ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
6pt
本書は、「セーラームーン世代」を分析する本です。『セーラームーン』に登場した敵の主張には、セーラームーンたちの「正義」が隠れており、さらにセーラーチームの日常は、現在のアラサー女子の仕事観や、女性観などに多大な影響を及ぼしています。また、月野うさぎを分析すれば、セーラームーン世代の恋愛観までもが浮き彫りに……。 「『セーラームーン』ってこんなに深かったの!?」と思わずにはいられない読み応えたっぷりの1冊!
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
『ムーンライト伝説』を聞けば、たちまち少女の頃に立ち戻り、今でも大きく胸を高鳴らせることができるほどに、どっぷりと「世代」だった私。 セーラームーンによって、幼少期のうちに無意識に築かれていた、今の私に繋がる価値観を解明していくことで、自分のルーツを辿っているような感覚にさえなりました。 そう、&...続きを読むquot;メイクアップ"は"変身"なんだよ!笑 身だしなみでも、誰かのためにするものでもなく、ありのままの自分をほんのちょっと変身させるもの。 今日も私は"変身"して、仲間と一緒に社会の手強い奴らと格闘して、時々男性の手助けを借りたりしながらも、最終的には自分自身の力で道を切り拓く。まさに、セーラームーンが根付いてた。笑
さくっと読めた。少し強引な意味づけの箇所があることは否めないが、それでも時代を反映していておもしろい本だと思った。学生時代に出会っていたら、研究対象にもなったかもしれない。
「アラサー女子は、なぜこれほどまでに、欲張りで、自由奔放で、ワガママなのか?」 2015年刊なので、ここでの「アラサー女子」は、1982〜93年生まれ…本書で言うところの「セーラームーン世代」(つまり、アニメ版『セーラームーン』に夢中だった世代)にあたる。 私自身テレビアニメは熱心に観ていなかったけ...続きを読むど、「欲張り」「ワガママ」…というのは、聞き捨てならんなー笑 しかしよくよく紐解いてみると、「欲張り」や「ワガママ」というのは、「ガツガツしている」のとはニュアンスが違っていた。 自分らしく堂々と生き、大事な瞬間は自分の力でキメる。もちろん、オシャレや友情・恋愛にも一切妥協しない。(バブル期世代は、「男性に負けない」と女を捨てる覚悟でプライベートを諦めてきた…という対比が、なんだか残酷だった) 全部叶うかどうかは別にして、周囲の同世代が持つのと変わらない価値観だと思った。 熱心に観ていなかったせいか、5シリーズに渡って放送されていたことや敵の名前など、そのへんは完全に一見さんだった。というか、(私と同じ)小学校に上がる前の女児だった子たちも、記憶が曖昧なのではなかろうか。 中でもストーリーや主人公 月野うさぎの成長過程は、「そんな綿密に練られていたのか…!」と、驚きの連続だった。敵が地球を狙う理由や登場人物らの決断と、年端もいかない女の子たち(中2〜高1)が置かれたシビアな状況に、今さら戦慄したりもした。 「セーラーチームの愛おしい日常を毎週、日常風景のように見ていた女児たちは、『女子の友情』の最高の理想系を、浴びるように刷り込まれた」(P 103) うさぎ以外の戦士及び友人たち(亜美・レイ・まこと・美奈子)は、うさぎのために身を犠牲にしている。一人(それも泣き虫でおっちょこちょいで、みんなに守られてばかりのお姫様っ子)に振り回されて、可哀想… 少し成長すると、私は彼女たち「セーラーチーム」をそのようにみなしていた。ところが皆、うさぎのことを心底大切に想っていて、おまけに彼女といる時の自分が好きでいるっぽいのだ。ファッションや恋愛観の違いも様々で、そこまで仲間意識に縛られた感じもしない。 というのも、うさぎと出会う前は皆孤独で、自分自身だったり本音を打ち明けるような友達がいなかった。うさぎが皆を結びつけたのだ。たとえ彼女絡みの戦いがそれぞれのやりたいことを阻んでも、そこはすっぱり諦めず、むしろ希望をもって未来へと託していたりもする…。 「衛(まもる)は結局のところ、”守ってやっている”はずのセーラームーンに依存している」(P 113) それにうさぎは、私が思うほど「お姫様っ子」ではなかった。 究極の母性、そしてゆくゆくは究極の神性へと飛躍していくというのだ。(確かにシリーズ後期のコスチュームでは、天使の羽が生えていたわ…!) 母性と神々しさで仲間を、果ては敵を包み込み、浄化する。「守ってやっている」はずの「まもちゃん」…地味に名前負けしとるがな笑 そう考えると、彼女たち(特にうさぎ)の生き様を吸収した「セーラームーン世代」って、何の違和感もなくちゃっかりしていることになる。それなら、もーちょい熱心に観ておくんだったな。
#本 #読書 #セーラームーン世代の社会論 #美少女戦士セーラームーン 発売当初、気になっていた本。内容はそれほど重くなく、サクッと読めました。 私はこの本のセーラームーン世代よりは少し上になりますが、いや、でも私だってセーラームーン世代……
著者の所感ぽい感じは否めないけど、面白くはあり一気読み。 セーラームーンで培った、だけじゃなく、なぜセーラームーンが生まれたか、を語ったものも読みたい。 まだまだセーラームーンの謎は解けない。
セーラームーンを見てこなかった私に取ってはなかなか共感しづらいポイントも多くありましたが、一つのアニメをここまで掘り下げ、しかも社会情勢と結びつける筆者の想像力と洞察力には感服しました。 セーラームーンに限らず、私たちは幼少期に見ていたアニメ、読んでいたマンガなどから多大なる影響を受けていることを...続きを読む再認識させられる一冊でした。
○ありのまま自分・全肯定 ○のび太とドラえもん(団塊ジュニア〜)⇔うさぎとルナ(アラサー) 万能の他者を探す⇔自己変革・進化 魚を与える⇔釣り竿を与える ○かわいさや少女性に商品価値があることに気づいた上でかわいげをキープし続ける ○母娘共演の物語構造→母性感の獲得・博愛主義(敵も親友たちも彼氏も娘...続きを読むも) ○80年代のナウシカ、90年代のうさぎ 高潔×美少女×母性×神性 ○女子の欲望すべて(⇔男受け) egg,SPEED,プリクラ,ASAYAN ○同タイミングに3つの世代のシンボルとなった赤名リカ・森高千里・セーラームーン ○LGBTや多様な愛への寛容性
アラサー向きのマーチャンダイジングとして再ブームに火がついたセーラームーン。踊らされているということも自覚しているけれども、やっぱりセーラームーンは1987年生まれの私には懐かしい思い出がいっぱい詰まっており、避けることはできないアニメなんだと最近改めて思わされている。さて、そうはいってもほとんど忘...続きを読むれていたよね、敵チームの名前とか、ストーリーとか。この本読みながら、ネッとで画像検索などしては思い出して納得したり。実際のアニメや漫画イラスト使えないのは、、まぁ仕方がありません。たくさんの権利問題の壁を乗り越えなければならなくなる。。 内容はけっこう全体的に楽しめました。なんとなく対象世代に媚び売ってるような気がしないでもないけれど。実際わたしたち世代がそういう価値観を持っているかは定かではいけれど、理論としては面白いと思いました。 それにしても。。たしかに、変身解除シーンや、SEEDの歌詞にはびっくり。子ども向きアニメのわりにLGBTのキャラデザは豊富だし!その頃のシリーズはもう観ていなかったけれど、前世女性で現世男性(あくまでも身体の話)って!!!画期的でしょ。 まぁ、わたしは少女時代に観ていただけなので楽しく読めたけれど、本当のセーラームーンファンには物足りない考察かもしれない。
気になって買ってしまった時点で、出版社の手のひらで踊らされてしまったのかも。 アラサー女子をセーラームーン世代と名付け、幼少期に視聴していたアニメ・セーラームーンからその世代の特徴を探す本。 幼稚園~小学校低学年までセーラームーンは見ていたが、あれだけ記憶に大きな容量を占めるセーラームーンのアニ...続きを読むメが5年しかやっていなかったことに驚いた。プリキュアよりも短いんだ。 また敵サイドの事情など、小さい頃は全く気にしていなかった裏物語があったことに驚き。緻密な世界観の元に作られていたとは。 アニメ・セーラームーンから世代を読み解こうというアイディア自体は面白いと思う。本書がターゲットとしているセーラームーン世代に自身がドンピシャなので、結構楽しみにしていたのだが、本書の指摘はほとんど的外れ。世代ど真ん中の私が言います。「そんな深いことを考えてちびっ子はアニメを見ません」。 作中に引用されているインタビューの方がよほど的を射ている。セーラームーンは、女の子の憧れがたくさん詰まっていたから、女の子を惹きつけたんです。小さい頃の私の夢はお姫様だったし、大きくなったら黒猫のルナが迎えに来てセーラームーンになれるんだと信じていました。裏表紙側の帯に書かれている反響の声の方がよほど同意できる(そもそも反響も、半分くらいは作者の的外れを指摘する声ですし)。 カラオケで「乙女のポリシー」を熱唱なんて、やったこともないし、やってる人を聞いたこともない。SPEEDが性的歌詞を歌っているなんて意識したこともない。 セーラームーンという懐かしいコンテンツを思い出させた事には感謝するが、評論としては的外れ。だが話題になって売れただけ、出版社としては思惑通りなのだろう。
90年代始め、子供と一緒にセーラームーンを見て育った親としては、なかなか懐かしくて面白かった。けど、分析自体は結構?って感じ。ともかく懐かしいから良し。2015年NHK BSで再放送をやってるけど、全部やるんだろうか??? と云いながら子供もいなくなったのに見てます ^_^
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
セーラームーン世代の社会論
新刊情報をお知らせします。
稲田豊史
フォロー機能について
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~
オトメゴコロスタディーズ フィクションから学ぶ現代女子事情
効率重視の教養は本物か
『こち亀』社会論 超一級の文化史料を読み解く
このドキュメンタリーはフィクションです
世界は団地でできている 映画のなかの集合住宅70年史
ぼくたち、親になる
ぼくたちの離婚
「稲田豊史」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲セーラームーン世代の社会論 ページトップヘ