【感想・ネタバレ】ぼくたちの離婚のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2019年11月26日

すべてのケースに人生を感じる。男側にしかインタビューしていないという形式は正直どうかと思ったが、実際に読んでみるとかなりうまく作用している。
どうみてもクソな男のクソな話も本人の口から語らせると重みが出てくるし、サイコパス男の一方的な言い分もそのまま載っているのでかえって空恐ろしさが出ている。男から...続きを読むみたメンヘラ妻の章などは完全なホラーで、これもすばらしい。
読んでいる自分も結婚生活を不幸にする言動をしていることがわかり、反省材料になったのも地味によかった。

0

Posted by ブクログ 2019年11月24日

離婚経験者へ離婚へ至った顛末をルポルタージュしたもの。類書に例を見ないのが、対象者が全員男性で、夫側の言い分しか載せていないことである。

離婚といえば、一般的には女性側が被害者というステレオタイプな見方が支配的だと思うが、普通に考えてみれば、男性側が被害者である場合も多々あるはずである。男尊女卑な...続きを読む社会であるこの国では、男性が弱音を吐くことに社会的な抑止力がはたらくせいなのか、なかなかメディアに取り上げられること自体が少ない。

本書には13例が取り上げられているが、衝撃的だったのはCase#08の、東大卒ITベンチャー企業のCEOの事例である。トライアスロン選手としても優秀な方なので、文武両道、まさにこの社会の頂点のような方である。そんな方が、心身共に疲弊し、探偵と弁護士を雇い、壮絶な離婚を経験したことは本当に驚いた。

とても意義深い注目の新書だと思う。

0

Posted by ブクログ 2021年01月21日

男性側へのインタビューから考える離婚の本。
本書にあるように、確かに離婚を男性側の言い分「のみ」に特化した本は珍しいかもしれない。
この本でメインに取り上げられている「メンヘラ妻」。
やっていることは「モラハラ夫」と同じだが、そういえば「モラハラ妻」とは言っても「メンヘラ夫」という言葉は聞かないなぁ...続きを読む、と思ったり。
結婚って、自分が結構ひどい目に遭っていても、そういうものだと思い込まされて我慢する被害者が後を絶たないのだと思う。
日本では昔から、結婚は「忍耐」とかいうイメージが根強くあるが、離婚経験者(男性でも女性でも)が、「自分一人が我慢して、無理してまで継続するものが結婚ではない!」と、もっと発信してほしい。
そうじゃないと、結婚率はどんどん下がるばかりだろう。

1

Posted by ブクログ 2022年06月04日

離婚したからこその学びがある。
本人達からしたらたまったものではないし、離婚経験者の私も思い出したくもない。
ここには、離婚した男性からの意見のみで、女性からの言い分は一切ない。
多分、女性側からの意見は全く別のものが出てくるのだろう。
人というものはそんなものだ。
お互いにお互いの言い分や受け取り...続きを読む側の心情があるもの。

メンヘラ妻の話がでてきた。
私もメンヘラ妻だったんじゃないかと、ハッとした。
社会で必死に生きてる分、家庭でうまくいかない自分を自分のせいとは思いたくないから、相手を悪者にする。
とか、いつまでも過去にこだわる、とか。
程度はあるかもしれないけど、少しだけ、過去を受け入れられたと思う。
そう、お互い言い分があるから。

お互いがお互い、別人格の人間で、お互いがお互い別の人生を生きている。
そう思えば、どんな夫婦もそれぞれ、いろんな形があり、別れもそれはそれなんだなあ、と。

0

Posted by ブクログ 2021年12月27日

これまで男性側から離婚の話をじっくり聴く機会なんてなかったので、興味津々で読みました。
でも、結局のところ経緯や理由には顕著な性差はさほどなくて、やっぱり個々に抱える問題なんだなというのが正直な感想です。
ただ、こういうインタビューに答えてくれて本にも載せられるくらいだからなかなかのクズ(本人ないし...続きを読むは元配偶者)が集結してるのが、あくまでも他人事としてなので面白かったです。

個人的には重回帰分析を用いて妻の不貞のスケジュールを炙り出した人の話が一番読みごたえありました。
あとやっぱり「不倫にはカカオトーク」っていうのは都市伝説(?)ではないのだと変なとこで感心。

0

「ノンフィクション」ランキング