彬子女王のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『赤と青のガウン』をまだ読めていないのだけど、こちらを先に読ませていただきました。
言葉づかいがていねいで美しく、ユーモアがあって、好奇心旺盛、常に学びの姿勢の方。
高貴な方なのに少しも飾らないところに惹かれます。
いつもお側(そば)についている皇宮警察の護衛官「側衛」さんとのエピソードにも、そんなお人柄が現れている気がします。
そして、日本文化をこよなく愛していらっしゃる。
大きな饅頭の真ん中に萩の箸で穴を開けて、そこから月を見る、「月見饅(つきみまん)」の儀式が面白い。
去年あたりから値段が高騰して、何かと話題のお米ですが・・・
日本人にとって、お米がいかに特別なものか、その原点を教えら -
Posted by ブクログ
彬子女王を初めて認識したのは和樂の連載で、皇室の方がこのような活動をされていることに驚いたのを覚えている。それから気になり出したけど手は出さず…。それが突然、こんな親しみがある?題名で本を出されて手に取らないわけには行かないと、初めて拝読しました。……おもしろいっ!殿下の警護の京都府警や側衛さん、周囲の方々、学生さんと、とても慕われているのがとてもわかります。好きなエッセイは「多様性の国、日本」。日本人の寛容さが少し誇らしくなるようなそんな内容でした。
ほしよりこさんの挿絵にも殿下の人柄が滲み出ているようでほっこりします。
他の書籍も拝読いたします! -
Posted by ブクログ
自分の大好きな京都を題材にした本であるが、平安京を開設した桓武天皇と京都から遷都した明治天皇の嫡流であり、千年の間、京都の中心にいた皇族の一員である筆者の目には、京都がどのように映るのかに興味を感じたが、案外自分と同じ目線であることや、筆者の飾らない人間性を感じた。また身辺警護にあたる警察官に対する感謝や気遣いが垣間見える優しい人柄を感じられ、この方のファンになってしまった。幕末は、天皇を中心として日本史上最もイデオロギーが衝突した時代であるが、そのイデオロギーの中心にいた天皇の末裔である筆者が、街角で見つけた徳川慶喜や坂本龍馬の記念碑を一般人と同じ目線で見て、その時代へのタイムカプセルを開
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ネタバレ「伝統は残すものではなく、残るもの」という言葉が真理だと思った。いわゆる伝統と言われる堅苦しいものだけでなく、街も、生活も、慣習も。全部そうだ。
残るものにも、残らないものにも、理由がある。
もちろんこれまで築き上げられてきた日本の伝統文化が、なくなればいいとは思っていない。ただし、無理やり「残そう」とする動きには、違和感を感じていた。
残すのでは、残る、という言葉は、そんなことを考えていた自分にしっくりきた。
残っていくものにも、残っていかないものにも、必ず理由がある。
物を買うことにも、理由を持つことを最近意識している。何が気に入ったか、ずっと愛せるか、手入れして長く使えるか、想いを持っ -
Posted by ブクログ
以前紹介した『日本美のこころ』『日本美のこころ 最後の職人ものがたり』をまとめた文庫本。めちゃめちゃ良い。人生で何度も読み返すであろう1冊。
自らのオックスフォード留学記をまとめ「赤と青のガウン」を発刊した彬子女王殿下。
6年間のイングランド留学を終えて、次に向かわれたのは「日本美のこころ」を探す旅だった。(博士号取得は、大英博物館所蔵の日本美術コレクションを研究)
『日本美のこころ』では、日本文化に精通された彬子女王の知識、気づき・発見、想いを、柔らかくユーモア混じった文体で読めるのが嬉しい。単純に勉強にもなるし、これから旅・観光をしたときに「彬子視点」を持って各地を巡ることができる。