北國ばらっどのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
岸辺露伴は動かないシリーズの第2弾。全4話からなる短編小説集。
「幸福の箱」:幸せになるために結婚したのに幸せの形は各々違う。結婚の理想と現実を極端に表現した1話。最終的な感想は露伴と右に同じく。
「夕柳台」:老害ここに極まる。自分と同じ意見の人の意見しか聞かないで自分が正しいと思う。いわゆるエコーチェンバーの極限。年寄りなのにみんな耳が遠くないのが地味にすごい。
「シンメトリー・ルーム」:エコーチェンバーの極限パート2。続編でシンメトリー教VSアシンメトリー教の話も読みたいと思った。
「楽園の落穂」:喰うものと喰われるものが逆転している恐怖の話。宇宙人とかAIに支配される話は目にするがまさか -
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Posted by ブクログ
ネタバレ世界観も保ってたので、なかなか面白かったと思う。キャラクターありきなので、オリジナルだったらどう感じるかは別だけど。
・「幸福の箱」。キャラの表情まで想像できて面白かった。人間の狂気と愛。
・「夕柳台」。思い返してみると、あまり印象に残っていない。アクションのための設定という感じ。
・「シンメトリールーム」。これは引き込まれた。古代の神殿など、荒木飛呂彦っぽい要素がたくさん。部屋の脱出も、どうやって脱出するのか、最後まで楽しめた。これも人間の狂気を感じる。
・「楽園の落穂」。人間が自然を支配する、というキリスト教的概念の人と、科学に疎い人には衝撃の設定?ここに書かれていることは、本当の -
Posted by ブクログ
オムニバス形式の短編集
「岸辺露伴は戯れない」☆平均2.5
=幸福の箱=
この作者は相変わらず比喩がテキトー。
つまらないのでは無く、くだらないストーリー。
作中に一つだけ興味をそそられた文章が有った。
「時間の無駄」。☆ゼロ。
=夕柳台=
不気味な謎解きにワクワクし、
中盤より少し後くらいまでは面白かった。
しかし、この結末には拍子抜けした。
襲撃者の本質を一切明らかにしないままなのが、
まず露伴にはあり得ない事。
敵が何者なのかも、阻止する方法も分からないのに
そこに住んでみたいなどど言うものか疑問が残る。☆1つ。
=シンメトリー・ルーム=
この作者で唯一読み応えのある作品。
愉快で -
Posted by ブクログ
荒木飛呂彦先生の傑作コミック『ジョジョの奇妙な冒険 第四部』より、スピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』をノベライズした短編集第二弾。本巻には「幸福の箱」「シンメトリー・ルーム」「夕柳台」「楽園の落穂」の四作が収録されている。
ノベライズ版の詳細なレビューは『岸辺露伴は叫ばない』に書いたが、第一弾が純粋な怪奇現象(洒落怖作品や都市伝説のような)が扱われていたのに対し、第二弾では人間の心の闇、歪な欲求や傲慢さによって引き起こされる怪異が多い印象。コミック『岸辺露伴は動かない2』に収録されている「ザ・ラン」のように、人間の異常さが際だって描かれているように感じた(特に「シンメトリー・ルーム」に登場す -