彬子女王のレビュー一覧

  • 赤と青のガウン オックスフォード留学記

    Posted by ブクログ

    ジャパニーズプリンセスの留学記。
    2001年9月からの1年間と、
    2004年9月からの5年間のお話。

    旅行の珍道中、側衛との面白日記、そして美術館の裏側のお仕事…色々知れてすっごい面白かった!
    品性ってこういうことか。知識欲も満たされるのに、言い回しがフランクで、なんでこんなに面白い文章なんだ。笑
    「私レベルの皇族」とか、きっとこの方にしか言えない…

    特に側衛迷子のエピソードが好き。
    美術館で展覧会の準備のエピソードも好き。
    《菊とおじいさん図》が見たすぎるwww

    あとがきにもあったけど、本当に“とても苦労されたんだなぁ”と思った。きっと元々の真面目な性格もあり、幼少期からの英才教育もあ

    0
    2025年11月06日
  • 赤と青のガウン オックスフォード留学記

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ──これが、私の留学生活を温かく見守ってくださったすべての方たちへの、私の心からの感謝の気持ちを込めた「最終報告書」である。
     
     
    冒頭の文章は巻末より引用しましたが、なんて美しい結びなんだろう、というのが率直な感想。

    ちなみに、帯に引用されている『生まれて初めて一人で街を歩いたのは日本ではなくオックスフォードだった。』
    この文章もなかなかパンチのある一文ですよね。このエッセイは序盤からかなり引き込まれました。

    さて、本書は彬子女王殿下のオックスフォード大学での留学記として、月刊誌『Voice』での連載を書籍化したものとのことでした。
    彬子女王殿下のチャーミングなお人柄や、留学故の苦悩や

    0
    2025年11月01日
  • 飼い犬に腹を噛まれる

    Posted by ブクログ

    彬子女王を初めて認識したのは和樂の連載で、皇室の方がこのような活動をされていることに驚いたのを覚えている。それから気になり出したけど手は出さず…。それが突然、こんな親しみがある?題名で本を出されて手に取らないわけには行かないと、初めて拝読しました。……おもしろいっ!殿下の警護の京都府警や側衛さん、周囲の方々、学生さんと、とても慕われているのがとてもわかります。好きなエッセイは「多様性の国、日本」。日本人の寛容さが少し誇らしくなるようなそんな内容でした。
    ほしよりこさんの挿絵にも殿下の人柄が滲み出ているようでほっこりします。
    他の書籍も拝読いたします!

    0
    2025年11月01日
  • 飼い犬に腹を噛まれる

    Posted by ブクログ

    【心に残った】
    ・和菓子屋は季節や行事ごとに品揃えが変わり、たのしい
    ・収穫から田植えまでは新しいお米に感謝する期間。田植えがはじまると次の収穫のことを思いながら去年のお米に感謝する期間。
    ・未知の経験に対して「新しい世界への切符をいただく」
    ・「事件体質」なのではなく、事件を見つけるのがうまい
    ・日本の多様性→結婚式はチャペルで、お葬式はお寺で等

    【感想】
    彬子女王は日常のささいなことに喜びや感謝を見つけるのがうまいなあと思った。
    中でも、未知の体験に対して「新しい世界への切符をいただけた」とか、「事件体質なのではなく事件を見つけるのがうまいと言われてハッとした」とか、目の前の事件に前向き

    0
    2025年10月15日
  • 飼い犬に腹を噛まれる

    Posted by ブクログ

    彬子女王殿下のエッセイを読みたい人の1冊目にぴったりだと思う。タイトルの『飼い犬に腹を噛まれる』がもう面白すぎるんだけど、内容も最高。日本文化への造詣の深さ、京都での日常、側衛の方とのやりとりなど、学べて笑えるエッセイ。

    印象に残ったのは、お印「雪」に込められた思いとエピソード、離合という言葉についての調査、虎屋のねじねじ、シイノトモシビタケという光るキノコのお話、新嘗祭について、茶碗と飯椀ではワンの字の偏が違うお話、神話を大切にしながら手作りで米作りをしていることなどなど、書ききれないくらいたくさんある。僕も日本が大好きなので、歴史を学びながら、自然と調和して生きていきたい。

    0
    2025年10月14日
  • 飼い犬に腹を噛まれる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「赤と青のガウン」があまりに面白かったので、新刊が出ることを知ってすぐに予約購入。期待を裏切らない楽しさだった!留学という特別な題材がなくても、どのエッセイも話題豊富で引き込まれる。和菓子を買いに行って財布を忘れたり、飼い犬に腹を噛まれたりと、日常の出来事もユーモアたっぷり。なかでも私のお気に入りは「もぐもぐ」の巻と「にっぽん」の巻。お米や和菓子、日本文化への深い愛情が感じられて、とても心地よく読めた。

    0
    2025年10月01日
  • 新装版 京都 ものがたりの道

    Posted by ブクログ

    極上の京都ガイドブック。読むと京都の道を歩きたくなる。
    彬子様ご自身のエピソードもふんだんに語られていて、その素敵なお人柄が魅力的。他のご著書も読みたくなった。

    0
    2025年09月29日
  • 飼い犬に腹を噛まれる

    Posted by ブクログ

    側衛さんと「もぐもぐ」の巻が印象的。「サトウ」と「シオ」の歌、かわいい~!「月見る月は」、お菓子を再現するとらやさんさすがだし、お歌が素敵。タイトルと本文用紙の秘密も、いいわあ。

    ほしさんのイラストがすっごく温かみがあって、好き!最後の対談も好き。

    0
    2025年10月03日
  • 飼い犬に腹を噛まれる

    Posted by ブクログ

    3〜4ページごとに話題が区切られていて、とても読みやすかったです。
    著者が体験した事件という名の幸せのお福分けが微笑ましくもあり勉強にもなる1冊でした。
    同じ著者の他の本も読みたくなりました。

    0
    2025年09月29日
  • 新装版 京都 ものがたりの道

    Posted by ブクログ

     自分の大好きな京都を題材にした本であるが、平安京を開設した桓武天皇と京都から遷都した明治天皇の嫡流であり、千年の間、京都の中心にいた皇族の一員である筆者の目には、京都がどのように映るのかに興味を感じたが、案外自分と同じ目線であることや、筆者の飾らない人間性を感じた。また身辺警護にあたる警察官に対する感謝や気遣いが垣間見える優しい人柄を感じられ、この方のファンになってしまった。幕末は、天皇を中心として日本史上最もイデオロギーが衝突した時代であるが、そのイデオロギーの中心にいた天皇の末裔である筆者が、街角で見つけた徳川慶喜や坂本龍馬の記念碑を一般人と同じ目線で見て、その時代へのタイムカプセルを開

    0
    2025年09月17日
  • 日本美のこころ イノリノカタチ

    Posted by ブクログ

    めっちゃくちゃ面白かった。人はどんな時に、どんな方法で祈ってきたのかという切り口で、実体験やフィールドワークを交えて綴られているエッセイ。まだまだ日本には知らないことがたくさんある。日本舞踊、和紙、米、なまはげ、天然氷、門跡寺院、江戸文字の消し札など色々なものに込められた祈りが連綿と受け継がれてきたことを気づかせてもらえた。アイヌの踊りは昨年見たし、阿蘇神社には行ったことあり、より理解を深られたのも良かった。ユニークな彬子女王の文体やエピソードに加えて、写真がとても綺麗で本としての完成度に圧倒される。

    0
    2025年08月21日
  • 日本美のこころ

    Posted by ブクログ

    分かりやすく読みやすい文章でした。
    全ての対象物に興味を持ち、もっと知りたいという気持ちになりました。

    0
    2025年08月13日
  • 日本美のこころ イノリノカタチ

    Posted by ブクログ

    皇室の方というと天上人で偏見を持っていたけど日本文化を深く愛して伝統や芸能を分かりやすく説明されてそして絶えてほしくないと願う想いが強く現れている。文章や表現もゆったりとしているので夜の静かな時間に読んでいるからか穏やかな時間を過ごしている気がする。
    そして皇族の仲間になって彬子さまと一緒に会話している妄想をしながら余韻に浸ってる。

    0
    2025年08月05日
  • 赤と青のガウン オックスフォード留学記

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    エッセイ?とかいうジャンルは全く読まない人間ですが、あまりにも気になったので読んでみた。

    女王陛下。好き。
    皇室の方も結構苦労とか、論文に悩んだりしたんだなーとイメージが変わった。皇室のお方も人間なんだなーと。当たり前だけど。おんなじように苦労されてたりするんだなと、面白かった。
    あなた本当にプリンセスなの!?って言われたエピソードすっごく好きです。

    0
    2025年07月15日
  • 赤と青のガウン オックスフォード留学記

    Posted by ブクログ

    「皇族がオックスフォード大学に留学するエッセイ」

    これだけでかなりの惹きつけられる要素だが、
    この要素に負けないもしくはそれ以上に文章がうまい。

    0
    2025年06月22日
  • 赤と青のガウン オックスフォード留学記

    Posted by ブクログ

    こんな苦労があるのですね…。
    イギリスの大学生活のことと、皇族の暮らしぶりが知れて、興味深かったです。
    特にお付きの方々のちょっとしたエピソード。

    ちょうど、テレビでオックスフォードの街を特集していたのでより楽しめました。

    彬子女王の授業、受けてみたいです。

    0
    2025年05月14日
  • 新装版 京都 ものがたりの道

    Posted by ブクログ

    シンプルにいい本に出会った。著者のお姫様についても調べてみた。京都については、東京人よりは馴染みがあるし、やや土地勘(通りの位置)があるくらいのものだが、この土地勘が本書を理解するのに役立った。いつかは僕も京都へ移住するだろうから、その時はこの本をポケットに入れて歩きたい。ところで、蛸薬師の由来の2つ目は知らなかった(不動前の蛸薬師もそういうところから来ていたのかも)。

    0
    2025年04月16日
  • 赤と青のガウン オックスフォード留学記

    匿名

    購入済み

    努力の方

    皇室の生活も包み隠さず書かれていて、驚きと若干複雑な気持も。

    それでも異国の地で博士号を取ったのはご自分の努力。生まれ持った特権にすがるのではなく、自分のできる限りの努力を惜しまずに勉強した成果というのは文章を読めば伝わってくる。

    0
    2025年02月24日
  • 日本美のこころ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「伝統は残すものではなく、残るもの」という言葉が真理だと思った。いわゆる伝統と言われる堅苦しいものだけでなく、街も、生活も、慣習も。全部そうだ。
    残るものにも、残らないものにも、理由がある。
    もちろんこれまで築き上げられてきた日本の伝統文化が、なくなればいいとは思っていない。ただし、無理やり「残そう」とする動きには、違和感を感じていた。
    残すのでは、残る、という言葉は、そんなことを考えていた自分にしっくりきた。
    残っていくものにも、残っていかないものにも、必ず理由がある。

    物を買うことにも、理由を持つことを最近意識している。何が気に入ったか、ずっと愛せるか、手入れして長く使えるか、想いを持っ

    0
    2024年12月28日
  • 日本美のこころ

    Posted by ブクログ

    以前紹介した『日本美のこころ』『日本美のこころ 最後の職人ものがたり』をまとめた文庫本。めちゃめちゃ良い。人生で何度も読み返すであろう1冊。

    自らのオックスフォード留学記をまとめ「赤と青のガウン」を発刊した彬子女王殿下。
    6年間のイングランド留学を終えて、次に向かわれたのは「日本美のこころ」を探す旅だった。(博士号取得は、大英博物館所蔵の日本美術コレクションを研究)

    『日本美のこころ』では、日本文化に精通された彬子女王の知識、気づき・発見、想いを、柔らかくユーモア混じった文体で読めるのが嬉しい。単純に勉強にもなるし、これから旅・観光をしたときに「彬子視点」を持って各地を巡ることができる。

    0
    2024年12月10日