宇野朴人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
9/10.
これぞ、探し求めた傑作だ!いろいろ苦労して日本語を勉強してよかった!
ストーリーは次から次へと展開して、特に前半はワクワクがたまらなかった。
キャラクターは一人の例外を除けば全員よく描写されている。最初はマシューはあまりにも将校に向いてないなとは思ったけど、成長は期待できそう。姫殿下の「余」に萌えました。ハロみたいなおっとり系のお姉様も素敵!彼女に看病されたい!やっぱり衛生部隊に入るやつはみんな心が綺麗だ。
文句といえばイクタに関わる事(本人の人格も含めて)はほぼすべて有り得ないことっていうか、真実味が皆無だった。主人公みたいな立場にいるのに、「このキャラクターいなかったらいいの -
購入済み
アルデラミン
いつからか予感はあった結末が来てしまった。
最後までどんでん返しや奇跡を期待してしまうが、例えどんでん返しも奇跡も起こったとして、
イクタも世界もそれを許容出来ないだろうとどうして理解させられてしまった。
全員が笑って幸せであって欲しかったとは強く思うが、
そうはないないからこそただのフィクションではなく心に迫るものを感じるのだろうなとも思う。
最後まで描き切ってくださった事に感謝を。 -
購入済み
世界に二つと無い名作
1冊1冊の重みが凄まじい(語彙力)
急な設定や登場人物、
例えばハロの話は初めは後設定かな。と思わされましたが、
後設定の真偽はどちらにしろ蛇足になら
作品を高みへと導くものだと感じざるを得ません。
「……サザルーフ准将。……この先ずっと、あなたには(ネタバレの略)」の台詞には
この巻までに築きたげてきた世界観、登場人物同士の関係など、数々の要因が重なり
自分の中でも格別な名シーンとなりました。 -
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購入済み
アルデラミン完結
ついに完結ですね。
後半からは結末が予想出来てしまい、ずっとウルウルしながら読んでいました。
エピローグが終わり、あとがきを読もうと思ってページを進めて行った先の、あの2人の再会。互いの名前を呼んだところで涙腺崩壊してしまいました…
長く読んできた物語だけにまだ余韻が残っています。 -
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購入済み
アニメから
アニメ化されたのを観て、原作を読みたくなり、一巻読了。←今ココ
アニメ版でも充分に戦略性の感じ取れる作品だったが、かなり削っていたんだなと実感。
以降期待! -
Posted by ブクログ
いやあ、今巻もまた面白かった。
11巻はいわば新キャラ、ヴァッキェの巻。
その勝手御免空気読まないハイテンションなキャラは今までなかった。
確かに彼女は劇薬だ。
ヴァッキェとシャミーユのやり取りが非常に愉しい。
子供のケンカかよ!
いいね。もっとやれ!(笑)
そんな中、クーデター後のいろんな人たちがその過去を胸に、ようやく未来へ向かって進みだしている姿を見るのは、ちょっと胸が熱くなる。
メグ少佐しかり。メトランシェ中尉しかり。
そしてハロもまたしかり。
ただ、シャミーユだけが深い闇に足を取られて抜け出せないわけだけど、さて、劇薬ヴァッキェの影響で少しは変わっていくのだろうか?
恐ろしいの -
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Posted by ブクログ
一気呵成に読んでしまった!
実に久しぶりに胸のすくような気分と温かな気持ちになれる巻。
キオカ軍の挟撃を受けて苦境に陥る姫様やマシューたち帝国軍。
そんな絶体絶命の場面に登場するイクタは正しくヒーローだろう。
でも、英雄嫌いなイクタに敬意を表するならばこれは、いわば掛けがえのない仲間の帰還だ。
帰ってきたイクタの姿を見出した仲間たちの反応が実にいい。
サザルーフの絶句。
トルウェイの驚嘆。
シャミーユのゆめうつつ。
そして、文句を言いながらも抑えられない涙を流すマシューと、言葉ではすべて否定しながら募らせた想いを語るスーヤがとてもいい。
胸が熱くなった。
そんなイクタの帰還の巻だから、多 -
Posted by ブクログ
文句なしの殿堂入り。
どれだけ高い評価をつけても、このシリーズの持つ底知れない魅力を表すには足りないと思う。
この巻で特に顕著であったのが、登場人物の人間性の掘り下げ方、特に二面性に関するものだ。それはスパイの心であったり、揺れ動く少女の心であったりによく投影されている。
この巻の後半で少年が仲間に放つ一見論理的でない言葉たちでさえも、物語の中で描かれる人物たちの人間性の奥深さを目の当たりにした後では、奇妙な必然性を持って受け入れられるから不思議だ。
シリーズ毎巻続く物語の濃さは相変わらずで、1冊とは思えない満足感を提供してくれる。もっといろんな人に知ってほしいシリーズだ。 -
Posted by ブクログ
あー、やられた。油断してたよ。涙が止まらない。
シリーズ第9巻は本格的なキオカとの戦い。
イクタ・ヤトリなき状態でマシューが孤軍奮闘するもジャン相手にはいかにも苦しい。
そしてかつてハロであった少女の暗躍。
巧妙に巡らされる妨害工作。
いやこれは、かつてのハロを知っているだけに辛くなってくる。
ただ、少女のその全くの2重人格の構造に実はかすかな希望も感じているのだけど。
とはいえ着々と戦況が悪化していく中、これは今巻はこのままイクタの復活もなく終わるんだろうなと思っていた。
そうしたら、このラスト。
いや、油断した。
だから、かつてすべてを持っていた時代を描いた絵をイクタが見る場面から、涙 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ評価:☆5
前回、イクタが旭日連隊を立ち上げたので三すくみの状態からスタート。
トリスナイの企みによってクーデターは泥沼状態に陥ってしまう。
イクタは何とか争いをコントロールし、レミオン派有利の痛み分けにすることによってイグセムの、ひいてはヤトリの職責を減らそうとするが…といったところ。
両大将にも引けを取らずにガンガン攻めていくイクタのカッコよさは安定してますな。
隻腕のイグセムことヨルンザフの跳騎兵部隊の戦いっぷりは鳥肌ものだった。
そしてそのヨルンザフとトルウェイの戦いも大きな見所だったのではないかと。
マシューもそうだけどこうやって戦いを経験することで逞しくなっていくのがいいね。