彬子女王のレビュー一覧
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お笑い担当の皇族、彬子女王殿下。
失礼な紹介だけど、多分認めてくれると思う。
ぼくより一つ年上で、お姉さんなんだが、大学生の頃の記録なので、すこし子供っぽい文章のようにも思えるが、ぼくが大学生のときはこんなにしっかりしてなかったな。
コラムいっこずつにきっちりオチを作り、周りの人物たちを失礼のないように、きっちり浮かび上がらせる。
偶然の出会いがまた偶然を呼ぶ。
イギリスという、日本からは果てといってもいい対極の島国に、「忍者はいるのか」「着物を普段着にしてるのか」「浮世絵はみんな描けるのか」など偏見と思い込みの質問の矢印を受けながら、自分は日本人だったと気がつくわけだが、改めて、そう言う質問 -
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オーディブルにて。彬子女王のオックスフォード大学留学記。プリンセスの日常が垣間見れてとても面白かった。まず、「彬子女王」が名前だということも、日本にいる間どこへゆくにも護衛がついているというのも、知らなかった。が、初めてイギリスに留学する普通の大学生の感覚もあって、英語が苦手で、コミュニケーションに苦労したり、憧れの世界に襟を正されたり。でもやっぱり、皇族。エリザベス女王とお茶できたりするのだものな(今、ザ・クラウン見てるから、空気がわかってより面白かった)。
列車で寝過ごして車庫に連れて行かれそうになった話、一人暮らしの料理の話も興味深かった。勉強に対する真摯な姿勢や、お父様への敬意、お世 -
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◼️ 彬子女王「京都 ものがたりの道」
東西、南北。京都のひとつひとつの通りにまつわるエッセイ。やっぱ京都いいなあ、と、気持ちが潤う。
京都の主要部の通りにはすべて聞いたことのある名前が付いている。この本に取り上げられているものだけでも、
寺町通、六角通、新町通、下立売通、今出川通、四条通、河原町通、丸太町通、高辻通、北大路通、御池通、二条通、松原通、正面通、三条通、堀川通、錦小路通、千本通、白川通、下鴨本通、蛸薬師通。これに哲学の道やお地蔵さまの道などを加えてそれぞれ短いエッセイが綴られている。
どれが東西で南北か、私は5年前くらいから京都に詳しくなったつもりだが全部は分からない。で -
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生まれもっての皇室であられる彬子女王。一人で気ままに歩くわけにもいかないので、窮屈なことだろうと思えるが、それは庶民の発想。自分の立場、自分を守ってくれる人の立場を十二分に理解し、それでも自分らしくのびのびと、発見と喜びに満ちた京都散歩を楽しまれる。「私のために命を懸けてくれる人が全国にいる。その人たちに『ああ、この人を護れてよかった』と思ってもらえる存在であるために、自分はどうあるべきなのか。それがようやく心の中に落ちてきた。私が京都に来たのは、このことを知るためだったのかもしれない」。特に何かを深掘りしたり、声高にテンションを上げたりするのではなく、京都で感じた喜びや驚きを、素直に聡明に受