安藤優一郎のレビュー一覧
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著者は、上野・寛永寺での彰義隊の戦いは、勝海舟と西郷隆盛の頂上会談による江戸城無血開城の陰に隠れてしまっているが、歴史上如何に意義のある戦いであったかを述べている。
だが時代は既に回転し、徳川慶喜は水戸に蟄居し、江戸城は無血開城した後での、わずか半日の戦い、しかもそれほど組織的な抵抗でもない戦いの歴史的意義は、著者が強調するほどは重要とは思いにくい。
一方、著者が言うように、徳川家を70万石に減じて駿府移封という処分については、不満分子が一掃されたので、新政府としてはやりやすかった面は否定できない。
別途、興味を引く箇所はいくつかあり、それなりに面白いものであった。
例えば、新政府は江 -
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ネタバレ幕末から明治への時代転換を、江戸に近い世田谷の地で、
見つめていた人物がいる。彦根藩井伊家世田谷領の代官
大場与一・美佐夫妻である。江戸賄料として、井伊家が
幕府から与えられた世田谷の地を代官として支配した大
場家だが、実態は中間管理職のような立場だった。
序 章 桜田門外の変の衝撃
第一章 大場家と世田谷領
第二章 江戸の混乱に巻き込まれる
第三章 大場家御家断絶の危機
第四章 関東の争乱と世田谷
第五章 明治維新と大場家
幕末史の裏側がわかる本。さくさくと読める。
桜田門外の変、黒船来航、明治維新を井伊家の代官という
立場から関わっている。
個人的 -
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[ 内容 ]
封建時代の圧政の象徴から暴れん坊まで、徳川将軍は様々イメージされてきたが、江戸時代の人々にとって、実際はどのような存在だったのか。
大名は拝謁儀礼、御成、鷹狩り、拝領と献上などのチャンスを使って、将軍との親密さをアピールするとともに家格の向上を図り、町人は町入能で将軍に「成田屋」と声をかけ、「ありがたく」も「勿体ない」存在として誇った。
御威光の巧みな演出法にみる葵のブランド戦略。
[ 目次 ]
第1章 シュリーマン、将軍を発見
第2章 御威光の演出
第3章 大名屋敷への御成
第4章 御鷹様と江戸の武家社会
第5章 将軍の求心力
第6章 寺院の帰依争奪戦
[ POP ]
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[ 内容 ]
語られなかった歴史の真相。
徳川家臣団3万人はどこへ消えたか。
[ 目次 ]
第1章 徳川家の大リストラ(幕臣たちの選択;帰商・帰農の道;無禄移住の実態;)
第2章 激動の幕末を見た御家人(幕臣の格差社会;大事件の現場;上野戦争)
第3章 静岡藩の消滅(静岡藩は人材の宝庫;東京に出た者たち;茶畑の開墾;静岡藩士山本政恒の自立)
第4章 西南戦争と江戸っ子気質(士族たちの不満;西郷びいきの江戸;薩長維新史への反発)
第5章 江戸ブームの到来(東京開市三百年祭の挙行;記録されていく江戸;幕臣の自分史;受け継がれていく幕臣の会)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆ -
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今日の帰りの電車で読み終わった本、著者は安藤優一郎って、江戸に詳しい歴史家の人みたい。内容は江戸の娯楽産業について。
近世は云々と学部の終わりくらいから繰り返し論文や発表で言ってきた僕だけど、実は江戸の経済とか生活とかそういうのはよく知らないので、何か易しそうな本から勉強したいなアというので、古書店「マゼラン」で色々のついでに買ったンです。
江戸時代、いかなる娯楽産業があって、どれくらいお金が動いたか、どういう戦略で商売していたかが、わかりやすーく書いてあります。大体知ってることばかりだったので確認程度だったけど、あれこれ思い出して勉強になった。一大エンターテイメントスポットだった浅草寺とそ