彬子女王のレビュー一覧
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宮家の女子、彬子女王のオックスフォード留学紀。大学在学中の単位交換留学だけでなく、ちゃんと(?)大学院にも行き、博士号を取得されている。
寮生活のあれこれや、研究の内容など、雑誌に連載していたものをまとめた本で、とても読みやすいし、内容も興味深い。
日本での生活との違いにも時々触れられているけど、むしろ日本での部分の方が、庶民には目新しく、へー、皇族ってそうなんだ、と思うことしきり。
学位取得時の、苦労を話さなかったのだから、判ってもらえなかったのは当然だっと、自分の説明責任の問題だ、という気付きは、なかなか考えさせられた。
本筋とは離れる部分で印象的だったこと。
皇族の中に「女王」という地位の人がいるのは知っていたけど、これなんて読むんだろう?特殊な訓読みで「ひめみこ」とか読むのかな?まさか「じょおう」?いやそんな、と長らく疑問だった。
本当に「じょおう」だった。
そして英語ではPrincessになるそうだ。ということは、Princessというのは、王女(って王の娘だよね)というより、王族の女子ということなのか?
そして宮家では、名前ではなく、お印で呼ぶことがあるらしい(三笠宮家だけ?)。
宮家の事務官が、彬子女王の父である故寬仁親王を「柏様」と表現する部分があったり、追悼として女王が『柏さま、「多謝」。雪より。』と記している。
Wikiによると雪は彬子女王のお印だそうで。
あと、彬子女王は、家族について書くとき「父」「祖母」などと表記しながら、その言動には敬語を使っている。父はおっしゃった、とか。普通の敬語のルールとは違うので違和感もあるけど、きっと父は言った、のように書くのは抵抗があるんだろうと推測。
イギリスより異文化かも(笑) -
Posted by ブクログ
池田理代子、平田オリザ、彬子女王、大隈良典の四氏が自分の挑戦・取り組みを語るもの。想像していたより面白い、いい本だった。それはたぶん、この本のために編まれたものではなく、研究者であり歌人でもある永田和宏氏の主導のもと京都産業大で開いた「マイ・チャレンジ 一歩踏み出せば、何かが始まる!」という講座の記録だからだろう。この講座、演者の講演の後に演者と永田氏との対談があり、本書もその流れで編まれることでいい効果を出している。対談で永田氏がうまく演者の魅力やポイントを明らかにしてくれている。
四氏に総じて感じられるのは、面白そうだと思ったことに飛び込んできたこと。岐路で必要な力はあくまでシンプルで、思い切りと情熱にあり。それでいて、その思い切りや情熱の原点をしっかり言葉にできていること。 -
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ネタバレ京都産業大学の教授、そして歌人である永田和弘名誉教授がオファーした、大学での講演・対談シリーズ 第2弾。前作も興味深く、そして 天才と言われるまでに至った人達の苦しみ・挫折・努力・そして今を人間味豊かに語っていて、大変面白かったので、続編も手に取ってみた。
前作は山中伸弥教授や羽生棋士、是枝監督などそうそうたるメンバーで、(今回はどうかしら???)と少し思ったのだが・・・・・面白かった。
「ベルサイユのばら」の漫画家 池田理代子さんは「オルフェウスの窓」を描いて人気絶頂の時に 音大受験して声楽家になっていた。
今回一番(凄い!!)と思ったのが 劇作家の平田オリザ氏
『現代社会で「コミュニケーション能力が大切」とヒステリックに叫ばれているが・・・』と始まる、コミュニケーションについての話はとても興味深かった。
海外での公演も高く評価され、大阪大学で医学部などの学生にコミュニケーションについて講義をしている平田氏。なんと 世界一周をするために定時制高校へ行きお金を貯めて、高校2年生の時 自転車で世界一周している。
海外に目を向けた文化の違いを分かりやすく、楽しく紹介できるのは 実際に経験したからこそだろう。
一読の価値あり!! -
Posted by ブクログ
彬子女王の著作はエッセイのイメージが強かったため、かなり本格的な学術的説明のある本書から、彬子女王の研究者としての側面が見て取れたが、同時に飾らない気さくな人柄も垣間見えた。歴史説明の延長として、皇室内での自身の日常や習慣が、皇族の一員として当たり前のように語られており、皇族の立場と飾らない人柄とのギャップから、改めて彬子女王の人柄の良さが感じられた。内容については、日本美術を中心とした日本文化の成り立ちや、英国を中心とする海外での評価が書かれているが、かなり専門的な記述もあり、日本美術史にあまり造詣が深くない自分にとっては退屈な箇所もなくはなかった。しかし、日本文化を後世に伝えなければという彬子女王の熱意から、埋もれつつあり断絶の危機にある日本文化に興味を持とうと思うきっかけになった。