北國ばらっどのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
エンタメ性が高く、息抜きのつもりで手に取った。原作者の荒木飛呂彦は、たしかミッション系の学校に通った経験から、運命はすでに決まっており、それを受け入れることが幸せか否かを分けると語っていた。だが作中に登場するスタンド能力は、そうした運命に抗いながら、自分がどう立ち向かい、どう生きるのかを決断していく姿を描いており、そこにシビれる憧れるゥのである。
本作もまた、幸せの絶頂に絶望が訪れる呪いという運命に流されるのではなく、愛する者への真実の告白によって見出していく物語だ。興味深いのは、懺悔というカトリックの儀式を借用しながら、仏教的な業からの解脱を思わせる要素が読み取れる点である。
原作者の過 -
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Posted by ブクログ
ネタバレジョジョの奇妙な冒険に登場する露伴を主人公にした短編集。取材などに訪れた露伴が奇妙な体験をする内容。「動かない」のスピンオフらしい。
小説なので当然作者は異なっているのだが、文章から十分に荒木節を感じる。
オーディブルで聴いたので演技の影響もあったと思うが、収められている3篇ともかなり面白かった。
甲乙つけがたいが、個人的には事故物件マニアの知り合いの家を訪ねる「5LDK○○つき」が一番好み。
確かに露伴ならそういう所には敬意を払うだろうに違いないと感じるような、原作で描かれていないキャラクター性の空白が埋まっていくような感じがする辺りが面白い。
説明しづらいのだが、露伴ならやりかねない、 -
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Posted by ブクログ
ジョジョのスピンオフ作品は「the book」、「恥知らずのパープルヘイズ」が既読で、岸辺露伴シリーズは読んだことがなかった。
前述した二作品がよかったため「大丈夫かなあ」と読み始めたわけだけど…あ、ありのまま 今回の読書の感想を話すぜ!
「ベネ(よし)」
いやっ!「よし」なんてもんじゃあねぇ!面白い!よく小説の帯なんかに「ページをめくる手が止まらなかった」なんて書いてあるけどよぉ、あれ、俺は一度も信じたことがなかったんだ。でもよお、マジで手が止まらなかったっ!スタンド攻撃を受けたかと思ったぜぇ〜。
冗談はさておき。
とても良かった。まず、ジョジョという世界観は本当によくできているなと思 -
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