あらすじ
世界28カ国以上で翻訳出版。
全英70万部のベストセラーノンフィクション、待望の邦訳化!
ロンドンでプロのミュージシャンを志したものの様々な困難に遭い路上生活者となった青年ジェームズ。人生に目的も目標も持てないままいつまでもヘロイン中毒から抜けだせずにいた。そんな彼の前に突然現れた、一匹の野良猫ボブ。ホームレスの青年と野良猫の友情物語。
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Posted by ブクログ
ボブ、愛おしすぎる。
猫好きなら絶対に読んでほしい。
私はたまたま映画を観て、エンドロールで実話と知って急いで原作本を購入。一気読みした(映画とほとんど変わらない内容で安心した)。
作者のジェームズ・ボーエンさんは、音楽で生きていく夢が途絶え、路上生活者となり薬物中毒者に。
そんなどん底と思える暮らしの中、茶トラの野良猫に出会う。どこにでもありそうな人と猫との出会い。
でも、この二人(正確には一人と一匹)の出会いは運命だったのでは?と思えるほどの深い絆が次第に生まれてゆく。
二人に起こるエピソードは、いいことばかりではない。社会的弱者に対する世の中の風当たりが強さ、簡単には抜け出せない薬物依存、金銭面の問題や理不尽な言いがかりなど、乗り越えなければならない問題が次々と出てくる。
いつになったら平穏な日々を過ごせるのだろうかと彼らのことを間近で見ているような感覚になって、いつのまにか二人を応援している自分がいた。
二人の前に立ちはだかる壁は、とても高く、とても厚い。それを乗り越えられたのは、互いをよく理解し合う二人だからこそ。
人と猫はここまで通じ合えるものなのか…その深い深い絆とパワーに心を打たれた。それにつれて我が家の猫たちへの愛情が深まった。
ボブの描写が可愛くて可愛くて、そのたびに口元が緩んでしまう本。
続編を読むのが今から楽しみ。
Posted by ブクログ
もう何年も前に読んだ原書「A Street Cat Named Bob」を翻訳版でおさらい。
薬物に溺れ、社会から疎外されたようにその日暮らしをしていたジェームス。そんな彼のもとにどこからともなく現れ、彼を支え導く存在となったボブ。二人の出会いは本当に運命だったのだと思う。
ロンドンでの路上生活の過酷さは読んでいて悲しくなるけれど、ボブと出会ってから人々との関りを少しずつ築いていくジェームスの姿には元気をもらえた。嫌な人ももちろんいるけど、それ以上に気にかけてくれたり、支えてくれる人は世の中にたくさんいる。でもそれはボブだけの力ではなく、ジェームズ自身の努力があったからこそだと思う。
ボブと出会う前から、薬物更生プログラムを始めてドラッグを断とうとしていたし、もともと真面目で責任感もある人だったからこそ、ボブが遣わされたのかなとより感じた。運命だなぁ。
ボブ本人が出演している映画「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」&「ボブという名の猫2 幸せのギフト」もお勧め。
Posted by ブクログ
とても素敵な本だった。
ホームレスで麻薬中毒という人生のどん底にいた青年ジェームズが、一匹の野良猫に出会ってからの物語(実話)。
一匹狼だったジェームズにとって、猫と生活を共にすると決意したことによって生まれた責任感と幸福感が、自分に自信を持たせ、人生を立て直す大きな転換となった。この辺の転換と心の動きが、私の家にも猫がいるだけに、とてもよくわかる。それくらい猫には不思議な力と魅力があるということ。
これはイギリスの本だけど、一度社会からドロップアウトしてしまうと、そこから立て直すのは難しい…というのは日本でも本当に同じことだと思う。イギリスでは政府がホームレスを支援する義務があるらしいけれど、果たして日本では??その辺の制度も少し気になった。
Posted by ブクログ
ビッグイシュー・キャットのボブの本。
ジェームズがヘロインを辞めるとき、ものすごく苦しむ様子が書かれていた。
薬物乱用防止に「ダメ!ゼッタイ!」と声高に叫ぶよりも、この本を子どもたちに読ませた方が、ずっと説得力があると思うよ…。
Posted by ブクログ
この本を読むことで、何気ない日常の愛おしさを実感する事ができた。自分の弱さに向き合いながらも、ボブというネコに責任を持つことで、一歩一歩前に進んでいく著者ジェームスにエールを送る。とても心地よく読み進められたし、読み終わったあとの余韻も心地よいものだった。
Posted by ブクログ
君は僕の宝物
たった一人の友達
出会って最初はこう思ったんだ
君みたいなやつは知らないね
僕にとってはどうでもいいのさ
けれどさ―何故か放っておけなかったんだ
傷ついた君を
誰かを待ち続ける君を
君は僕の宝物
君は僕を待ってくれるたった一人の家族
一緒に過ごすうちに途中から思ったんだ
傷ついた君は―とても誰かに似ているということに
誰かを待つ君は―とても誰かに似ているということに
そうして―僕は気づいたんだ
君は僕自身だってね
君を大事にすることは―僕自身を大切にすることだってね
君は僕の宝物
僕は君と似た者同士
君を大事にして初めて僕は自分を大事にすることを知ったよ
どうか傍にいて
もう君なしでは生きていけないよ
だから僕は願うよ
これからもずっと一緒に生きていこう
君をこれからもずっと大事にしたいんだ
君は僕の宝物
初めて出会えた自分自身
君は僕の宝物
ずっと大切にしたい宝物
単なる猫自慢ではなく
仕事で疲れた頭に効き目のある本です。
ホームレスだった作者が拾った猫をきっかけに
再生していくところがいい。もちろん苦労や妨害を乗り越えて。次の作品も早く読みたくなりました。
Posted by ブクログ
茶トラのボブとホームレスのジェームズ、「お互いを見つけあった」ということばがいい。
人と人でも人と動物でもいっしょか…
ジェームズが「誰かがカーテンを開けて、ぼくの人生を太陽の光で満たしてくれたかのようだった」と感じた誰かであるボブ。
自然な運命であるかのようなチャンスも意識していないと去っていってしまう、二人(一人と一匹)はお互いそれを無意識にわかっていたかのような関係だな。
最後のボブのトイレの場面、ホッコリしてよかった。
Posted by ブクログ
既に、表紙のボブの姿からして、惹きつけられた(そして内容も)魅力的な一冊だった。
2007年早春のロンドン、バスキング(路上演奏)で暮らしていたホームレスの青年ジェームズが、出会った茶とらの野良猫ボブ。
麻薬中毒からの更生中でもあった彼の生活は、徐々に変わっていく。
ボブに怪我の治療を受けさせ、傷がいえる2週間だけと自ら言い聞かせていたが、ボブはジェームズの元を離れず、やがて彼の路上演奏の仕事についていくようになり、人々の関心をひくようになる。
ボブが賢い魅力的な猫だということだけでなく、あくまで対等に、尊重してつき合うジェームズの姿に、ボブへの愛情がひしひしとあたたかく伝わってくる。
人の本質的な素晴らしさは、見かけや境遇ではかられるものではないということもあらためて感じる。
そして、ボブを家族に迎えたことで、真摯に自身とも向き合い、本気で中毒から抜け出す勇気を持ち、周囲にも心を開き、他者との繋がりや絆を回復させていく姿には、心打たれる。
ボブとジェームズの姿に、外国人観光客が写真を撮らせてと…知らぬ間に、ユーチューブで有名になり、やがて出版社の目にとまり、私たちにこうして本が届いたわけで、そのいきさつなどは、また、新作に書かれているようで、読みたくなるが、そちらの翻訳はまだらしい。
待てずに、ペーパーバック(原作)を読むという気持ちもわかるなぁ。
翻訳者の服部京子さんが述べているように、“猫好きをくすぐるハートウォーミングな物語の枠を大きく超え”ている一冊、おすすめです。
Posted by ブクログ
ボブ最高!
ジェームズのいうこと本当に理解している様子!賢い!
ジェームズも、ボブのことを子供のように思い、自分の生活を見直し、お金稼ぎ、薬物依存からも抜け出せることができて本当によかった。
人間は守るべきものがあると人生を楽しく生きていくことができるんだなーと思った。
猫最高!
Posted by ブクログ
物語としても楽しめるけど、猫との暮らしの細々とした喜びや注意する点も知れてよかった。
異国感を創造できるロンドンの街や人の描写で、旅気分も味わえるような。
役者あとがきにもあるように、飼育に関するイギリスと日本の違いも猫好きには面白い。
会話が、吹替の海外ドラマ風というか
翻訳した日本語です!という雰囲気なので、少し読みづらいかも。
Posted by ブクログ
<目次>
略
<内容>
イギリスの麻薬中毒のストリート生活者(ただしイギリスは福祉行政が進んでいて、その彼もアパートに住むことができる)とノラ猫ボブの再生のノンフィクション。彼らにとっては大きな事件が次々と起こる(一般から見るとさほどでもないがてん)。それを乗り越えて、著者は中毒を乗り越え、華族と和解し、生活が成り立つようになっていく。ボブからすると保護してもらい、幸せな日々を送れるようになる。そうした更生の物語だ。しかし、ネコは「この人なら大丈夫」という勘はどこにあるのだろう。うちの近所の半ノラは、なかなかなついてくれないのだが…
Posted by ブクログ
薬物中毒でホームレスとなり、路上演奏で日銭を稼ぐ青年が、1匹の猫を拾ったことで再生するストーリー。
オイラはこの世界は2つに分けられると思っている、一つは「猫のいる生活」もう一つは「猫のいない生活」。猫のいる生活では、好きな時に猫の匂いをかぐことができる。頬と首の間、お腹、肉球、それも好きな時に好きなだけ。なんと優雅で贅沢な時間、まさに精神的貴族。さて今日も嗅がせてもらおうか
Posted by ブクログ
表紙のボブが可愛すぎ!ずっと飾っておきたいくらい。
本当に可愛くて、誰でもファンになっちゃうのはわかるな~
映画が公開されると知ってさっそく読んでみた。
ジェームズとボブは本当に羨ましいくらい出会うべくして出会った1人と1匹。
いろんな困難が日々待ちうけてるけど、お互い信頼しあってるから、何も怖いものはないって感じ。
あっ、でも2回ボブは怖い目にあって逃げ出しちゃうんだけど、必ず見つかる。それが凄い。ロンドンという都会で。
映画では本当にボブが自分を演じてる?らしいけど、このまま元気で長生きしてほしいな~
Posted by ブクログ
読んでいくうちに、著者とボブの信頼関係が伝わり
心が温かくなります。
こんなに賢い、どんな時でも寄り添ってくれる相棒に
出逢えて幸せでしたね!!
人生はやり直せる。
表紙にも惹かれました。
Posted by ブクログ
表紙の猫ボブの写真だけで惹きつけられる。
これは実話であり、作者ジェームズと猫のボブの話。ジェームズは元麻薬中毒者で治療中のホームレスだ。ある日野良猫のボブに出会い生活に変化が訪れる。強い絆で結ばれ、いいこともあれば悪いことも訪れるけど乗り越えていく。動物を扶養するということの大切さ。
Posted by ブクログ
麻薬中毒者の青年が一匹の猫と出会ったことで、そこから人生が良い方に進んでいくようになる。
ボブの写真が表紙だけど、とてもかわいい。
薬物更正プログラム、ホームレスの定義が日本と違っていたり、文化の違いもあってその点も面白い。
薬物経験者の負のスパイラル、ホームレスから抜け出すことの難しさがリアルに伝わってきて、そこに現れるボブのかしこさと可愛らしさが際立っている気がする。
Posted by ブクログ
あぁ猫ってかわいい!
ボブがいなければジェームズはズルズルとした生活をしていたかも。ボブはジェームズのために存在した猫なんだと思いました。ジェームズがボブと巡り会ったのは必然だったんだなあ。お互いがお互いを必要としている、何だか温かい気持ちになれました。
動物の力ってスゴイと思う。人間一人を立ち直らせてしまうんだから。
Posted by ブクログ
様々な困難に遭い路上生活者となった青年ジェームズ。いつまでもヘロイン中毒から抜けだせずにいた彼の前に、突然、一匹の野良猫が現れた。そしてジェームズは猫のために動きはじめる。ホームレスの青年と野良猫の友情物語。
麻薬中毒から立ち直ろうともがくジェームズには何の魅力も感じないし共感もできないが、とにかくボブがかわいい。表表紙の写真は凛々しく、ジェームズの肩に乗って歩く裏表紙の写真もいい。ボブの描写も猫の魅力にあふれていて、猫好きにはたまらない。
(B)
Posted by ブクログ
一匹の野良猫と出会ったことにより、その後の人生が変わったホームレスの男性の実話。表紙は件の猫ボブだが、本当に賢そうだし可愛い。今後も末永く幸せに暮らしてもらいたい。
Posted by ブクログ
猫好きにはとても面白い本かなと思いますが少しちょっと物語と言うよりかは、読みづらかったかも。猫との接し方はやっぱりお国柄が違うんですかね。ちょっと勉強になりました。ボブをテーマにした他の作品で読み比べてみようかなって思いました。
Posted by ブクログ
昨年、3作目の『ボブが教えてくれたこと』を偶然手にし、先月は映画化された作品を観て、どうしても本書を読みたくなった。内容は映画とほぼ同じだったが、ジェームズの主観で書かれた本書のほうがボブに対する気持ちがより切実に伝わってくる。信頼、愛情、感謝……。元ホームレスのジャンキーと野良猫の魂の繫がりなんて思わず笑っちゃいそうだが真実なのだ。ボブがきっかけで社会や家族との関係を修復し、自分を立て直した彼に敬意を表する。
Posted by ブクログ
猫好きで猫が出てくる物語を探すうちこの作品と出会いました。
薬物中毒や路上ミュージシャンといった日本では数少ない境遇ではありますが、主人公の苦悩は手に取るように伝わってきました。
日本でも駅前など路上演奏をしている方を見かけてもまじまじと見た事はなかったのですが、ああ成る程、側に気のいい猫が居たらきっと自分もつい立ち止まってしまうなあと思いました。
自堕落で諦め掛けていた人生を衰弱したボブと出会うことで、命を預かる責任感やボブの身体を治す為に沢山考え行動し様々な人と出会い、
小さな日常の積み重ねが彼に大きな変化を与えて、今迄如何しても乗り越えられなかった薬物を絶つ努力さえもし始める。
たった1匹の猫を救うことが彼自身を救う力になっていくストーリーは読み手を喜ばしい気持ちにさせてくれるものでした。
Posted by ブクログ
アンビリーバボーで紹介されたので知ってる方も多いかと思います。
捨て猫だったボブと出会って変わった薬物中毒の男性の話。
バスキングという言葉に馴染みがなくて最初は何だろう??と思ったのだけど、路上パフォーマンスでお金を稼ぐことっぽいですね。
ビッグイシューの話も興味深かった。
面白い部分も多いし、ボブは可愛いけど、イマイチ何事につけても甘えてる感じが滲み出てて、残念だった。