彬子女王のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレこれは面白かった。彬子女王殿下(この方のことも、こうお呼びするのも初めて知ったのだが)のオックスフォード留学記。英語学習の話や側衛の方がイギリス留学にはついてこないという話から始まり、留学中お世話になった人々、ご友人の話、旅の話、研究や論文執筆の話などが落ち着いた平易な文章で面白く綴られている。特に後半に進むにつれ身体と精神を壊すほどに過酷になる論文執筆作業の話は生々しい博士論文のリアルを知れて面白かったし、大英博物館で人知れず眠るたくさんのお宝たちの話はロマンがあってわくわくした。
正直、皇族の人がこんなに血のにじむような苦労をして留学や研究をしているとは思いもよらなかったので驚きだった。そ -
Posted by ブクログ
すごい勉強されている!と思った。
こんなに毎日毎日勉強し、論文書いて、チュートリアルをし、それをなれない海外でできるなんて、並みの人でもできない、、、と思った。
特に、博士論文を書くときに、先生であるジェシカのアドバイスに納得がいかず、苦しんでいるところ。私なら、先生がそう言うなら先生の言う通りにしようと思うところを、他の人に相談し、最後には自分の納得いく論文(もちろんジェシカも了承)を書いたのは、気持ちも強いなと感じた。
皇族ならではで、エリザベス女王に会ったなど特別なことも体験されているが、人として、努力する姿勢が素晴らしいと感じた。 -
Posted by ブクログ
『赤と青のガウン』をまだ読めていないのだけど、こちらを先に読ませていただきました。
言葉づかいがていねいで美しく、ユーモアがあって、好奇心旺盛、常に学びの姿勢の方。
高貴な方なのに少しも飾らないところに惹かれます。
いつもお側(そば)についている皇宮警察の護衛官「側衛」さんとのエピソードにも、そんなお人柄が現れている気がします。
そして、日本文化をこよなく愛していらっしゃる。
大きな饅頭の真ん中に萩の箸で穴を開けて、そこから月を見る、「月見饅(つきみまん)」の儀式が面白い。
去年あたりから値段が高騰して、何かと話題のお米ですが・・・
日本人にとって、お米がいかに特別なものか、その原点を教えら