あらすじ
感動ベストセラー! 『ボブという名のストリート・キャット』の続編がついに登場!
人生を大きく変えた出会いから2年…… 更なる試練を乗り越え、より深い絆でむすばれていくふたり。
ボブとジェームズの心温まる奇跡の友情物語は続く。
ボブとの出会いによって、人生のセカンドチャンスを手に入れたジェームズ。ホームレス生活・ドラッグ中毒から抜け出し
ボブとともに路上で「ビッグイシュー」を売りながら、平穏な日々を過ごしていた……
と思いきや、ボブの病気、ジェームズの入院、同業者からの嫌がらせなど、まだまだ試練は続きます。
不器用なジェームズと、彼を支える賢くてかわいいボブ。笑いあり涙ありの第2弾です。
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Posted by ブクログ
『ボブという名のストリートキャット』が本になるまで、の話。
ところで、私は全然知らなかったが、英語の原題 "A Street Cat Named Bob" は、お芝居の「欲望という名の電車」"A Streetcar Named Desire" の、パロディーなのですね。
お芝居の A Streetcar Named Desire はビデオで見たことがあるけど、なんかすごく暗い話で全然笑えるところがなく、絶望的なストーリーなので、全然私好みではなかった。
でも、"A Street Cat Named Bob" は、本当に素晴らしく、希望と愛にあふれていて、最高の本だと思います。
ジェームズの人生は、ドラッグ漬けでホームレスで流しのギター弾きで日銭を稼ぐ、という、本当に過酷なものだった。
でもジェームズは野良猫のボブと出会い、まっとうな生活を取り戻せてよかった。
この本を読むと、本当にボブは、只者ではない(只猫?)。
天使か神様の使いとしか思えない。
ジェームズみたいな人で、ボブがいない人は、もしかしたら世界にいっぱいいて、苦しんでいるんだろうなぁ…。
私は、ときたまビッグイシューを買うことしかできないけど。
Posted by ブクログ
<目次>
略
<内容>
『ボブという名のストリートキャット』の著者の本(第2弾だかどうかはわからない)。この本を出版するところまでの話。ヘロイン中毒から脱出し、「ビッグ・イシュー」売りからも脱却する処で話は終わっている。読み手は著者にもボブというネコにも感情移入できる。前作を読んだ際には、ネコは人間を選ぶな、という感想だったが、本作を読むと、社会福祉に関してさすがにイギリスは進んでいるな、という点。麻薬中毒から脱出するためのプログラム。無宿人への手当てやサポート体制の充実など、日本と比較してしまう。日本の同じように、相手を感じられない人がいるのはしょうがないが、日本だったら、著者のように社会的底辺から脱出できないよな、と思った。