あらすじ
感動ベストセラー! 『ボブという名のストリート・キャット』の続編がついに登場!
人生を大きく変えた出会いから2年…… 更なる試練を乗り越え、より深い絆でむすばれていくふたり。
ボブとジェームズの心温まる奇跡の友情物語は続く。
ボブとの出会いによって、人生のセカンドチャンスを手に入れたジェームズ。ホームレス生活・ドラッグ中毒から抜け出し
ボブとともに路上で「ビッグイシュー」を売りながら、平穏な日々を過ごしていた……
と思いきや、ボブの病気、ジェームズの入院、同業者からの嫌がらせなど、まだまだ試練は続きます。
不器用なジェームズと、彼を支える賢くてかわいいボブ。笑いあり涙ありの第2弾です。
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Posted by ブクログ
前作でバスキング(路上演奏)から抜け出し、ビッグイッシューの販売員として一躍スターとなったジェームズとボブ。以前に比べて生活は良くなったものの、路上で仕事をすることに変わりわなく、危険な目に遭ったり、嫉妬による嫌がらせを受けたり、さらには健康上の問題も発生したりと、次から次へと困難が立ちはだかる。
ただ、彼にはボブがいてくれた。ジェームズが言うように、ボブには自分の意思があり、自分でジェームズといることを選択していて、それはボブがジェームズを心から信頼しているということ。それにとやかく文句を言う資格は誰にもない。
ボブがいることでジェームズの責任感はより強くなり、トラブルに巻き込まれても冷静に対処し、ドラッグからも完全にクリーンになった。ボブをきっかけに変わっていったジェームズだが、もともと責任感のある真面目な人だったからこそ、立ち直り、周囲の人々との良い関係も築けていったのだと思う。
ジェームズとボブの絆がさらに深くなっていることが読み取れ、「やっぱりボブはジェームズを救うために遣わされたんだな」と思わずにはいられない。
Posted by ブクログ
何年か前に前作を読み、つい最近映画のDVDを見た。
映画は前作と今回読んだ続編を合わせた内容だったようだ。
ジェームズとボブが今回もいろんな困難を乗り越えて、本を出版するまでに至る。
ビッグイシューを売ったり、路上でギター演奏したり、考えると私なんか絶対出来ないと思う。
いじわるな人達もいるし。
でも生きる為にはやらなければいけない。
ジェームズは本当に辛い日々を送っていたんだよね。
ボブはまさに救世主だったんだよ。
まだまだ長生きして欲しい。
Posted by ブクログ
元ホームレスで麻薬中毒の青年ジェームズと野良猫ボブの話。ボブという名のストリート・キャットの続編にあたる。
人と猫のたしかな友情とか愛情とかそういった暖かさを感じることができる。なにより、奇跡が人の人生を(猫も)こんなにも変えるのかということを知ることができる。
いつまでも応援したい二人。
人間以上の心の結び付きが素晴らしいです。
世の中は名誉やお金で幸せを図る事が当たり前なのに、心の結び付きがどんなに大切な事か、本当に教えられました。
二番煎じではなく。
どうせ二番煎じだろうと思いつつも、やはりボブファンとしては買わざるを得なかった。クーポンで20%オフになったし。冒険の言葉通り、ジェームスとボブを取り巻く様々な困難。しかし後半では光が差し、そして最終章のメッセージが心を打った。自分にもニートでどうしようもない息子がいる。けれど先を信じて生きたいと思った。
Posted by ブクログ
『ボブという名のストリートキャット』が本になるまで、の話。
ところで、私は全然知らなかったが、英語の原題 "A Street Cat Named Bob" は、お芝居の「欲望という名の電車」"A Streetcar Named Desire" の、パロディーなのですね。
お芝居の A Streetcar Named Desire はビデオで見たことがあるけど、なんかすごく暗い話で全然笑えるところがなく、絶望的なストーリーなので、全然私好みではなかった。
でも、"A Street Cat Named Bob" は、本当に素晴らしく、希望と愛にあふれていて、最高の本だと思います。
ジェームズの人生は、ドラッグ漬けでホームレスで流しのギター弾きで日銭を稼ぐ、という、本当に過酷なものだった。
でもジェームズは野良猫のボブと出会い、まっとうな生活を取り戻せてよかった。
この本を読むと、本当にボブは、只者ではない(只猫?)。
天使か神様の使いとしか思えない。
ジェームズみたいな人で、ボブがいない人は、もしかしたら世界にいっぱいいて、苦しんでいるんだろうなぁ…。
私は、ときたまビッグイシューを買うことしかできないけど。
Posted by ブクログ
<目次>
略
<内容>
『ボブという名のストリートキャット』の著者の本(第2弾だかどうかはわからない)。この本を出版するところまでの話。ヘロイン中毒から脱出し、「ビッグ・イシュー」売りからも脱却する処で話は終わっている。読み手は著者にもボブというネコにも感情移入できる。前作を読んだ際には、ネコは人間を選ぶな、という感想だったが、本作を読むと、社会福祉に関してさすがにイギリスは進んでいるな、という点。麻薬中毒から脱出するためのプログラム。無宿人への手当てやサポート体制の充実など、日本と比較してしまう。日本の同じように、相手を感じられない人がいるのはしょうがないが、日本だったら、著者のように社会的底辺から脱出できないよな、と思った。
Posted by ブクログ
前作の続編。
ちなみに、ボブは何年か前に他界しています。
オーエンさんは、自宅を買い、ホームレスの支援活動や動物愛護活動などをして、何匹かの保護猫と暮らしているそうです。