安藤優一郎のレビュー一覧
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古来から人物の往来が街道を栄えさせ、その逆もまた然り。武士、皇族や貴族、商人や庶民など、様々な人々が行き交い、その歴史を見つめて来た全国各地の街道。
その成立の由来と、歴史的価値や大きなイベントなど、各街道毎に独自の視点から触れられていて読みやすい。個人的には江戸時代に整備が進んだ五街道(東海道、中山道など)よりも、伊勢参宮街道や西国街道など、マイナーな道にまつわるエピソードの方が興味深い。
ネタバレ覚悟で取り上げると。。
◯京都の七口(伏見口など)
京(都)はその成立から防御を重要視していて、京都と諸国を結ぶ主要街道の七つの出入り口は、激しい戦闘の部隊となって来た。血生臭い権力闘争の -
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日経ビジネス人文庫の歴史シリーズ。
このシリーズで新刊が出ると、ついつい読みたくなってしまいます。様々な角度から歴史を見直すきっかけをくれるシリーズですので、毎回楽しみにしています。
今回のテーマは「街道」、道です。
いわゆる五街道だけでなく、いろいろな街道をテーマにしていますので、なかなかマニアックです。
「街道はそんな歴史のドラマを生んだだけではない。逆に歴史が街道を生み出したこともあった」と冒頭に述べているように、街道は、一時代だけのものでは決してなく、長い歴史の中で生まれてきたものであり、様々な歴史の場面で異なる顔を見せていたのだとすると、改めて歴史の奥深さを感じることができる一冊です -
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物価高でお金がドンドン羽ばたいていく。
江戸時代の人の懐事情はどうだったのか。
将軍、加賀百万石、旗本・御家人、大奥、豪商、庶民の生活がどうだったのか載っている。
派手な生活を送っていると目をつけられる。今なら国税局、裏社会の怖い人たちだが、江戸時代は幕府。
豪商として有名な淀屋。淀屋は、材木店から始まった。その後、米の売買にも乗り出し、幕府の許可を得て各大名の米の売買を行うようになった。
諸藩の米屋敷が大坂の中之島にあり、淀川の中洲にある中之島は、船が荷物の荷下ろしをするのにいい場所で、2代目の淀屋言當(げんどう)は中之島と自分の屋敷を行き来するため -
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庶民も旅を楽しめるようになった江戸時代。その旅の実情とは?
プロローグ~街道には旅人がいっぱい
第一章 庶民の旅の表と裏
第二章 買い物、芝居ーしたたかな女性の旅
第三章 大江戸、人気観光地になる
第四章 大名の「団体旅行」は七難八苦
第五章 乱暴極まりない武士・公家の旅
第六章 自粛を求められた将軍の旅
第七章 外交使節、江戸へ行く
参考文献有り。
添乗員付きの団体パッケージツアー、旅をPRするメディア、
様々なガイドブックに観光マップ、観光ガイドの案内、
協定旅館のシステム・・・現代の旅行の如くのそれらは、
江戸時代の旅行ブームの姿だった。
講と御師の繋がりで行く参詣は、添乗員付きの団体旅 -
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こちらで頻繁に引用されている井原西鶴の男色大鑑を先に購入しておりお薦めに上がってきたので読んでみた。
著者は江戸時代の間取りについての本など江戸文化全般をさまざまな角度からみた本を手掛けているようでべつに男色研究の専門家ではない。
歴史に沿った陰間茶屋の変遷など勉強になった。
春画がとても多い。春画の中に描かれた文章の訳が読めたらいいのにと思った。
江戸の人たちが今となっては考えられないくらい性に奔放で情熱的(歌舞伎役者に対する愛情表現がむちゃくちゃ過激だったり)なことに驚く。
面白かったのはキリスト教圏からやってきた宣教師などの、男色が当たり前に行われる日本社会に対する論評。
保守派の政治家 -
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渋沢栄一関連本として読んでみました。
本書では、一橋(徳川)慶喜を軸にして、渋沢栄一という車輪と勝海舟という車輪を左右にはめ、幕末から明治、大正にかけての日本の政治の歴史をたどっていきます。
第一章では栄一と慶喜の関係、第二章では海舟と慶喜の関係が書かれ、第三章で栄一と海舟が出会います。第四章で栄一も海舟も明治政府に出仕することになり、第五章では政府を去った二人がそれぞれの立場から政府を助けます。そして第六章で、慶喜の名誉ひいては徳川家の名誉の回復と、海舟の死、慶喜の死、栄一のその後が書かれます。
本書では、実業家としての栄一ではなく、慶喜に忠誠を尽くし続けた栄一の姿が印象的。先に読ん