服部京子のレビュー一覧
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主人公ダニエルは女性が車に乗り込むところを目撃する。そのあとに女性が失踪した事件を知り、あの女性がそうだったんじゃないかという場面から始まる。ダニエルは一歳半の時にSMA(脊髄性筋萎縮症)という難病を発症し二十六歳の今まで車椅子生活をしている。常に命の危険のある生活のなかで友人や介助してくれる人たちとの交流を通して幸せな日々を感じている。その日常の描写がとてもいい。そこに入り込んできた失踪事件と、犯人と名乗る人物とのメールのやり取り。本当に犯人なのか、半信半疑のままやり取りを続けていく。女性を助けることができるのかとか緊張感が徐々に増していく面白さがあるけれど、ダニエルの性格、人柄、考え方にとても魅力を感じる作品でそこが特に読み応えと読み心地のいい物語だった。
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詐欺師の技で大切な友達を守れ! 甘くも切ない思い出が蘇る青春ミステリー #詐欺師はもう嘘をつかない
■あらすじ
銀行に赴いた主人公ノーラと友人たちは、銀行強盗に襲われてしまう。大切な友人を守るため、かつて詐欺師であった母親から教わったテクニックで脱出を図っていく。
十代の少女たちが歪んだ大人たちに立ち向かう、ヤングアダルトミステリー。
■きっと読みたくなるレビュー
はぁ…切ない。若者たちが頑張る姿はキュンキュンしちゃいますね。
主人公ノーラが熱すぎるのよ。
唯一の武器である知識であるものの、自身のアイデンティティを否定する材料でもある。葛藤のはざまに自らを鼓舞しながら成長していく姿が…もうなんといっていいか、ただただ応援したい。
友人たちもいい奴ばかりで、歪な関係ながらも相手を思いやる気持ちでいっぱいなの。まだ若く不安定にも関わらず、自分のことよりも友人を守ってあげる。
そういえば『愛』ってこういうことだったな…と気づかされるんです。
そしてなにより悲しいのは、権力や力、自分本位の大人たち。男のほうが偉い、力でねじ伏せるという時代錯誤も甚だしい価値観。本書の最終ページに書かれている情報は、作者からの強いメッセージだと思いました。
私のイチオシは主人公のお姉さんであるリー。
まさに主人公の未来の姿であり、利発で折衝力がエグく、絶対生き残ってやるという腕力がスゴイ。何事も事なかれ主義でごまかしている大人は、喝を入れられますよ。
そして本作のもう一つの読みどころ、会話の駆け引きです。
自分が生き残るための作戦、相手を操るためのテクニックが読んでて小気味よい。いつもなーんも考えずに生きている私ですが、少女からたくさんの技を学ばせてもらいました。
一見、ライトな青春モノと思いきや、メッセージ性がとんでもなく強いです。ぜひ少女たちの成長を見届けてください。
■きっと共感できる書評
恋愛、家族、友人、将来…私も若かりし頃は、たくさんの悩みがありました。
友人から恋人に発展しそうなときの心の揺れ。
キスをしたいけど、どうすればいいのか。もし相手に嫌がられたらどうするのか。
恋人の関係性が終わっても、友人としては大切な気持ち。
相手の気持ちに配慮しながらも、新しい恋人との関係性も保たねばならない。
私もこんな気持ちは今にして思えば昔のことですが、当時は何よりも大事なことでした。苦しかったけど温かいな気持ちを思い出させてくれる、素敵な作品でした。 -
ネタバレ 購入済み
あれ?あれ?そっちに行きます?
前作を読み終え、勢いで2作目も読みました。
皆様仰ってますが、ちゃんと1作目から読んで頂きたい。
いきなり前作のネタバレから始まるので、本作から読むとみすみす傑作ミステリー小説を一冊ドブに捨てる事になります。要注意です。
さて本編のお話、先ずコナーがダルい作者の意図どおりだと思いますが、もう一度言いますコナーだるい、うざ絡みやん、嫌やったら依頼すんなよ!って心から思いました。
一方、ラヴィが出てくるとテンポアップするんですが、コナーとの対比からかラヴィが軽く見える気がしました。
主人公がコーラ?をある人に頭からぶっかけるシーンやA~Bの時間帯に関する情報提供は不要というニュアンスで話すシーン、同級生を集め、ある箇所を捜索した際の解散の下り等、何様?と感じるシーンが多く作者が意図的に行っているとはわかりつつ、前作の頃より主人公A性格拗らせている感を感じました。
アントとローラン?ペアもウザイ!クソウザイ!3作目はこの二人の事件にしようぜ!?
前作の正義感で突っ走る清々しさは薄く純粋さも無く、依頼をされたから、ある意味でのタイムリミットを意識し無くなく対処している感が読者に伝わってきます、狙いなんでしょうケド。
結末もう~ん、ピップ頑張れと思う反面...
三部作の二作目なので、ネタフリ回なのかな?という、あざとい見方も出来ますが
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ネタバレ 購入済み
夏休みの冒険にしては深刻すぎる
遅ればせながら読了。
否定的な意見としては、電子書籍より紙の本の方が
この本の仕掛けをフルに楽しめたかもしれない。
ただズームして見られる点では電子書籍で良かったのかもしれない‥‥老眼なんで。
さて、本編ですが面白い、文句なく面白い。
多少強引な点はあるにしても、最後まで前のめりに
のめり込みました。
主人公のひたむきさと正義感が眩しい物語ではあるが、あ~そこは隠蔽するのか...え~なんか残念というエピソードもあり、そこを読者が高校生の若さととるか、探偵の役得ととるのかで話の見えかたや主人公に対する感情も変わってしまう危うさを感じました。
このミス2位もうなずけるし、1位と遜色ない素晴らしいお話ですが、私は物語内で正義を語る割にちょいちょい身内びいきが目立つ事に、良くも悪くもほろ苦さを感じました、だって彼女は自由研究をしてるだけだからね。
さあ、先ずは読んでみて!
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アメリカの作家カレン・M・マクマナスの長篇ミステリ作品『誰かが嘘をついている(原題:One of Us Is Lying)』を読みました。
ここのところ、エッセイ等の息抜き作品を除けばアメリカの作家の作品が続いています。
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容疑者たちの独白に、真相への手がかりが!?
高校生5人と教師しかいない理科室での殺人!
放課後の理科室で、5人の高校生がルール違反の罰で教師に作文を書かされていた。
だが突然、生徒の1人サイモンが苦しみだし、病院搬送後に死亡する。検死の結果、警察は事件性があると判断した。
サイモンは生徒のゴシップを暴くアプリを運営しており、ほかの4人は全員が彼に秘密を握られていたのだ。
4人は順繰りに事件について語っていく。
いったい、誰が何を隠しているのか?
巧みな構成が光る必読の謎解きミステリ!
解説=若林踏
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2017年(平成29年)に刊行されたカレン・M・マクマナスのデビュー作です… アメリカ本国で大反響を呼び、〈ニューヨーク・タイムス〉ヤングアダルト・ベストセラー・リストに60週間連続でランクインしており、37か国で翻訳出版が決定し、イギリス、アイルランド、ドイツ、フランス、ブラジルなどでもベストセラーとなったとのことなので期待して読みました。
放課後のベイビュー高校で、ルール違反を犯した生徒が理科室に招集され罰として作文を書かされることになった… 招集されたのは、学内の秘密を暴き立てるゴシップアプリ〈アバウト・ザット〉を運営していたサイモン・ケラハー、学内きっての秀才でイエール大学合格はまず間違いなしと見なされているブロンウィン・ロハス、家族が離散したために真っ当な道を踏み外し保護観察中の身であるナサニエル(ネイト)・マコーリー、野球部のエースとして将来を嘱望されているクーパー・クレイ、目立った特徴がなく恋人に愛されているという事実にしがみついているアデレード(アディ)・プレンティスの5名、、、
その途中、5人のうちの1人サイモンが突然苦しみだし、病院搬送後に死亡する… 死因はアレルギーのアナフィラキシーショックで、警察は事件性があるとみなす。
他の生徒は全員が彼のアレルギーを知っていたうえ、事件が起きた後4人についての未公開記事がサーバー上で発見されサイモンに秘密を握られていたことが判明する… それは、殺人の強い動機と見なされる、、、
男女4人の生徒がそれぞれ一人称で順繰りに事件について語っていくに連れ、徐々に明らかになる事実… 誰が何を隠しているのか? 秘密が次々に暴かれていき、最も隠しておきたかったことが白日の下に晒されて各人が傷つき、物語の様相は変化していく……。
面白かったです! 青春小説要素とミステリ要素がバランス良く織り交ぜてあり、ティーン・エイジャーの生きづらさや息苦しさを感じつつ、クローズド・サークルっぽさのある事件の真相を推理しながら読み進めることができました… 友情や裏切り、愛情や嫉妬、そして復讐や連帯、サイモンの死の真相は想定内でしたが、計画の実行段階からサイモンの死後まで裏で糸を引いていた人物は少々意外でしたね、、、
サイモンの死については、教室にいた4人のうちの誰かが嘘をついていると考えない限り、真相に至ることはできない… でも、この中の誰も嘘をついているはずがない、嘘をついてないと信じたい、という葛藤に苦しむ4人の少年少女たちに感情移入しながら、4人の抱えている悩みに共感しながら、そして応援したいという気持ちになりながら読めたのでホントに愉しめました。
結末も、ほっとできる内容だったので、爽やかな気持ちになれる読後感が味わえました。 -
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ネタバレ読書備忘録608号。
★★★★。
リーガルミステリであって、フーダニットのサスペンス。火曜サスペンス劇場?笑
舞台はバージニア州郊外、ミラクル・クリーク。
韓国人移民の夫婦が営む高濃度酸素治療施設「ミラクル・サブマリン」で放火事件が起きる。被害者は治療を受けていた自閉スペクトラム症の少年ヘンリーと、同じく治療を受けていた別の少年の母親キット。
捜査の結果、ヘンリーの母親であるエリザベスが逮捕され裁判となる。検察官エイブは治療施設に高濃度酸素を送るタンクから延びる配管をタバコとマッチを使って放火したとの証拠でエリザベスを殺人容疑で起訴。エリザベスはヘンリーの治療で心身共に疲れ切っていたことが動機。
一方エリザベスの弁護士シャノンは放火に使われたタバコとマッチは他の関係者が準備したものだとして、他に真犯人が居る可能性を理論立てて陪審員に印象付ける。
という感じでリーガルミステリ仕立てで進むのかと思いきや、物語は登場人物の面々の隠された真実が火曜サスペンス劇場のように剥がされていく・・・!笑
・ミラクル・サブマリンを営んでるパク。高濃度酸素施設に反対する過激な住民に悩まされており、彼らを放火犯に仕立て上げて保険金をせしめようと考えていた。
・マットとジャニーン夫婦。不妊症の治療でマットがサブマリンを使う。韓国人の妻から子作りの為のセックスを強要されほとほと嫌気がさしていた。捌け口としてパクの娘の女子高生メアリーと肉体関係を持っていた。施設の裏(タンクと配管のそば)でメアリーと逢瀬を重ねていた。
・エリザベスは確かにヘンリーの治療にほとほと疲れ切っていた。ヘンリーに死んでほしい暴言の数々。
さて、誰が犯人だ!笑笑笑
やっぱりやつだったか・・・。
しつこいようですが種明かしは、火曜サスペンス劇場並みです。
ただ、韓国をはじめアジア圏からの移民が抱える根深い苦難。障害者を子供に持つ親の苦しみなど、根底にあるテーマはシリアスであることも確か。ここは認めるところ!★4つの意味。
ただ、HAYAKAWA POCKET MYSTERYは上下段組みで500pというボリュームが基本なので、この内容でこのボリュームは疲れました。 -
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ネタバレ『ボブという名のストリートキャット』が本になるまで、の話。
ところで、私は全然知らなかったが、英語の原題 "A Street Cat Named Bob" は、お芝居の「欲望という名の電車」"A Streetcar Named Desire" の、パロディーなのですね。
お芝居の A Streetcar Named Desire はビデオで見たことがあるけど、なんかすごく暗い話で全然笑えるところがなく、絶望的なストーリーなので、全然私好みではなかった。
でも、"A Street Cat Named Bob" は、本当に素晴らしく、希望と愛にあふれていて、最高の本だと思います。
ジェームズの人生は、ドラッグ漬けでホームレスで流しのギター弾きで日銭を稼ぐ、という、本当に過酷なものだった。
でもジェームズは野良猫のボブと出会い、まっとうな生活を取り戻せてよかった。
この本を読むと、本当にボブは、只者ではない(只猫?)。
天使か神様の使いとしか思えない。
ジェームズみたいな人で、ボブがいない人は、もしかしたら世界にいっぱいいて、苦しんでいるんだろうなぁ…。
私は、ときたまビッグイシューを買うことしかできないけど。 -
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ネタバレ笑えるせつなさから、深刻なせつなさまで、たくさんの動物の生態を知れました。
まず、イラストがゆるゆるで可愛く、フキダシの中のひと言が面白いのです。忘れてしまっても、絵で思い出していけそうな気がします。
初めて知る動物もいて、まだまだ知らないことがいっぱいだなぁと思いました。
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