彬子女王のレビュー一覧
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京都の数々の通り・道に向けて数々のエピソードが綴られていました。
本書の主なテーマからは逸れますが、
「側衛さん・護衛さん」という存在が特異で印象的でした。
皇室の方には警備のためのおつきの人が、生まれてからずっと存在する。血のつながった家族よりも、一緒にいる時間は長い。
喜怒哀楽を長い間共にする親しい間柄である一方で、いざという時には身を挺して著者のことを護ってくれる。
そんな存在である「側衛さん・護衛さん」へ、「護られる立場・存在」としての視点から綴られた「下鴨本通」の一節は、皇室の一員としての矜持・覚悟で最後を締めくくられていてました。 -
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日本美といっても、こんなにも沢山あったのかと、驚きがありました。
宝石箱のような内容で、一つひとつを作る職人さんの思いや、職人さんとの出会いを大切にする彬子女王の思い。
端から端まで読むのは大変。
それくらい内容が濃く、知らないことばかりで、無知な自分には難しいと感じる箇所も。
でも、この本を通して、いかに自分が失われていくものについて無頓着だったか、よくわかった。
このまま消えていくものもあるかもしれないが、そこに心を砕く人々がいることが、とても尊いことだと思う。
ふとした出会いから、それを継承しようと決意した人も…。
とりあえずは一通り読み終えたのだけど、もう少し知りたいなという思いも湧 -
Posted by ブクログ
ネタバレなんかやたらと売れているので読んでみる
おもしろかった
彬子女王って誰って感じで、正直顔もわかんないんだけど
日本の皇族ってあんま身近じゃない感じだけど
読むと当たり前だけど普通の人間なんだよなーっと思う
語り口は落ち着いていてとても読みやすい。
とてもたくさんの人と交流されていてすごいなーーっと
素直に思った。
学ぶということに真摯なのは皇室の方たちの性質なような気もする。
まあ、衣食住に困ることはないという上で成り立つ性質、
ともいえるのだが
とはいえ生まれを選ぶことは誰にもできないわけで
その生まれの中でどう生きるかが大事なんだろう。
その意味でこのかたは自分で自分の道を歩こうとしてらし -
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続・僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
チャレンジをテーマとして各氏の講演と主催者である永田和宏氏との対談が収められている。何者でもなかった頃の話かと言われるとそうでもない感じもするが、基本的には若者向けのメッセージになっている。学びは多いと思う。
池田理代子
漫画家を中断してまでも声楽家を目指すために47歳で音大に入り直す。やらないで後悔したくないというのがモチベーション。
平田オリザ
コミュニケーション能力について。相手のコンテクストを読み取ることができる医師を育成するために阪大は劇作家である氏を招聘した。劇の役割は解答を与えることではなく議論を喚起するものであるという意見も興味 -
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女性皇族として初めて海外で博士号を取得した彬子女王。
皇族としての生活や側衛さんの話、留学先の交流や生活の話も興味深かったが、「十九世紀末から二十世紀にかけて、西洋人が日本美術をどのようにみていたかを、大英博物館所蔵の日本美術コレクションを中心に明らかにする」という研究が非常に面白かった。
伊藤若冲ブームの火付け役がアメリカのコレクターということも知らなったし、その鑑賞方法も面白い。
「海外の絵はずっと掛けておくが、日本の絵や書は季節によって変える」など、言われてみて改めて気づくことも多かった。
研究することの素晴らしさを教えていただいた。 -
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宮家の女子、彬子女王のオックスフォード留学紀。大学在学中の単位交換留学だけでなく、ちゃんと(?)大学院にも行き、博士号を取得されている。
寮生活のあれこれや、研究の内容など、雑誌に連載していたものをまとめた本で、とても読みやすいし、内容も興味深い。
日本での生活との違いにも時々触れられているけど、むしろ日本での部分の方が、庶民には目新しく、へー、皇族ってそうなんだ、と思うことしきり。
学位取得時の、苦労を話さなかったのだから、判ってもらえなかったのは当然だっと、自分の説明責任の問題だ、という気付きは、なかなか考えさせられた。
本筋とは離れる部分で印象的だったこと。
皇族の中に「女王」という地 -
Posted by ブクログ
池田理代子、平田オリザ、彬子女王、大隈良典の四氏が自分の挑戦・取り組みを語るもの。想像していたより面白い、いい本だった。それはたぶん、この本のために編まれたものではなく、研究者であり歌人でもある永田和宏氏の主導のもと京都産業大で開いた「マイ・チャレンジ 一歩踏み出せば、何かが始まる!」という講座の記録だからだろう。この講座、演者の講演の後に演者と永田氏との対談があり、本書もその流れで編まれることでいい効果を出している。対談で永田氏がうまく演者の魅力やポイントを明らかにしてくれている。
四氏に総じて感じられるのは、面白そうだと思ったことに飛び込んできたこと。岐路で必要な力はあくまでシンプルで、思