安藤優一郎のレビュー一覧
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江戸時代の江戸の土地取引について調査し、まとめたもの。土地活用の実態についても詳しく述べられており、役立った。
「江戸は「武家地」が約7割」p5
「日本橋と神田が代表的な町人地」p7
「(明暦の大火)鎮火したのは出火から三日目で、江戸の6割が焼失した。焼死者も10万人を越えたとされる」p26
「江戸は荷物を置く場所が不足していた」p40
「表向きは賃借という形だが、事実上、幕府から拝領した土地を売却してしまった御家人も少なくなかった」p70
「(御家人 山本正恒)小高の小役人又は同朋坊主衆の如きは町屋敷を賜り、之を町人に貸付、自分は組屋敷等の地所を借り居住」p73
「(奥右筆組頭 大沢弥三郎) -
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江戸時代の江戸の土地事情と不動産取引の、知られざる実態とは。
第一章 巨大都市・江戸の土地事情・・・天下普請~明暦の大火の影響
第二章 武士の不動産商法・・・拝領地・町人地・農地の違いと取引
第三章 町人・農民の不動産ビジネス・・・豪商・豪農も江戸に土地
第四章 幕府の土地を私有地にする裏技・・・要は事前工作と金
第五章 東京の誕生・・・黒船来航と戊辰戦争の混乱~地租改正へ
参考文献有り。現在地の情報有り。
江戸の町は時代が進行する中で人口が急増し、
拝領地が限られる中で、武家のみならず、豪商や豪農も、
様々な理由で江戸の土地や周辺の土地を求めました。
そんな江戸に、不動産関連業があったこと、 -
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内容ですが、
まえがき
第1章 徳川家の大リストラ
第2章 激動の幕末を見た御家人
第3章 静岡藩の消滅
第4章 西南戦争と江戸っ子気質
第5章 江戸ブームの到来
あとがき
となっています。
我々が習う近代史は、勝者の薩摩・長州藩側の立場からの視点である。
欧米列国の脅威から日本という国を守るという観点から言えば、徳川幕府も様々な取り組みを行ってきたのであるが、如何せん戊辰の役で敗者となり、明治維新を迎えてしまった。
近代日本に限らず、敗者の立場に立った視点は古今東西の歴史に共通するのではあるが、この本は、敗者として生きなければならなかった徳川家幕臣がどのように生き続け、何を感じ、明治という時 -
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日本にある30の名城を取り上げ、その城にまつわる歴史的事実を紹介しています。
城は、時代が異なっていても、権力者・為政者の拠点であり、中心地でした。その城がなぜこの地に築かれたのかを知ることは、その土地そのものを知ることでもあるし、日本史に与えた影響も大きいものです。そういう視点で見ると、ただ城を見るだけではない、違った見方ができると思っています。
<目次>
五稜郭―なぜ幕府は日本最初の西洋式城郭を築いたのか
胆沢城―なぜ坂上田村麻呂は胆沢城を築いたのか
多賀城―なぜ朝廷は多賀城を東北支配の拠点としたのか
会津若松城―なぜ会津藩は一カ月もの籠城戦を戦い抜けたのか
江戸城―築城当初は天守が二 -
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勝てば官軍
あとがきにありますが、勝者は勝つべくして勝ったというストーリーに歴史をねじ曲げてしまう。
勝者に都合の良いように叙述された歴史。
歴史の歪曲である。
こうして、勝者側が自己の正当性を後世に伝えるために編纂した歴史書や歴史教科書では、敗者側の言い分は抹殺され、敗者は歴史の表舞台から強制退場させられていく。
そうした歴史の裏側に光を照らすことができたならば、本書の狙いは果たせたことになるだろう。
ということです。
薩摩・長州・徳川・朝廷などなど。
幕末の政争に関わった人々は重要な時点時点で、先の見えないことに不安を感じながら、種々文書を残したのです。
その文書を読み解くことにより、勝者 -
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本の紹介文です。
明治の世をつくったのは、「薩長」ではなく敗者たちの「悔し涙」だった!!
幕府が瓦解したあと、徳川に連なる人々は、どう生き抜いたのか!?
篤姫の執念、津田梅子の情熱、江戸っ子の心意気、リストラされた旗本・御家人たちの悲喜劇――。
これまで語られてこなかった維新史に新たな光を当て、日本の夜明けの真実に迫る!
ということで内容ですが、
第1章 篤姫が住んだ大奥とはどんな世界だったのか
(1)男子禁制・大奥の実像と虚像
(2)大奥を去った御台所・篤姫の戦い
(3)師匠になった奥女中たち
第2章 失業した三万余の幕臣はどうなたのか
(1)静岡藩で塗炭の苦しみを味わう幕臣たち
(2)旗本 -
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関ヶ原の戦いを学校の授業で習った時のイメージは、「天下分け目の合戦」と言いながらも、一日であっけなく終わってしまったというものでした。
両軍合わせて十万人を超える将兵が戦ったにしては印象が薄かったのですが、この合戦を取り扱った歴史小説を読むと、本戦に至るまでに、日本各地で様々な前哨戦が行われていただけでなく、豊臣秀吉が死去してから「関ヶ原の戦い」に至るまで、多くの出来事があることが理解できました。
この本のテーマ「不都合な真実」の一つとして、家康が関ヶ原の戦いを戦ったときは、当時の政権に反抗していた「賊軍の将」であって、それが当時の豊臣政権からお墨付きをもらったはずの「上杉征伐」をしている -
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播磨国の豪族小寺家の重臣の家に生まれた黒田官兵衛が福岡を領する大大名へと上る物語。2014年、大河ドラマの主人公である。
黒田官兵衛といえば、竹中半兵衛と並んで秀吉の軍師として知られるが、大変苦労の多い人であった。敵方の捕虜になり危うく嫡男を殺されそうになったり、あるいは軍功の割に恩賞が少なかったりと、気の毒なことが多いが、けっして腐ることがない。
本書を読むと、単に戦略家として優れていただけではなく、大坂城の縄張りを手掛けるといった才能のあることなど、官兵衛のスケールの大きさがわかる。NHK大河ドラマの筋書を予習しようという人には、手軽に読める便利な本だ。 -
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ネタバレ東京都世田谷区といえば、23区最大の人口(90万人弱)を抱える巨大都市であるが、かつては江戸御府内の外にあり、ほとんどが農村だった場所である。江戸時代、世田谷には彦根藩井伊家の飛び地が存在し、もともとこの土地に土着していた大場家が代官を世襲していた。その大場家には、いくつかの日記が残されており、本書はその内容をもとに幕末維新期の江戸近郊農村の姿を描いたものである。
中でも面白いのは、代官の妻、大場美佐の記した日記である。妻の日記というと家の中の私的な出来事を連想するが、思いの外、村内の出来事や、井伊家とのかかわりなども丹念に記録されていることに驚かされる。世襲であるからには、もし当主が急死し