本書で一番印象深かったものが、「ニュースは無料で降ってくるもの」というもの。ニュースではないが、確かに最近YouTubeで検索ほとんどしていないな。。情報を得るのに自発性は必要なく、過去の検索結果からサジェストされる。本やブログなどが廃れる事は「けしからん」とかそういうものではなく必然であると思った。本読まずに動画見ればいい?AI要約見れば良い?うん!その通りだね!時間というものが一番高価な現代ではながらや倍速の出来ず、また労力の大きい読書はあまりに合理的でない。

    まあ好きだから読むんだけど。この本が指摘してる様に読んでる自分が好きというのも否定しきれな

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    2026年05月16日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    ネタバレ

    社会全体の非読化が思っているよりも進んでいたことへの驚き。
    加えて、非読化が進む裏にある読書という行為の能動性と、SNSやネットの世界で情報を得る際の受動性の違いに気が付かされました。
    話の本筋ではありませんが、「本を読むことが好き」と「本を読む自分が好き」は異なっていて、本を読むことに選民的優越心を感じた上で、本を読むことを目的にしているきらいが、一部の読書家にはあるという指摘に耳が痛かった。
    その2つは二律背反というよりも、グラデーションがあるものだと思いつつも、本を読むことが目的にならないように気を付けたいと思います。
    また、自分が書店に行くとなんだかワクワクする感じが、
    書店は様々な人

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    2026年05月13日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    コスパ・タイパを重視し、情報収集も時間がかかる文章を読むという行為より、ショート動画を好む現代人。このまま状況が進むと読解力は低下し続け脳の使い方が変わる?

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    2026年05月09日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    趣味としても情報を得る手段としても、他の選択が増えたことで本を選ぶ理由が減ってるってのは実感する

    自分が本読む理由はなんだろう。時間をかけてゆっくり一つのテーマについて考えること、情報の氾濫から距離を置くデジタルデトックスとかある種の瞑想あたりかな。少し批判的な意見が出ていたセレンディピティを楽しんでいるのもあるけど、正直仕事が忙しくてそれどころじゃない時も多い。
    クリアに自覚はしてなかったけど、本書で指摘されてる自分が文化的であることを確かめ、選民的な優越感に浸ってる節もなくは無いなと思う。

    やっぱり効率的に情報を仕入れて成長しないといけないって焦りはある

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    2026年05月09日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    ネタバレ

    若者に本を勧める時の参考として読んだが、そんな必要はないのかもしれない。彼らは彼らのツールで学んでいるし、私よりも飲み込みが早い。
    本を読んでいる自分に酔っている部分は確かにある。指摘されたようで少し恥ずかしくなってしまった。

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    2026年05月08日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    ネタバレ

    とっても面白く示唆に富んでいた。特に20代前半の部下と仕事をしていると、長い文章や書籍を読みたがらないので、不思議に思っていたが、そもそもの育成環境が違うことで、我々にとっての当たり前とは違う世界の当たり前を認識した。タイトルから中身を誤解しそうだが、想像とはかなり違う内容の本で、本を読まなくても大丈夫な人たちからの声を集めたルポの体裁をとっており、読んでいくとパラダイムシフトを感じる。一方で、紙書籍・本屋の問題も深堀りされているなど、本を普通に読む人で、若い人たちと接点がある人の必読書と言える。

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    2026年05月08日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    前作『映画を早送りで観る人たち』を読んで大変興味を惹かれたため、著者の稲田豊史さんの新刊である本作も手に取りました。最近、仕事でのコミュニケーションがLINEやSlackなどの短いやり取り中心になり、「行間を読む」「複雑な情報をテキストで交換する」機会が減ってきているという私自身の課題感とも一致し、非常に深く読み込むことができました。

    本書の中で驚かされたのは、YouTubeの要約動画などで本を理解したことになっている学生や社会人の実態です。自分の力で読み解くことをせず、誰かの要約に頼ることで、読書という体験そのものが遠ざかってる事実を目の当たりにしました。特にショックだったのは、小学1年生

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    2026年05月06日
  • 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形

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    本好きや読書家は名乗れないが、本を読む自分が好き、というあまりに現代的で印象の良くない自己認識が可視されたようで少々居た堪れない気持ちとなってしまった。しかしWEBをはじめとする世界のあり方が大きく変わってしまった現代における文書をはじめとした文字の力を前提とした業界とそれを取り巻く人々の思考、生活の変化は全く他人事でないし、それを気をつけよう、や改めよう、でなく今後文章の価値の低下していく世の中で自身の実利にどう向き合って本を読んでいくのか、読んでいく意味があるのか、考えさせられる内容となった。自身の結論としては今後少数派になる読書という行為をコスパだけで捉えるのではなく、自身の贅沢な娯楽と

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    2026年05月03日
  • 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

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    同著者の「本を読めなくなった人たち」を読むにあたって既読の本であるが再読。

    ①映像作品の供給過多。(映画、ドラマ、アニメ、動画コンテンツなど)
    ②SNSでの常時接続。
    ③映像で読ませる作品でなく、セリフで説明する作品が増えたこと。
    により倍速やスキップ機能を用いて、映像作品を鑑賞する習慣が昨今根付いている。これは若者世代が顕著であるが、全世代に見られる習慣である。

    背景として、
    ①作品の供給過多に対し、サブスクが普及したことで作品のコストが極めて安くなり、気に入らない作品の損切りが容易となったこと。
    ②常にSNSで友人らと繋がっていることで、膨大な話題作をこなしていかないと話題についていけ

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    2026年04月10日