彬子女王のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本文化の研究者でもある彬子女王の連載記事をまとめた一冊。
前半は、1つ1つの芸術品や伝統芸などにフォーカスを当てて、歴史背景や日本人ないし世界の人々にどう愛しまれて来たのか、関連するエピソードや彬子女王の洞察も入りながらまとめられたエッセイ30編で構成される「日本美のこころ」。後半は、伝承が危機に瀕する伝統技術の最後の継承者の方々に彬子女王自身が取材して、それぞれの手仕事の美や素敵な生き様をまとめたエッセイ30編の「最後の職人ものがたり」。
前半のパートが特に面白かった。まず、まだ知り得ない日本文化の奥深さや魅力の幅広さに圧倒された。30編しかないけど自分には致死量級だった。過去こんなに日 -
Posted by ブクログ
【354冊目】文章が読みやすい!そして、一編が短く、長さとしても読みやすい!それなのに、情景やお気持ちがとても想像しやすい!
エッセイの名手は日本に数多くいらっしゃるが、まさか皇族の中にいらっしゃるとはびっくり。とはいえ、学士課程である学習院でも優秀な成績をおさめられた聡明な方だそう。それに、オックスフォードでの学業上のご苦労により、文章のお力が鍛錬された結果の読みやすさなのかもしれない。
「皇族」「オックスフォード」といった重量級の言葉たちでとっつきにくさの鎧をまとった本書。ところが、実際の本文は、爆笑まではしないけれど、なでるように練り込まれたユーモアが読み手の気持ちを軽くさせてくれ -
Posted by ブクログ
いち研究者の留学記として、興味深く読んだ。三笠宮家の彬子女王のオックスフォード留学記で、なんとなくしかイメージできていない(そのくせわかったようになってる)英国の名門大学の修士号、博士号の過程が垣間見える。この滞在記を父親である三笠宮寬仁親王が書くのを薦めたというのも、贔屓目に見られる皇族の留学、博士号取得の実態をきちんと届けたいという意向があったのだろうが、そのおかげで、彬子女王個人としての奮闘がよく伝わる内容となっている。もちろん皇族としての人脈というメリットもあるが、その分のプレッシャーもあるだろうし、何より人間的魅力がなければ、ただの肩書きだけの付き合いになってしまう。そうならないとこ