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「賊軍」の烙印をおされた徳川家臣団3万人はどこへ消えたのか? 敗者たちは激動の時代をどう生きたのか――大リストラの実態から、失敗だらけの商人デビュー、静岡での茶畑開墾まで、語られなかった歴史の深層を明かす。
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Posted by ブクログ
普段スポットの当てられない明治維新後の幕臣について書かれた本.フランス式の改革を行った後の幕府は倒幕派に勝るとも劣らないほど先進的だったことが興味深かった.同時に歴史は勝者によって紡がれる物ということも実感した.
内容ですが、 まえがき 第1章 徳川家の大リストラ 第2章 激動の幕末を見た御家人 第3章 静岡藩の消滅 第4章 西南戦争と江戸っ子気質 第5章 江戸ブームの到来 あとがき となっています。 我々が習う近代史は、勝者の薩摩・長州藩側の立場からの視点である。 欧米列国の脅威から日本という国を守るという...続きを読む観点から言えば、徳川幕府も様々な取り組みを行ってきたのであるが、如何せん戊辰の役で敗者となり、明治維新を迎えてしまった。 近代日本に限らず、敗者の立場に立った視点は古今東西の歴史に共通するのではあるが、この本は、敗者として生きなければならなかった徳川家幕臣がどのように生き続け、何を感じ、明治という時代をどう見ていたかを明らかにしたものである。 現代に生きる人間、また将来の日本人のためにも、しっかり徳川側からの歴史的事実も知っておかなければならにことだと私は思います。
明治維新。 どうしても明治新政府に目がいきがちなこの時代。 この本を見つけたとき、ハッとさせられました。 そういえば徳川家臣団、どこへ行ってしまったの…? 中学校の実習で、ちょうど明治維新あたりの 授業をすることになり、本屋へ直行。 そこで見つけた本がこれ。 ある旗本の御家人1人にクローズアップ...続きを読むして 取り扱っているのでとてもわかりやすい。 そこから徳川家臣の動きや生活の様子へと 広がりを見せているのがとても読みやすかった。 面白かったのは、生活苦の士族たちが 明治期に牧場経営に参入し始めたのだが 乳牛は広い土地がいる…そうだ!うさぎにしよう! とうさぎを飼い始めたものの、肉や皮の利用法は知らないわ うさぎはどんどん増えていくわ… で困ってしまった、というエピソード。 東京にうさぎがはねまわってたなんて!
幕臣たちが明治維新後、どう生き抜いたかを徳川宗家の静岡藩を中心に描く。山本政恒ら旧幕臣の回顧録などを随所に引用している。 さらに幕臣の個人生活を知ろうと思えば「幕末下級武士のリストラ戦記 (文春新書)」も。
幕末の歴史において、雄藩・志士・将軍・大名・朝廷の動きや観点は多く出版されているが、徳川幕府で禄を食み、一生を捧げようとして生きてきたはずの多数の武士たちは明治維新後どんな人生を歩んだのか? 取り扱った本は少ないように思う。以前から、時代の急激な変革に出会った庶民(この本の場合は武士であり、庶民とは...続きを読む言えないが)がどのように対応したのか、自分の人生との対比の意味でも興味があった。そういうモチベーションを刺激してくれる本である。
大政奉還後、徳川16代・徳川家達(いえさと)と家臣団3万人は静岡70万石に移封。江戸に登用された有能なものの多いこと、渋沢栄一らの尽力、「氏族の商法」で没落したものは・・・など、楽しく読める。
明治維新後、「賊軍」の烙印を押された幕臣(徳川家臣団)とその家族がどう生きたかが書かれた本。 歴史はどうしても勝者側にスポットライトが当たります。しかし、敗者となった側にも目を向けることで、歴史をより深く理解できます。
最近マイブームな「敗者の歴史」の一環 どんどん長州が嫌いになってく 薩摩の大義はまだ分かるけど、長州の気質が馴染まない 松平容保の子と大久保利通の孫との邂逅はしびれる
2009/12/11 幕臣達が、明治維新後、どのような生活を送ったかという本。 観点は良いけど、書いてある内容は扇情的でなく、普通”
[ 内容 ] 語られなかった歴史の真相。 徳川家臣団3万人はどこへ消えたか。 [ 目次 ] 第1章 徳川家の大リストラ(幕臣たちの選択;帰商・帰農の道;無禄移住の実態;) 第2章 激動の幕末を見た御家人(幕臣の格差社会;大事件の現場;上野戦争) 第3章 静岡藩の消滅(静岡藩は人材の宝庫;東京に出た...続きを読む者たち;茶畑の開墾;静岡藩士山本政恒の自立) 第4章 西南戦争と江戸っ子気質(士族たちの不満;西郷びいきの江戸;薩長維新史への反発) 第5章 江戸ブームの到来(東京開市三百年祭の挙行;記録されていく江戸;幕臣の自分史;受け継がれていく幕臣の会) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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